【感想・ネタバレ】世界の食卓から社会が見えるのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年04月04日

著者が言うように、これまさに「世界一おいしい社会科の教科書」だった!めちゃくちゃ興味深かった。世界にこんな料理があるよー美味しいよだけじゃなくて、各国の家庭の食事に世界情勢や政治や思想が反映する、それを丁寧に分析しているのがほんとに素晴らしい。
あとコラムが本編レベルに密度が濃く秀逸。とくにエアライ...続きを読むンの特別機内食、試してみたい…

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

筆者が掲げる「おいしい社会科の教科書」という言葉に違わず
食を通じて、見知らぬ国の、縁遠い文化のあり方を学べる。

興味関心の広げ方という意味では、資料集におけるコラムを読んでいるような多幸感があって、こういった読み口の本が書棚を占めていると有難いことだと思う。

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Posted by ブクログ 2024年02月26日

普段何となく聞き流していた世界のニュース
政治的な事は苦手で、いまいちよく分からない
宗教問題も難しい…
そんな私の脳内が急に明るくなった
あぁ、そういう事かと腑に落ちる
そして、もっと知りたいと欲が出る
私にとって、そんな一冊だった


著者の岡根谷さんは、世界各地の家庭を訪れ、滞在させてもらいな...続きを読むがら一緒に料理をし、料理から見える社会や暮らしを伝えているのだそう。

だから様々な国の、飾らない“いつもの”食生活を伝えてくれていると思う。
どの国の話も興味深いのだが、例えば…

※キューバ
「食料配給制が残るオーガニック農業先進国」
オーガニックと聞くと、健康や環境への意識の高さが伺えるが、物がない中で食料を生産するために発展した苦肉の策らしい。
毎日の食料は、米・豆・油・砂糖などの配給と、品揃えの悪い市場を数件回って少し買い足す。
本当に物がない国においてのオーガニック農業。
そこにはキューバ革命と米ソが影響していた。
化学肥料も農薬もトラクターを動かす燃料も入ってこない。
仕方なく牛耕へと回帰したという訳だ。


※ブルガリア
「ヨーグルトは本当に伝統食か?」
※メキシコ
「アボカド人気が大地を渇かす」
※ボツワナ
「牛肉大国でなぜ虫を食べるのか?」
※パレスチナ
「国境よりも堅いオリーブの木と
 自家製オリーブ漬けの誇り」
    ───他全19話とコラムを収録

政治、宗教、地球環境、食の創造性、食料生産、伝統食と課題、気候、民族と、料理を通して様々な事が見えるって面白い!

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Posted by ブクログ 2024年01月16日

世界の美味しい食べ物の紹介かと思いきや、ほんとうに深く、環境問題、人権問題繋がっていく。。こんな社会の教科書ならもう少し地理や世界史も好きになったろうに!手土産の日本のお菓子のこと、アボカドの裏側、タコスのハナシに野菜の味のハナシ。ほんとうに考えさせられる素敵な本でした!

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Posted by ブクログ 2023年12月04日

著者がラジオで話していたのを偶然聴いていて、面白そうだなと思い早速読んでみた。
アボカド、ヨーグルト、生野菜、オリーブなどなど
日本で呑気に住んでいる私にとって当たり前にスーパーやコンビニで見かけるあの食材やこの食材
実は紐解いていくと、各国では地形や宗教はもちろん
古い伝統から何から何まで全て繋が...続きを読むっているんだなと知った。
もっと読みたいので、まだ未発表の記事があれば是非お願いしたい

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Posted by ブクログ 2023年11月28日

世界の台所探検家である岡根谷氏が、自身で足を運び得た世界の食に関する知見を平易な言葉で一般の読者にも分かりやすく落とし込んでくれた一冊。特にアメリカナイズされるタコスや、ベトナムの技能実習生、アボカドの食糧危機、中国の農薬問題、シリア難民問題、モルドバのアルコール問題など、庶民の食文化を守るための観...続きを読む点から考えさせられる問題が多くあるように思う。日本でも、食料添加物の問題や農薬の問題は切り離せない観点だと思う。普段アボカドを毎日食べる身としては、質の良いアボガドを豊かな国も貧しい国も等しく食べ続けるためには、どうしたらいいのか考えさせられた。資本主義だから、で終わらせるのは思考放棄のような気がする。

