三本木亮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
11年ぶりに本書を読んでみた。全く色褪せていないことに驚きを隠せない。自分自身からみてもプロジェクトをリードしていく中での問題点や解決策は本書の中から今でも拾うことが可能であり、改めて普遍の思考プロセスだと再認識した。
本書ではザ・ゲーム以来著者が語ってきたTOC理論が、プロジェクト管理にも有効なことが示されている。生産工程におけるクリティカルパスの前に積まれたバッファー在庫は、プロジェクトエンドとクリティカルパスに合流する非クリティカルパスの合流前に置かれるフロート(バッファータイム)に置き換えられ、更にリソースのバッティングには、競合するリソースを繋ぐクリティカルチェーンへの拡張で解決して -
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Posted by ブクログ
・工場の生産工程を思い浮かべる。
Aさんはボトルネックである。1時間に生産できるのは最大10個が限界。
Bさんは非ボトルネックである。1時間に20個生産できる。
生産工程がBさんの工程(20個/時間)→Aさんの工程(10個)→最終製品
の順になっている場合、Bさんは1時間に何個加工したらいいでしょうか?
これは、感覚的には10個なのだがBさんが10個しか生産しない場合、Bさんは能率が50%ということになってしまう・・
①優れたコストパフォーマンスを実現するには、優れたローカルパフォーマンスを図るしかない
②ローカルパフォーマンスが優れていても、優れたスループットは実現できない
どちらの仮定 -
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Posted by ブクログ
TOCで有名な著者の実話的な本
TOCをはじめ、どうしてこんな革新的な事を思いつくのか?と言う世界中の人の疑問に
答える事を目的に、書いたのではないかと感じる。
よくwin-winの関係と言う言葉を聞くが、結局世間で使われる意味は、
自分のwinが前提となっているし、パイ(市場)を拡大する事をに主眼は置かれていない。
しかし、ここで書かれている事は、パイそのものを大きくする事に注目して
双方が勝者になるというよりも、相手の利益につながるソリューションを提案し
その結果パイを大きくして、自分たちも利益を得る事を考えると言う順番だ。
つまり、いかなる人にも調和が存在する考えを基に、win-wi -
Posted by ブクログ
日経BP企画
ザ・ゴール 2 思考プロセス 昨年5月の発売後にベストセラーになった『ザ・ゴール』の続編。前作で紹介したTOC(制約条件の理論)を単なる生産管理の手法から、マーケティングや経営全般の問題解決にも適用できる思考法へと発展させている。 前作と同じように小説形式で、読みやすさは健在だ。前作では工場閉鎖の危機を救った主人公が、今回は副社長としてグループ会社の経営再建に立ち向かう様子が描かれている。 この本を読めば、「変化を起こし、実行に移すための手法」を自分で体験したかのように理解できるというのがウリ。現在、日本では政治や企業活動を問わず、改革を唱えるだけで現実は何も変わって -
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ネタバレザ・ゴールを読んだ後、続編が読んでみたくなり購入しました。
ザ・ゴールと比較すると、ストーリーや解説されているコンセプトに対する大きな驚きや面白みを感じなかったが、
解説に記載されている下記の内容でかなり腹落ちした。
- ザ・ゴール1は供給・生産のボトルネック解消(需要が供給を上回っている時に用いる)
- ザ・ゴール2は市場のボトルネックの会場(市場が成長していない時に用いる)
また、博士が2を続編として書いた背景がとても参考になった。
UDE(望ましくない状態や問題)を書き出して、関連付け、
根本となるキーの原因・問題を見つけ、アプローチを検討し、その結果新たに起こるネガティブへの対策も検 -
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Posted by ブクログ
TOC(制約理論)について小説形式で書かれた本、500ページ以上あり分厚いしやや冗長的な感じも否めないが小説形式のため読みやすい
工場以外で使えないような気もするが、一連の流れがあり制約条件が存在するような対象に対しては適用可能ではと考えられる。
3つの指標で表現
・スループット: 販売を通じてお金を作り出す割合
・在庫:販売しようとするものを購入するために投資したすべてのお金
・作業経費: 在庫スループットに変えるために費やすお金
従属事象: 1連の事象が起こるためには、前の事象が起こっている必要がある
統計的変動:
ボトルネックを通過するフローを非常からの需要に合わせる必要がある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレザ・チョイス
―複雑さに惑わされるな!
「ザ・ゴール」のTOC理論で、ボトルネックに着目して改善することによって劇的に生産性は上がるということを説いたゴールドラッド博士の”科学的に現実を考える”ための思考方法に関しての書です。
訳者後書きにある要点は
・人はもともと善良である
・すべての対立は解消できる
・ものごとは、そもそもシンプルである
・どんな状況でも飛躍的に改善できる
・すべての人は充実した人生を過ごすことができる
とありますが、それに加えて個人的には、わかったつもりになっている言葉によってロジックが堂々巡りになるトートロジーの話が面白かったです。自分でもよく使っちゃっているなあと -
Posted by ブクログ
Theory of Constrains 制約条件の理論について小説形式での解説
理論の内容はとても興味深い。ボトルネックを解消することが全体としての効率が上がるということの説明がわかりやすい。
既存の前提を疑って、最終や全体的な目標に立ち返って、評価軸を見直そうという発想は様々なことに応用できそう。自他共にポリシーを変えるのも大変であり、状況が常に変わり続けていてそれに対応し続けなければならないということもお話形式で例示されている。
問題の核心を的確に把握し、何を、何に、どうやって変えるか、思考のプロセスを学ぶことが大事のようである。 -
Posted by ブクログ
この本の存在はずっと知っていたけど、ようやく手にした。「ボトルネック」という言葉自体は知っていたし、使っていたから、新しい学びはそこまでなさそうだと思い、後回しにしていた。
小説形式であるため、読み始めて直後には、正直、余計な情報も多いと感じたけど、読み終えて、家族との話や、一見関係ないハイキングのくだりのおかげで、内容に深みを与えているようにも感じる。
ボトルネックを見つけ、スループットの向上に努めるのはもちろんながら、経費削減が最優先ではないことや、統計的バラツキの存在や、それに対して、ボトルネック工程の前にある在庫以外の在庫は無くしてしまえば良い(必ずしも稼働が正義ではない)というの