樋口陽一のレビュー一覧

  • 憲法と国家の理論
    清宮四郎と宮沢俊儀は戦後日本の憲法学のスタンダードを築いた両雄だが、二人は戦前の憲法学をリードした美濃部達吉の高弟であり、日本の公法理論に陰に陽に大きな影響を与えた純粋法学者ケルゼンからも多くを学んだ。清宮は美濃部、ケルゼン、宮沢を「憲法学の二師・一友」と呼んだが、本書は彼らの共通点より、むしろ微妙...続きを読む
  • 「憲法改正」の真実
    自民党てなんで憲法改正てなんでするの?
    憲法て難しい。
    そんな疑問があるかと思いますが、その疑問を解決するのがこの本だと思います。
    内容は憲法についてと自民党の憲法改正の裏側をなどを語っています。
    正直言うとかなり恐怖です…
    特に自民党の世襲議員の憲法に対しての知識のなさや大物議員の高市や片山さつき...続きを読む
  • 「憲法改正」の真実
    安倍政権は、危ないということがよく分かりました。
    憲法とは、改憲とは、また、政府の暴走の危機が無いとは言えないことが分かりました。
  • 「憲法改正」の真実
    憲法は一般的に国会で作られている法律と異なり、その上位にあるものであることを改めて認識できた。
    なんとなく知っているつもりでもそれができた経緯や世界での考え方について歴史から説明があって理解しやすかった。
    この本は護憲派と憲法学者と改憲派として自民党の憲法勉強会に何度も呼ばれていた憲法学者の2人の対...続きを読む
  • 「憲法改正」の真実
    大変勉強になりました。
    この本に出会えたことに感謝します。
    「知る義務」という言葉に、大いに反省。
    誰のせいでもない、自分自身が無責任であることのしわ寄せが、今いよいよ自分の身に降りかかってきているのだと思います。
    多くの人がこの本に出会い、冷静に、議論し、判断し、行動することを、祈ります。
  • 「憲法改正」の真実
    2015年6月の衆院憲法審査会。参考人として呼ばれた憲法学者3人
    が3人とも、戦争法案は違憲であると明言した。

    自民党推薦の憲法学者の先生までが「違憲だ」としたものだから、激
    高した自民党・高村センセイのお笑い発言まで飛び出す始末だった。

    「たいていの憲法学者より私の方が考えてきたという...続きを読む
  • 「憲法改正」の真実
    恥ずかしい話、憲法改正についてよく分かっておらず、他人事の気がしていた。この本を読んで、今憲法について何が起ころうとしているのかやっと分かった。書いてあることは非常に基礎的なことから書かれており、とても分かりやすい。
  • 「憲法改正」の真実
    護憲派の泰斗と改憲派の重鎮、二人の憲法学者が自民党の改憲論を切る。護憲派で憲法学界の権威と言われる樋口陽一と、かつては自民党のブレインであった改憲派の小林節ががこの対談を通して一致して今の憲法改正案に反対を唱えている。長年9条改正をめぐって意見を異にしてきたこの二人がなぜ二人して反対するのか。それは...続きを読む
  • 「憲法改正」の真実
    一気に読ませますね。2人の議論が完全に噛み合っている。こういう対談は珍しいのでは。
    以下、気になった点をメモ。
    ①プレとポストの虚偽
    ②法と道徳の峻別
    ③復古主義と新自由主義
    ④権利と義務の表裏関係における主体の問題
    ⑤明治立憲史と天皇機関説
    ⑥憲法制定権力
  • 「憲法改正」の真実
    新書で対談という形態だけに、読みやすく、わかりやすいものとなっている。単純に護憲・改憲というのではなく、今の与党がしようとしていることを正しく理解して、流されないようにする必要がある。反知性主義に負けてはいけない。
  • 「憲法改正」の真実
    自民党の改憲派は''自分たちを正当化するために''憲法を変えたいのだ、ということがよく分かる。分かりすぎてげんなりする。
    有権者(つまり私)はこの状況を知る義務がある。
    ひとりひとりが「引き返せるときに」自分たちが何に利用されようとしているのか、本気で考えたほうが良い。私たちは今、大きな転換点にい...続きを読む
  • 「憲法改正」の真実
    今の政府は無血でクーデターを起こしたってことだ。こうしてどんどん憲法を無視し続けると最後にはどうなるのか。
  • 「憲法改正」の真実
    憲法とは何か、どうあるべきか。
    憲法改正が取り沙汰されるなか、全国民が理解しておくべき内容がわかりやすく書かれている。

    具体的には、自民党の憲法改正草案の批判で論が展開されている(いちいち納得)が、改憲派にしてみれば、この反論を受けて突っ込まれないような改正案を作れればいいのではないか。

    そうい...続きを読む
  • 「憲法改正」の真実
    自民党のご意見番として活躍していた改憲派の憲法学者と、重鎮とされる護憲派の憲法学者の対談。どちらもいまの憲法草案や安保法制については反対している。この事実。読めば読むほどいまの政治を担ってる人達が怖くなる。日本はナチスドイツのような道を徐々に歩んでいる。この波に抗うことができるだろうか。それにはたく...続きを読む
  • 「憲法改正」の真実
    予備知識の乏しいぼくでもわかるように書かれている。自分の無知を思い知った。無知なママでいたほうが幸せだったのかもしれない。が、この国の現状を知れて良かったと思う。国民のどれだけが今の惨状を理解しているのかわからない(実際ぼくも理解していなかった)が、この国の惨状は国民の意識の低さがもたらしたものなの...続きを読む
  • リベラル・デモクラシーの現在 「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで
    約200ページの薄い新書ながら中身は濃い。立憲」という言葉、概念は既に明治維新のときに使われていたことを初めて知った。憲法擁護義務に反して首相が憲法改正を呼号するいま、憲法の基本的な見方を学ぶ重要性を痛感。
  • 「憲法改正」の真実
    とてもわかりやすく、憲法改正にどのような危険が孕んでいるのか理解できた。そもそも憲法の成り立ちは?みたいな初歩も外国の事例も交えて説明があり置いてけぼりになることはない。
    とにかく強烈な内容だった。自分が無知で無関心だったか恥ずかしくなった。これから政治を、政治家の発言をみる目が変わる。
  • 「憲法改正」の真実
    憲法改正について
    小林:改正を議論するならば、どんな政治勢力が、どんな必要があって、何をしたいために、どういう国内的・国際的条件のもとで、どこをどう変えたいのか?
    それを提示して議論してもらわなければならない。
    樋口:それによって賛成、反対に分かれるというのが、まっとうな憲法問題の議論の仕方です。(...続きを読む
  • 「憲法改正」の真実
    改憲派と護憲派の憲法学者二人の対談形式による本書は、立件主義とは何かや、現政権の改憲草案の愚かさ、歴史認識の誤り、そして、私たち一人ひとりが憲法と国の行く末を本気で考えなければならないことを教えてくれる。
    自民党の改憲草案はとにかく怖い。これが憲法になったら、私は私でなくなるだろう。そう感じずに...続きを読む
  • 「憲法改正」の真実
    本屋で衝動買い。現政権が推し進めようとしている”憲法改正”のおかしさや危険性について述べている一冊。対談本なのでとても読みやすい。現政権がやろうとしているのは「帝国憲法の復興」ではなく「北朝鮮そっくりの独裁体制」という指摘は全く正しいと思う。