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Posted by ブクログ 2023年09月03日

本のタイトル通り、本当に世界の食卓から社会が見えます!
国同士の思想の違い、宗教同士の思想の違いがあり、その様々な組織の上層部達がベターだと思う行動に、そこに住んでいる庶民達は振り回されている。
様々な組織の上層部達の思い、そこに住んでいる庶民達の思いを考えると、この世界の平和は簡単に実現する事は難...続きを読むしい。と私は感じました。

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Posted by ブクログ 2023年07月10日

世界各地食卓を巡って、得た数々のこと。
台所に、料理にある「なぜ」が、人々の暮らすその国の、
地域の事情や現在抱えている様々なことを教えてくれる。
・この本に出てくる国・地域
第1章 食と政治    第2章 食と宗教
第3章 食と地球環境  第4章 食の創造性
第5章 食料生産    第6章 伝統食...続きを読むと課題
第7章 食と気候    第8章 食と民族
コラム1~6、参考文献有り。

世界の食卓を巡り、台所や料理からわかること。
なぜ、その食材を使うのか?使わないのか?
なぜ、その料理を食べるのか?食べないのか?
国家の変遷が影響したブルガリアのヨーグルト。
生物学的視点で合理的なユダヤ教のコーシャの食材と
インドのジャイナ教の生命観。
環境に左右されない、途上国の救世主な魚ティラピア。
フィンランドの教育とレシピよりも「やりたい」で生む料理。
モルドバの伝統なワインと健康問題。
コロンビアの多様な気候帯と豊富な食材。
オリーブの木へのパレスチナ人の想い。
他にも、貿易の落とし穴、技能実習生、オーガニックの問題、
昆虫食、化学肥料と農薬、廃棄にゴミ、難民と食文化など、
多くのグラフや図表を駆使して、様々な「なぜ」を解き明かす。
コラムにも、機内食の特別食や世界のサバ缶など、
興味惹かれる知識や情報があり、食から多くのことを
知ることが出来ました。食で得られる知識の幅広さに感服です。
また、日本の卵については現在、鳥インフルエンザの感染や
輸入飼料の高騰で、値上がりが捉えられたことを考えると、
複雑な心境になります。

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Posted by ブクログ 2023年06月03日

美味しい、だけで終わらずにその料理が食べられてる理由、世情が及ぼす変化など、実は食と経済や世界情勢が切り離せないものなんだと、当たり前なのに頭からすっぽり抜けていたことにハッとさせられました。

それでもいろいろなおいしそうな料理が出てくるたびに浮かんでくるのは、食べてみたい、という思い。
いつか紹...続きを読む介されてた料理たちを食べてみたい。

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

友人がこの本を読んだ時の印象を語ってくれて、ぜひ読んでみたい、と手に取りました。
世界中で、戦争、紛争、内戦が起こっている今、状況はまた刻々と変わっていく、ということも知らしめてくれる本です。
食を通して知ることができる事実も多く、宗教のことも、環境問題も、そして、健康を維持するための食事という意味...続きを読むでも色々な学びがあり、考えて行動しなければいけないんだよな…と自覚させられます。

伝統料理ってなんなんだろう?食の安全ってどういうことだろう?品種改良ってどういうことなんだろう?と考えることはたくさんあるように思います。

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Posted by ブクログ 2024年03月16日

著者の岡根谷実里さんは、世界各地を訪れ、滞在させてもらいながら一緒に料理をし、料理から見える社会や暮らしを伝える台所探検家である。

世界のどこかの家庭料理ひとつで、地形から気温から育つもの採れるもので料理は変わってくるということを目の当たりにする。
また、宗教的なものであったり、社会情勢、政治的に...続きを読むもそれぞれである。

