上原隆のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
このシリーズ好きなんですよねぇ…特にこれといったことのない人間の日常を描いているんですけれども、この人の手にかかれば面白い読み物に変わるというか…当作品はシリーズ三作目ですけれども、また前二作を読み返したくなりましたもの…。
今回はアレですね、一作目に登場してきた中年の女性がついに! 彼氏をゲットするという…続編として登場してきましたねぇ…まあ、彼女がお幸せになればいいのですけれども…この文庫本が出たのがすでに10年くらい前ですから、今ではもう還暦を迎えているはず…ハッピーになっていればいいですね!
ヽ(・ω・)/ズコー
というわけで、この人の本はもっと読みたいですなぁ…と感じさせてく -
Posted by ブクログ
コラム・ノンフィクションのシリーズ第3弾。
とくに印象に残ったのは、著者が現役中学生に聞いた話(「中学生」143-152頁)。
中学2年生の男子というと、なんだか反抗期真っ只中のイメージ。←それは偏見w
だけど実際の彼らは、父親の助言を素直に受け取ったり、家庭の財政をそれとなく分かって気にしていたり…
学校の規則を頑なに守ったり(野球部に所属している彼らが問題を起こすと、部活停止になり皆に迷惑がかかるため)、ままならない恋愛に苦しんだり…。
自分が中学生だった頃は、もっとガムシャラに生きていたよなぁ~と、しみじみ思った。
でも、いつの時代の中学生も悩む事柄はそんなに変わらないものなんだなぁと -
Posted by ブクログ
コラム・ノンフィクションのシリーズ第1弾。
都合により第2弾『喜びは悲しみのあとに』(2004年)の方を先に読んでしまったので、シリーズを一から読んでみることにした。
本書のテーマは、〝人は劣等感にさいなまれ深く傷ついたとき、どのように自尊心をとりもどすのか?〟である。
とくに印象深かったのは、事故で全盲になった市役所職員の話(「友よ」7頁~)と、うつ病で看護士の道を諦めた青年の話(「うつ病」183頁~)。
困難な状況に陥ったとき、真正面から壁に立ち向かえば傷ついて打ちのめされ、何もできなくなってしまうことがある。
だから時には逃げたっていいし、挫折という経験は、自分自身を形成する大切な要素 -
Posted by ブクログ
地元のとある高校の図書室が小論文対策図書に推薦していたので、読んでみた。
とくに印象に残ったのが、「子殺し」の裁判ばかりを傍聴し続けているという女性の話。
その女性は虐待された過去があり、また自らも長女に対して同じ過ちを犯してしまったという経験がある。ある時「子殺し」事件の新聞記事に心動かされた彼女は、以来これを自分のテーマと決め、母子関係やそれを取り巻く社会の仕組み等について考え続けている…。
本書にも〝人は自らの存在を道端の小石のように感じる時、どのように自分を支えるのか?〟という、著者自身の明確で一貫したテーマが根底にある。
自分のテーマを持って生きることは、自分自身をよく知ってコント -
Posted by ブクログ
ネタバレレビューを見て興味を持ち、読んでみた。
上原氏の著作を読んだのはこれが初めてである。
タイトルやレビューから想像した内容とは少し違ったが、読み応えがあった。
心が折れそうになった時はこうしたらいい、というような
単純であったり押し付けに近かったりするような内容ではなく、
どうしたら良いのか、どうするのか、どうしたのか
ということをひとつひとつのエピソードから、人に体当たりで取材したり
様々な創作物から引用したりして、人の考え方、そこから得た自分の考えが書かれている。
これが良いとかあれが駄目だとかいったことはひとつもなく、
人それぞれのやり方があるのだと実感した。
将来のことを考えるのは