岡根谷実里のレビュー一覧

  • 世界の食卓から社会が見える

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    ネタバレ

    『世界の食卓から社会「問題」が見える』
    だった。
    著者曰く「「おいしい/おいしくない」だけでない料理の味わい方を知ってほしい」「あなたの明日からの食が、「おいしい」を超えて世界への扉となることを祈っています」とのこと(おわりに より)

    世界の社会「問題」といえど、切り口が食だからか、著者の力量か、とっつきやすく身近に感じる。

    気づきに溢れるとはいえつらい問題が続く本著のラストの、「シリア難民がもたらした食文化」、社会を圧迫するシリア難民に対してヨルダンの人の「シリア人はおいしいものをもたらしてくれたから」という言葉は、あたたかく輝いて印象深い。自分もまたそう言えるような人になりたいし、逆境のなかでもそう言ってもらえるような人になりたい。

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    2025年04月13日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    「この本は、『世界一おいしい社会科の教科書を作りたい』という想いで書き始めました」

    本書がどんな本かを私から申し上げる前に、既に著者が適切な言葉で言い表してくださっている!!もうこれ以上、言うことがないくらい笑
    「世界の台所探検家」を名乗る著者が、食材の調達や調理などを通し、世界の課題を炙り出していく…。ただあくまでも炙り出すのみで、何か解決策を提示するわけではない。
    「どうすりゃえぇねん」とやるせなくなったりもしたが、時には食料問題解決へのヒントになり得る話もあって、希望を持って最後まで読んでみようという気になった。

    「ブルガリアでは本当にヨーグルトが主食なのか」「フィンランドのパンケーキ作りから見る子供の教育」といったものから、化学農薬だったりパレスチナ人やシリア人の置かれている過酷な環境など、硬軟両様のトピックが取り上げられていた。
    「勉強になるなー」と呑気に頷いたりショックを受けたりと、起伏の激しい読書であったが、メキシコ章(P115- 「アボカド人気が大地を渇かす」)の後味の悪さは格別だったな…。

    アボカドは、紀元前から続く、メキシコ人にとっては大変ゆかりのある食料。
    しかし、良いものから次々と先進国へ出荷され、手元に残るのはしょぼいサイズでしかも割高。生産側は生産側で、麻薬組織のターゲットにされているという…。家族を人質にとり、土地や売上に対して手数料を払わせる…というやり方で、アボカドは麻薬に代わる資金源になっているのだ。
    私は飲食店でしかアボカドを食べないが、このまま食べるのを止める!というのは何か違う。とにかく「現状を知る」だけでは、腹の虫がおさまらんのよね…

    着眼点がユニークなのも、本書の特徴だ。
    昨今流行っている「代替肉」のルーツを探しにベトナムまで行ったエピソードでは、お寺の精進料理が紹介されている。ベトナムも仏教徒が多いというが、精進料理も本格的のようだ。人々に「不殺生」の精神を説くために、まずは肉に似せた食材で仏教の世界へと招き入れるのでは?という見解は、一理あるかも…。
    また、昔の日本で、クセのある野菜が流通していたというのは、初耳で興味深い話だった。煮炊きに時間を要したらしく、その手間を省くために野菜の改良がなされてきたとの事。でも今の野菜の方が食べやすそうだし、私は今のままで良いかなー笑なんて。

    昨今の物価高によって、適正価格で食料を買えることが無くなってきたが、わが国では依然「飽食の時代」が続いていると思う。それゆえに、こうした実情を目の当たりにすると、「どうすりゃえぇねん」と、簡単に怖気付いてしまう。

    でも考えてみれば、「社会科の教科書」って、そんなものだよね。事実が書いてあるだけで、たいていの問題は現在進行形で解決されていない。一旦解決されていても、何らかの形で尾を引いている。
    「どうすりゃえぇねん」と思ったのなら、同じグループの仲間たちと話し合い、知恵を出し合えば良い。自分たちの口に入り生命を維持してくれる物の問題であれば、尚更自分たちで率先せねば…!

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    2025年03月30日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    返却するのが惜しい本!世界の食べ物を知りながら、食べ物を通して各国の現状と社会情勢が見えてくる一冊。内容も軽くて読みやすい。特に興味深かったのは、イスラエルの食べ合わせ(コーシャと非コーシャ)、ブルガリアのヨーグルト事情、メキシコのタコス。パレスチナの章では、取材した方は大丈夫なのだろうかと胸が痛んだ。日本では、世界情勢を知らずとも平和に過ごせるけど……知らない世界について関心をもつことの大切さを教えてくれた。客観的に日本を見ること、他国を知ることで見えてくる日本がある。

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    2025年02月08日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    世界の台所探検家である岡根谷美里さんが
    世界各地の家庭を訪れ、滞在しながら一緒に料理し、そこから見える社会や暮らしをわかりやすく伝えてくれる

