松田美智子のレビュー一覧
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野暮を承知で…。
2025年1月読了。
映画好きだし、役者さんの伝記的な本等も大好きなのだが、今作ほど《意外な読後感》に成ったのは初めてで、正直自分でも戸惑いが隠せないし、菅原文太と云う人の〈意外性〉に心底驚いた。
「東北育ちで親の愛を受けずに育った」「そこそこ頭が良いのに進学を諦め、なし崩し的にモデル〜役者へ」「世間で思われているよりも遅咲き」「人間関係は意外な程ドライで、ベタベタした付き合いを嫌った」「奥様の影響でバリバリの左翼思想に成っていた」…等、驚くことばかりで〈菅原文太〉のイメージが全く違うものに変わってしまった…。
特に晩年の「改憲反対」「原発反対」「米軍の辺野古移転反対」「安倍政権反対」…等 -
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現在は渡辺謙や浅野忠信など、ハリウッドで活躍している日本人俳優も珍しくなくなってきた。
別にハリウッドを持ち上げなくても良いのだが、やはりマーケットや全体的な制作本数などでは特別な存在として良いだろう。
その中にあって日本映画=サムライという大きなイメージを作り上げたのは三船敏郎だった。
おそらく三船敏郎がいなければニンジャもサムライもこれほど大きなモチーフとはならなかったと思われる。
ケン・ワタナベもラストサムライもショー・コスギもタートルズもミフネが築いた礎に乗っかっている。
この本はほぼ三船敏郎礼賛と言ってもいい内容だ。
著者は松田優作の元妻。才能あふれる才媛だ。元女優でこのよう -
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ネタバレ誘拐犯の自宅に監禁された17歳の女子高生はいかにして性の虜となったのか? しかも逃げる機会はあったのに、少女が逃げなかったのは犯人への恐怖か、憐憫か? 〈淫獣〉とまで呼ばれた中年男の克明な犯行日記をもとに、親子ほども違う疑似カップルの半年間の異様な同居生活とそれぞれの不可解な心理の謎に迫る衝撃のノンフィクション力作!(背表紙より)
ノンフィクションと謳ってはいるが、被害者、加害者への考慮のため、比較的事実は克明に書かれていない
書かれているのは、被害者と加害者の性的な行動、そして愛の全てである
だからノンフィクション小説というよりは、官能小説と言ってもよい
しかし、あとがきで朝山実氏が -
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杉下さんは御歳73歳!!!
2026年2月読了。
水谷豊と云う人は、個人的には『熱中時代』(刑事編もね)が一番強い印象の役者さんだったのだが、令和の世にインタビューされればそりゃ『相棒』の杉下右京に成るわけで、真ん中から以降はほぼ『相棒』の話が続いている。『相棒』ファンの方にはとても面白い本だろうと思う。
個人的に知りたかったのはデビュー〜『相棒』に至るまでの部分だったので、その分だけやや喰い足りない感はあったが、聞き手(書き手)があの松田美智子さんとあっては、昔語りに花が咲いただろうと思い、購読した。
『自伝』と云うからには生い立ちから語っているわけだが、旧知の仲ゆえか砕けた雑談の様にワーッと語られている為、読む側が -
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ネタバレ新潟少女監禁事件
密室の3364日
著者:松田美智子
発行:2009年2月28日
朝日文庫
初出:
「カプセル 新潟少女監禁事件 密室の3364日」(主婦と生活社、2002年)
→最高裁確定判決まで加筆して本書
この事件が発覚した際、小学生から大人になるまで、10年近くも寝室のベッドの上だけで生きてきた人が居る、犯人はどんなやつなんだ、同居していて全く気づかなかった母親もきっと大嘘つきなんだろう、って感じた。多くの人もそう感じたのではないだろうか。昭和の終わりに起きた女子大生コンクリート詰め殺人事件でも、うっすらと母親は気づいていたというから、10年間も一緒に暮らしていてそれはないだろう、 -
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発覚当時、大きな衝撃をもって世間の耳目を集めた事件。確かその後、警察の捜査に問題があったことも判明したのではなかったか。
ニュース等でなんとなくは知っていたが、本書を読み、被害者が受けたあまりに凄惨な仕打ちの数々には涙を禁じえず、無残に奪われた貴重な貴重な9年間を思って心底胸が痛んだ。彼女が耐え続けた地獄のような日々を知ったご両親の心痛がいかばかりだったかと想像し、そしてなお、自分を保ち命をつないでいた被害者の類い稀なる精神力の強さと聡明さに、深く感銘を受けた。
加害者は、自己愛性人格障害と強迫性障害という診断を受け、出所して2017年に病死しているという話だ。
現在は40代半ばと思われる