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Posted by ブクログ
地元のとある高校の図書室が小論文対策図書に推薦していたので、読んでみた。
とくに印象に残ったのが、「子殺し」の裁判ばかりを傍聴し続けているという女性の話。
その女性は虐待された過去があり、また自らも長女に対して同じ過ちを犯してしまったという経験がある。ある時「子殺し」事件の新聞記事に心動かされた彼女は、以来これを自分のテーマと決め、母子関係やそれを取り巻く社会の仕組み等について考え続けている…。
本書にも〝人は自らの存在を道端の小石のように感じる時、どのように自分を支えるのか?〟という、著者自身の明確で一貫したテーマが根底にある。
自分のテーマを持って生きることは、自分自身をよく知ってコントロールすることや、時に自分を支え導くものとして大事なことなのではないかと感じた。
それぞれが悩み傷つき葛藤しながらも、ただひたすら懸命に今日を生きる姿が心に刺さった。
問題との向き合い方や気持ちの整え方ということを考える上でも、とても参考になった。
本書はコラム・ノンフィクションのシリーズ第2弾であり、既に第1弾『友がみな我よりえらく見える日には』(1999年)と第3弾『雨にぬれても』(2005年)が刊行されているということを読み終わってから知った。
なので、機会があれば是非そちらも読んでみたいなと思う。
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