    こんな社会の授業があったら、もっと熱心に勉強できたのにな〜

    「料理は地理と歴史でできている」
    とても興味深く読みました

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    2024年09月23日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    食文化からその国の社会情勢、政治、環境、宗教などが見えてくる。とてもおもしろい視点の内容で楽しめた。各国の食べるものの違いが興味深かった。でも朝食はどの国もパンかシリアルが多いというところはなんか共感できておもしろかった。

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    2024年09月16日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    世界の食事を見るのが好きですが、本書はさらに一歩進んだところを教えてくれます。知らないことばかりで大変勉強になりました。

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    2024年09月07日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    めちゃくちゃ良かった。
    普段の食事からつながるグローバルなつながり。
    世界情勢を知れるし、比較文化としても勉強になる。
    西アジアあたりのレモンやハーブが利いた食事をした後の
    不思議な爽やかさ。
    何だか自分自身もヤル気が出てくる。
    感じがする。

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    2024年08月09日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    友人がこの本を読んだ時の印象を語ってくれて、ぜひ読んでみたい、と手に取りました。
    世界中で、戦争、紛争、内戦が起こっている今、状況はまた刻々と変わっていく、ということも知らしめてくれる本です。
    食を通して知ることができる事実も多く、宗教のことも、環境問題も、そして、健康を維持するための食事という意味でも色々な学びがあり、考えて行動しなければいけないんだよな…と自覚させられます。

    伝統料理ってなんなんだろう?食の安全ってどういうことだろう?品種改良ってどういうことなんだろう?と考えることはたくさんあるように思います。

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    2024年04月14日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    著者の岡根谷実里さんは、世界各地を訪れ、滞在させてもらいながら一緒に料理をし、料理から見える社会や暮らしを伝える台所探検家である。

    世界のどこかの家庭料理ひとつで、地形から気温から育つもの採れるもので料理は変わってくるということを目の当たりにする。
    また、宗教的なものであったり、社会情勢、政治的にもそれぞれである。

    まるで世界の歴史と家庭科を学んでいるような気になった。
    とても興味深いと感じるものもある。
    そして、知らなかった…不思議だ…ということもある。
    勉強した感あり…だ。


    〜以下は一部を抜粋したもの〜

    ブルガリアではヨーグルトスープが普通にでてくる。
    「タラトール」というらしい。
    ブルガリアのヨーグルトは政治的に強化された人民食としての側面があるようだ。

    イスラエルの食べ合わせについては謎である。
    同じ料理に乳製品と肉を両方使ってはいけないという規定。

    中国の上海は、野菜用洗浄剤があって、残留農薬除去のために使うらしいが、とにかく野菜をゴシゴシと洗っているようだ。

    ボツワナではパニという大きな毛虫ようなものを捕獲して塩ゆでして食す。

    モルドバでは自家製ワインを水のように飲む。

    イスラム教においてもっとも大事な行事の一つが、ラマダンと呼ばれる断食月。




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    2024年03月16日
  • 世界のお弁当とソトごはん

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    写真も多くてなかなか良かった。

    外で食べる飯は、なんで美味いんだろうねえ。
    お弁当もそう。
    職場でも、学校でも構わない。
    うちに持って帰って食うのと、明らかに味が違う。

    気がする。

    日本のお弁当がBentoというくらいにお弁当になったのはしかし、極めて日本的な文化ゆえにと。

    冷たくなっても美味しいお米。
    一日3食、お昼も食べる。

    後多分、食への、変態的なこだわり。

    いいよね。

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    2026年09月03日
  • 世界の台所の間取り

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    タイトルの通り、世界各地の一般家庭の台所を訪問し、その特徴をイラストと文章で紹介した本。所謂先進国ではなく、キルギスやモロッコ、ブータンなど近代化されていない国の事例が多いのが興味深い。

    例えばブルガリアで訪問した家庭では、火を扱うコンロは台所に隣接した換気窓付きのサンルームで行う。夏場30度近くなるので台所で火を扱うと暑いからという理由だ。

    その他にも色々な事例が出てくるが、共通しているのは風土・気候、文化と台所・食事が深く結びついている、という当たり前のことだ。何となくテレビやYouTubeで聞いた事しかない国でも、台所を通してその国の文化を触れると少し身近に感じる。食事の習慣がない国などないし、国内に限ってみても食事は文化・風土が反映されるからだ。食事・台所という想像しやすいフィルターを介して、知らない国の文化に触れられる本だった。

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    2026年08月23日
  • 世界ひと皿紀行 料理が映す24の物語

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    世界の家庭料理を通じて各地の文化・暮らしを知ることのできる、ひと皿では収まりきらないくらい内容の濃い作品。
    この1冊で著者の訪れた地方ごとの食文化の違いや土地背景の知識を深められたのは得した気分。調理工程も楽しそう。読後はまるで海外旅行気分。

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    2026年08月21日
  • 世界ひと皿紀行 料理が映す24の物語

