上原隆のレビュー一覧

  • 友がみな我よりえらく見える日は

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     ボブ・グリーンのようなほっこりするような話だと思ったら、一本一本がずしんとくる。人生の悲哀や遣る瀬無さ、無常で無情が描かれる。社会も厳しい。だけどとても面白い。

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    2024年09月27日
  • 友がみな我よりえらく見える日は

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    上原隆作品3冊目。
    これぞ、僕が書きたいジャンルだとあらためて思う。
    普通の人を普通に書く。
    それが特別なことであり、全ての命に意味と重みが等しくあることを体現していると思う。
    そういう意識を持って生きていきたいし、何かの形でその意志を残したい。
    上原作品はその想いを強くさせてくれる。
    あと2冊積読している。連続でよもう。

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    2024年08月12日
  • 晴れた日にかなしみの一つ

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    久しぶりに読んだ上原隆さん、さすがすぎる。。。。
    まだ2冊目やけど、全部読みたくなったーー。
    さっそくポチってこよっ!
    声にならない悲鳴、とタクシー会社25時が特によかった。

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    2024年07月28日
  • 友がみな我よりえらく見える日は

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    エッセイとルポルタージュとの間の読み心地という感じがした。事実のみを記す中にも、著者の取材対象者への眼差しや、興味が感じられて、わたしも同じ場所にいて話を聞いている気分になる。生きるのがつらい時や、まさしく「他の人は〇〇しててあんなに進んでるのに私はなんてだめなんだ」って気持ちになった時にこの本のことを思い出したいな。村上龍の解説もよかった。ネガ編集者という仕事も初めて知り、村上龍『共生虫』も気になる。

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    2023年08月31日
  • ひそかに胸にやどる悔いあり

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    市井に生きる人々の、人生のごく一部を覗かせてもらったような気持ちになるノンフィクションコラム。
    人の数だけ、それぞれの人生のお話があるんだよ、と教えてくれる1冊。
    私と全く関わりのない人たちのストーリーなのに、どうしてか共感してしまったり、なんとなく懐かしい気持ちになったり、(その人たちのとっての)幸せを願ってしまったり。 そして、今の自分自身をふと振り返ってしまったり。
    本を読んでいる、というよりは私自身も著者と共にその場に同席して話を聞いたり、観たりしているような気分にさせられた。

    人は誰しも、ひそやかに胸に悔いやどしつつも、生きていくんだろう。私も、私の家族や回りの友人も、私は名も知ら

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    2023年03月31日
  • 友がみな我よりえらく見える日は

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    メンタルが辛いときにすごく効く。定期的に読み返したい。
    色々な人が色々な悩みを抱えて生きているということが、見たまま淡々と書かれているのが良い。こうしたらいいというアドバイスではなくて、そっと寄り添って視野を広げてくれる本だと思う。
    この本を読むきっかけになったのが「容貌」という話で、やっぱりこれが一番好き。

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    2022年02月25日
  • 晴れた日にかなしみの一つ

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    どんな人も生きている間楽しい事ばかりのわけはなく。どうにも苦しい人生をなんとか生きている。
    登場した全ての人にそれでいいんだよ。これから先辛いばかりの人生とは限らないよ。とささやかなエールを贈りたい。

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    2021年10月26日
  • こころ傷んでたえがたき日に

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    ■大丈夫、ひとりじゃない■

    つらい時、さみしい時、上原隆さんのノンフィクションコラムがときどき無性に恋しくなる。基本的には上原氏の他の著書と同じ構成、同じ雰囲気だ。ただ、本書はタイトルが大げさで初めての人はイメージした内容と違うかもしれない。

    登場するのは特別な人間ではない。駅前の交差点、公園のベンチやスーパーなど、日常目にする風景のどこにでもいそうな人間を直接取材し、彼らの生活の中に存在する孤独、悲しみ、苦悩、喜びを淡々と描く。その生活は今日もどこかで営まれているのだろう。

    そこにスリルや興奮はない。ストーリーが特に面白いわけでもドラマチックなわけでもない。あるのは時に冷酷な、時に温か

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    2021年04月23日
  • こころ傷んでたえがたき日に

