上原隆のレビュー一覧

  • 友がみな我よりえらく見える日は

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    世間で【普通】と定義される人生を望む望まずに関わらずはみ出してしまった【市井の人々】へのインタビュー集で、対象者に寄り添った事実だけが淡々と語られる。心地の良い内容では全くないが、タイトル通りの気持ちに苛まれた時に「ひとりじゃない」と思わせてくれる本だ。舞台は90年代だが、2018年の現代は当時以上にレールを踏み外すきっかけがそこらじゅうに溢れていて、そうなれば何を糧にどう生きれば良いのか考えるだけで不安になる。希望を失っても人生が続く限り、現実と折り合いのつく抜け道を見つけて歩いていくしかないのだろう。

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    2018年06月20日
  • 友がみな我よりえらく見える日は

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    Facebookで絶賛されてたのと、タイトルにぴんときてうんまさにそう思うと思って読んだけど、上質なウシジマくんという感じでした。落ち込んでる人にお勧めかな。

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    2017年11月16日
  • 雨にぬれても

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    このシリーズ好きなんですよねぇ…特にこれといったことのない人間の日常を描いているんですけれども、この人の手にかかれば面白い読み物に変わるというか…当作品はシリーズ三作目ですけれども、また前二作を読み返したくなりましたもの…。

    今回はアレですね、一作目に登場してきた中年の女性がついに! 彼氏をゲットするという…続編として登場してきましたねぇ…まあ、彼女がお幸せになればいいのですけれども…この文庫本が出たのがすでに10年くらい前ですから、今ではもう還暦を迎えているはず…ハッピーになっていればいいですね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    というわけで、この人の本はもっと読みたいですなぁ…と感じさせてくれるノンフィクションでした。おしまい…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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    2016年07月23日
  • 雨にぬれても

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    コラム・ノンフィクションのシリーズ第3弾。

    とくに印象に残ったのは、著者が現役中学生に聞いた話(「中学生」143-152頁)。
    中学2年生の男子というと、なんだか反抗期真っ只中のイメージ。←それは偏見w
    だけど実際の彼らは、父親の助言を素直に受け取ったり、家庭の財政をそれとなく分かって気にしていたり…
    学校の規則を頑なに守ったり(野球部に所属している彼らが問題を起こすと、部活停止になり皆に迷惑がかかるため)、ままならない恋愛に苦しんだり…。
    自分が中学生だった頃は、もっとガムシャラに生きていたよなぁ~と、しみじみ思った。
    でも、いつの時代の中学生も悩む事柄はそんなに変わらないものなんだなぁと思い、少し安心もした。

    今回は、前作までとは趣が少し違ったように感じた。(ウェブマガジンの月一連載を編集したものだから?‥は関係ないか。)
    とくにテーマも掲げられていなかったので、最初は戸惑ったが、逆にテーマの“答え”に近づこうと意識しなかったぶん自由な読み方ができたともいえるのかな、と思う。

    あとがきには取材した方々の後日談などが書いてあり、これがまた心温まる内容だった。
    何より著者の結びの言葉が、本書を読んで勇気づけられた人々の総意だなと思った。

    〝失恋しても、失業しても、病気になっても、自信を失っても、人は生き続けているということ。この単純な事実に私ははげまされている。〟(259頁)

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    2016年07月11日
  • 友がみな我よりえらく見える日は

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    コラム・ノンフィクションのシリーズ第1弾。
    都合により第2弾『喜びは悲しみのあとに』(2004年)の方を先に読んでしまったので、シリーズを一から読んでみることにした。

    本書のテーマは、〝人は劣等感にさいなまれ深く傷ついたとき、どのように自尊心をとりもどすのか?〟である。
    とくに印象深かったのは、事故で全盲になった市役所職員の話(「友よ」7頁~)と、うつ病で看護士の道を諦めた青年の話(「うつ病」183頁~)。
    困難な状況に陥ったとき、真正面から壁に立ち向かえば傷ついて打ちのめされ、何もできなくなってしまうことがある。
    だから時には逃げたっていいし、挫折という経験は、自分自身を形成する大切な要素になっていく。
    目標を実現する時、それは必ずしも決まった一つの形をとるわけじゃなくて、いろんな形があって良いものなんだ~ということを教わった気がした。

