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菅原文太の人生には常に暗い影がつきまとう。幼少期に母親が出奔して家庭崩壊。大学は除籍。俳優業は脇役ばかり。じりじりするような焦りのなか、やっと掴んだ『仁義なき戦い』で不動の地位を築くも、独断でシリーズを打ち切ってしまう。誰も信用せず、盟友と決別し、約束された成功を拒んだ男が生涯をかけて追い求めたものとは。名優の内面に迫る傑作評伝。『仁義なき戦い 菅原文太伝』改題。(解説・杉田成道)
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Posted by ブクログ
昭和俳優の伝記物や映画のリバイバル上映にハマっていたので、書店の平積みでこの本を見つけて即買い。 菅原文太の別の一面、インテリな読書家、元モデル、最後の政治的な活動に身を投じていた事など今まで知らなかった菅原文太がいた。ある出来事がきっかけで人生がガラリと変わっていく様がなんだか切ない…もう少し俳優...続きを読む業をやってほしかった。
「男が惚れる男」菅原文太の人生には常に暗い影がつきまとう。幼少期に母親が出奔して家庭崩壊。居場所を求めて上京し、入学した大学は除籍。「食うか食われるか」の芸能界に飛び込むも、来る役来る役、脇ばかり。酒と女に溺れ、じりじりするような焦りのなか、やっと摑んだ『仁義なき戦い』で一気にスターへの階段を駆け上...続きを読むがったが、「もういい」と独断でシリーズを打ち切ってしまう。誰も信用せず、深作欣二や中島貞夫ら盟友と決別し、約束された成功を拒んだ男が生涯をかけて求めたものは何だったのか。名優の内面に迫る傑作評伝。 改めて出演作を見直してみたい。
野暮を承知で…。
2025年1月読了。 映画好きだし、役者さんの伝記的な本等も大好きなのだが、今作ほど《意外な読後感》に成ったのは初めてで、正直自分でも戸惑いが隠せないし、菅原文太と云う人の〈意外性〉に心底驚いた。 「東北育ちで親の愛を受けずに育った」「そこそこ頭が良いのに進学を諦め、なし崩し的にモデル〜役者へ」...続きを読む「世間で思われているよりも遅咲き」「人間関係は意外な程ドライで、ベタベタした付き合いを嫌った」「奥様の影響でバリバリの左翼思想に成っていた」…等、驚くことばかりで〈菅原文太〉のイメージが全く違うものに変わってしまった…。 特に晩年の「改憲反対」「原発反対」「米軍の辺野古移転反対」「安倍政権反対」…等を読むと、奥様の影響とは言え『右翼から左翼へ鞍替えしちゃったみたい』と云うデコトラの会長さんの言葉が、何とも重たく(悲しく)響いたのだ。これだけの〈ビッグネームな役者さんが政治問題に強く発言するのは、左右はどうあれ、読後、彼を慕うファンもさぞかし意外だっただろうし困惑しただろうなぁ…〉と。そして大変な読書家で、東映会館の自分の楽屋でも台本ではなく持ち込んだ本を読んで過ごしていたと云うのも、驚きだった。 彼の話をする際にはどうしても『仁義なき戦い』を避けては通れないが、彼自身がそれ程愛着を持っていなかった点などは、後年に成って「何かといえば『仁義なき戦い』のことばかり聞かれることにウンザリしていた」のは、武田鉄矢が「『金八先生』のことばかり聞かれることにウンザリだ」と語っていたのと共通していて『言われてみれば確かに…』とは思ったが、業界内での人間関係もバサバサと絶ってしまうくだりは初耳で本当に意外で驚いたし、とかくこの業界は《話を都合良く盛る》人たちばっかりなので、春日太一さんの著書等を読んでいても思うのだが、此処まで踏み込んだ話は初めて聞く事ばかりで驚きの連続だったのは、ひとえに著者の丹念な聞き取りの賜物だと感じ入った。 人の人生なのだから、他者がその生き方にどうこうケチを付けるものではないのは至極当然な事なのだが、それを上回る程の意外性がとにかく印象に残った(それも想像していたのとは正反対に)。 「こういう人生を送った役者だったんだ…」と云う想いを持って、彼の出演した映画を又見返してみたくなった。特に『トラック野郎』や『仁義…』以前の作品等は、また違う味わいに変わって観られそうだ。
#切ない #アガる #ダーク
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飢餓俳優 菅原文太伝(新潮文庫)
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松田美智子
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