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    ネタバレ

    ひと皿の料理がメインで文化や社会的背景の説明が少ないのが個人的には残念。本の中にも書かれているように、日本のいわゆる時短料理とは真逆の、手間ひま厭わずというよりその考えがない国や地域の料理はあたたかいのだろうと感じた。

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    2026年07月26日
  • 世界の台所の間取り

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    世界の台所探検家を自称する著者。まさに、世界の台所を紹介する本。
    台所を俯瞰するイラストがワクワクさせてくれて、どっちかっていうと、素朴な味のある台所の方が興味を惹かれる。

    いいね、と思っていたが、あっという間に飽きた。

    みんな同じページ構成で、写真はほんの僅か。

    情報量も少ないし。

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    2026年07月26日
  • 世界の台所の間取り

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    世界の様々な台所を味のあるイラストで知ることができる。残念だったのはイラストが見開きなので綴じ目にあたる部分が隠れてしまうこと。あと、脱字があったり参照ページの数字の間違いもあって気になった。

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    2026年07月04日
  • 世界の台所の間取り

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    15ヶ国の18の家庭の台所にある知恵と工夫を、
    間取りなどのイラストや写真などを添えて、紹介する。
    ・はじめに
    フィンランド ブルガリア インドネシア キルギス
    モンゴル インド  タイ  ブータン  ヨルダン
    メキシコ ペルー スーダン モロッコ トンガ オランダ
    参考文献有り。

    家庭を支える場所でもある台所は、その地域の気候や環境、
    国情や民族、生活や宗教によって、様々な様相を見せる。
    台所用品の配置と動線などにも知恵や工夫がある。
    旧ソ連時代の古い集合住宅の手狭な台所を改善する
    手作り収納を設置した、ブルガリア。
    朝の涼しい時間に一日の調理を済ませる、インドネシアのバリ島。
    キルギスの移動式テントと定住の台所。
    モンゴルの半定住の小屋。ヨルダンの移動式テント。
    インドの信仰する宗教の影響での、ものの少なさ。
    狭い空間での工夫が光る、モロッコ。
    廃品を利用して伝統料理用の台所を作った、トンガ。
    意外とIHコンロがあるのには驚いたが、停電対策で更に
    ガスコンロがあるのは生活の知恵。水の大切さも分かる。
    いろいろな地域の台所を見せてもらった感じは、
    ある程度そそられましたが、紹介する台所によって、
    食材や料理が分かりにくかったり、
    *1,*2が何を意味するか不明だったりして、戸惑いました。
    更に、絵を担当したイラストレータ―の紹介がないのが寂しいな。

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    2026年07月03日
  • 世界の台所の間取り

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    基本的にイラストによる平面図的な図解に注釈を入れている。その国の地理的・歴史的・経済的背景だけでなく、食事を作ること、食事をすることの文化的意味や家庭の事情が台所のレイアウトに影響を及ぼす。電気事情がよくない国では、停電すると電化製品が使えないので、昔ながらの道具も現役。電気で便利になったが、昔のやり方の方がおいしく出来上がるものもあるとか。
    掲載順にフィンランド2件、ブルガリア1件、インドネシア1件、キルギス2件、と続き、合計18件。アジア、ヨーロッパなどと地域ごとにまとめてるわけではなく、同じ国で2件だったり。同じ国や地域に似た傾向がみられるなどの考察は特になし。個別の家庭事情の影響の方が大きいのかも。最後のオランダ、日本の台所に近いと思ったら、これは著者の住んでいる物件でした。オランダ近隣のヨーロッパの台所はもう少し取り上げられていてもよかったのでは。アメリカもカナダもない。日本と似たような台所じゃつまらないから外したのか?「世界の」というが、海外で取材を許可された家に行っただけかな。

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    2026年06月15日
  • 世界の台所の間取り

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    俯瞰イラストが見開きページのため真ん中が見づらいのが残念。図鑑のような本、色合いについて説明があるけど写真でないのでわからない。文章で読ませる意図なのだと思うけど写真集的なものを想像していた為、教科書みたいな感じ。もっと知りたかったな。

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    2026年05月17日
  • 世界ひと皿紀行 料理が映す24の物語

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    世界の家庭料理を紹介するのに
    実際、その国の一般家庭にお邪魔して
    一緒に料理を作っちゃうのがおもしろい。

    インドのナガランド地域で
    アクニという発酵食品の匂いに納豆を感じ
    フィンランドで森にベリーを摘みに行ったり
    トンガで豚をさばくところから見たり。
    いくつかの料理はレシピも載っているけど
    食べるにいたるまでの民俗学的なところも
    読んでいて楽しかったです。

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    2025年12月09日
  • 世界のお弁当とソトごはん

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    いろんな国のお弁当、本当に様々で興味深い。著者の言うように、他国のお弁当事情を知ると、お弁当はおかずが何種類もあって、彩りがないとと思い込み、勝手にハードルを上げていたことに気付かされる。これからは型にハマらず、気楽に自由にお弁当を作ろうと思う。

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    2025年11月19日