    今回も、14人の“普通の人々”による14通りの生き様が深く心に沁みた。
    是非、続けて第3弾『雨にぬれても』(2005年)も読んでみたいと思う。

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    2016年07月01日
  • 喜びは悲しみのあとに

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    地元のとある高校の図書室が小論文対策図書に推薦していたので、読んでみた。

    とくに印象に残ったのが、「子殺し」の裁判ばかりを傍聴し続けているという女性の話。
    その女性は虐待された過去があり、また自らも長女に対して同じ過ちを犯してしまったという経験がある。ある時「子殺し」事件の新聞記事に心動かされた彼女は、以来これを自分のテーマと決め、母子関係やそれを取り巻く社会の仕組み等について考え続けている…。
    本書にも〝人は自らの存在を道端の小石のように感じる時、どのように自分を支えるのか?〟という、著者自身の明確で一貫したテーマが根底にある。
    自分のテーマを持って生きることは、自分自身をよく知ってコントロールすることや、時に自分を支え導くものとして大事なことなのではないかと感じた。

    それぞれが悩み傷つき葛藤しながらも、ただひたすら懸命に今日を生きる姿が心に刺さった。
    問題との向き合い方や気持ちの整え方ということを考える上でも、とても参考になった。

    本書はコラム・ノンフィクションのシリーズ第2弾であり、既に第1弾『友がみな我よりえらく見える日には』(1999年)と第3弾『雨にぬれても』(2005年)が刊行されているということを読み終わってから知った。
    なので、機会があれば是非そちらも読んでみたいなと思う。

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    2016年02月11日
  • 喜びは悲しみのあとに

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    前作も読んだんですけれども、今作はタイトル通り、なんとなく希望が持てる終わり方をしている…エピソードが多いように思いますね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    それにしても著者は文章がうまい…グイグイ読んで行けますね。それは解説者も指摘していることですけれども…

    個人的にこういう、人の生活のエピソードを集めた本というのは大好物ですので、今後も著者の本を読んで行きたい!

    と切に思った本書なのでした…おしまい。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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    2014年07月11日
  • 喜びは悲しみのあとに

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    「友がみな我よりえらく見える日は」に続くノンフィクション・コラム。
    第一線で活躍しながらある日突然球団から戦力外通告されたプロ野球投手、
    脳に障害のある子を持つハードボイルド作家(打海文三)、デパートの実演販売の男…

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    2013年07月18日
  • 雨にぬれても

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    ネタバレ

    携帯電話が壊れた。そんな日に限って、予定があり、それなのに急な残業は入り、持ってた本は読みやすくて行きの電車で読み終わり、新しい本を買える本屋の営業時間に帰れず、苦痛のままにこの本を2度読み返す。
    いや、この本自体は読みやすくて苦痛ではない。市井の人々をすくい上げる。この人のエッセイを読むのは3冊目だが、ボブ・グリーンを目指すというのもわかる。技巧的なものを感じても、それを差し引いても、ここに現れたような人が生きているということを忘れない。

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    2013年01月25日
  • 雨にぬれても

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    短編かと思ったらノンフィクションだった。題材が普通の人で面白い。普通の人もよく聞くと普通なばかりじゃない。

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    2009年10月04日
  • 雨にぬれても

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    様々なフツウの人達を取材し、その人生をコラムとして発表したものをまとめた本。ただそれだけなのに、上原氏の描き方が見事なのか、読むとグッとくる話ばかりだ。本のタイトルは、バート・バカラックの名曲。映画「明日に向かって撃て!」で印象的に使用された曲名だ。歌詞の内容が本とピッタリだったので付けたらしい。こういったセンスも僕は気に入っている。

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    2009年10月07日