まるで世界の歴史と家庭科を学んでいるような気になった。
とても興味深いと感じるものもある。
そして、知らなかった…不思議だ…ということもある。
勉強した感あり…だ。


〜以下は一部を抜粋したもの〜

ブルガリアではヨーグルトスープが普通にでてくる。
「タラトール」というらしい。
ブルガリアのヨーグルトは政治的に強化された人民食としての側面があるようだ。

イスラエルの食べ合わせについては謎である。
同じ料理に乳製品と肉を両方使ってはいけないという規定。

中国の上海は、野菜用洗浄剤があって、残留農薬除去のために使うらしいが、とにかく野菜をゴシゴシと洗っているようだ。

ボツワナではパニという大きな毛虫ようなものを捕獲して塩ゆでして食す。

モルドバでは自家製ワインを水のように飲む。

イスラム教においてもっとも大事な行事の一つが、ラマダンと呼ばれる断食月。




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Posted by ブクログ 2024年01月25日

著者さんが書かれているように、社会科の教科書としても読める本です

食事や料理を通してその地域の特性、政治、歴史を知ることがこんなにもできるものなのかと思えます

また、紹介される料理はどれも素朴で食べたこともないけれどなんだか身近に感じられるものばかりです

こういう視点から社会を見つめると、興味...続きを読む、関心の範囲が広がると思います

何せ、食事は生きるために必ず必要なものですから

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Posted by ブクログ 2023年08月04日

ふくよか、翡翠色、さもないという言葉について考えさせられた。
きのこだしの素気になる。
宗教の食戒律に対する当人の今時の感覚などを知れて面白かった。
ティラピアってどっかで見た記憶はあるけど、そんな魚だとは知らなかった

サクラエビもホタルイカもシラスも無理だから虫もやっぱり無理だ。パニ絶対無理……...続きを読む

今時の月餅ってバリエーション豊かなんだね

料理にビニール紐!?

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Posted by ブクログ 2023年07月24日

世界の食に興味があり、旅行に行くときの候補にしたいと手に取ったが、予想外にとても勉強になった。

地理、歴史、経済情勢と、食をメインに据えて語られると、ストンと頭に入る。今更だが、こんな勉強方法もありかもだ。

最近、日本でも高くなったアボカド事情を知った今、購入、食べ方が明らかに変わる。虫食や養殖...続きを読む魚、他人ごと、別世界のこととはとらえず、食糧事情をもっと真剣に考えなくてはいけないと危機感募る。

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Posted by ブクログ 2023年05月23日

絵本『世界の市場』『世界の国からいただきます!』を読んで知った台所探検家・岡根谷実里さんの著書。
様々な国々の料理の背景を探っていくと、政治、宗教、環境、教育、気候、民族などが見えてくる。

こんなにも食からその国々の事情について知ることが出来ることに驚き、社会問題についても考えさせられた。著者の言...続きを読むう「世界一おいしい社会科の教科書」を作りたいという想いが伝わる一冊。

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Posted by ブクログ 2024年04月21日

中学生くらいのときにこのような本に出会っていれば、もっと世界の地理や歴史に興味関心を抱くようになっていた気がする。

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Posted by ブクログ 2023年06月18日

ブルガリアのヨーグルト
 エネルギー変換効率よい食料 今も日本の3倍 ソ連時代は今の3倍 人民食
 ソ連崩壊で酪農家が小規模分散化 牛乳供給低下 粗悪品も増加

メキシコのタコス
 トルティーヤ GM禁止の白いトウモロコシ粉 アメリカ産のものは飼料用の黄色

ボツワナのティラピア
 養殖しやすい環境...続きを読む適応性 水温27-30度 汚い水でも 脂質低く酸化しにくい

キューバのオーガニック
 EU 9.1% 日本 0.3% 世界平均 1.6% 
 キューバ 独立 脱アメリカ、脱砂糖 脱化学肥料へ  食料自給率30%

日本の野菜
 味が薄い 人間の意志で 短時間でそこそこおいしく 下ごしらえ時間が減る
 旧石器時代は夕食のみ 貯蔵された食物を使う朝食は世界でもパンとシリアルへ

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