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    この人の本は初めて読んだ。ひとつひとつのエピソードを、淡々とした語り口で紡いでいく。ただの不幸話の羅列ではない。
    100のエピソードからの抜粋らしいけど、全部読みたかったな。
    帯の、涙と感動の22篇、という煽り言葉はイマイチ。

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    2020年10月05日
  • 友がみな我よりえらく見える日は

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     取材型のエッセイ集、視力を失った友人、離婚したシングルファーザー、見習い女優などざまざまな人に話を聞き、悩みや不安にどう向き合って生きているのかを、鮮やかにまとめている。そこから浮かび上がるテーゼは「人は自分でつちかってきたやり方によってのみ、困難な時の自分を支えることができる」(P19)。と、言えるだろう。
     苦しんでいる人に寄り添うのは難しい、苦しいのは本人だけではない。それを見ている他人も目を背けたくなり、酷いことに、本人を怠惰だと責めてしまうことだってある。しかし、著者は結論を出すことに焦らず、一人ひとりの物語を包み込むようにして、教訓ではない作品に仕上げている。

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    2020年10月04日
  • 友がみな我よりえらく見える日は

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    「普通」から外れて 割の合わない境遇に
    なってしまった悔しさ 辛さが
    淡々とした言葉ににじみ出ます
    つまずいた人たちの話だけど
    何度でも立ち上がれると思える
    みんな 強いですね

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    2020年02月10日
  • こころ傷んでたえがたき日に

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    漢方薬のような本です。
    題名からはペニシリンのような即効性かなって思ってたんだけど。じわじわとからだの芯から薬が効いてくる感じです。

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    2019年02月12日
  • こころが折れそうになったとき

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    ネタバレ

    これまでのコラムは、他者を暖かいながらも客観的に淡々と描写することによって「人が困難に直面した時にどう対応するのか」を書き綴ってきた.
    今回は、一転して自身の内面をさらけ出し、内面を奥のほうまで掘って掘って掘りまくる.
    「良き自分探し」とは内面に向かって自分を掘ること、「悪しき自分探し」とは自分の外側に向けて、どこか別の場所に行けば本当の自分が見つかるのではないかとさまようこと.

    62歳とは思えないような、悪く言うと「青臭い」悩みもどんどん開陳してくれる.

    人がいざというときに頼りにするのは「限界哲学」いわゆる俗な日常にありふれた言葉であるのは納得がいくものであった.
    いかにありふれた言葉

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    2012年06月08日
  • 君たちはどう生きるかの哲学

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    「君たちはどう生きるか」を読んだところだったので、副読本みたいに理解を深めてくれるかと思っていたが、逆に他へと広げる1冊だった。

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    2025年06月01日
  • 友がみな我よりえらく見える日は

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    市井の人の日常。
    すべての人にドラマがある。
    でもそれを取り立てて盛り上げるわけでもなく淡々と。
    それが物足りなくもあり、日常らしくてよくもある。
    家ついていってもいいですか?を思い出した。

    新ジャンルだなと思った。タイトルが良い。

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    2023年12月06日
  • ひそかに胸にやどる悔いあり

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    上原隆さんの本は、書店で見つけたら即買いなのでこの本も例に漏れず。今回もいろんな人達の人生を少しのぞかせていただきました。

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    2023年03月20日
  • 友がみな我よりえらく見える日は

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    タイトルに惹かれて購入。
    当たり前のことだけど、みんな色々ある。
    私達はみんな過酷な人生のサバイバーであるな、と思いました。

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    2023年01月25日
  • 晴れた日にかなしみの一つ

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    この本はどこで見つけたのか…それが思い出せません。重松清さんが解説を書かれているからかもしれません。
    上原さんはエッセイやコラムを書いてこられたそうですが、この本はノンフィクション・コラムとして書かれた1冊です。
    題名は石川啄木の『悲しき玩具』に所収されている詩からつけられたと扉に書かれています。

    あとがきに「自分を道端に転がっている小石のようだと感じたとき、人はどうやって自分を支えるのか」という問題意識を手にして、話を聞いてみることにしたと記されています。その通りにさまざまな人生を生きる人たちにインタビューをした20の物語。それを淡々と客観的に書かれているが、ときに自分を重ねたりしながら読

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    2022年03月01日
  • 晴れた日にかなしみの一つ

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    上原隆『晴れた日にかなしみの一つ』双葉文庫。

    この著者の作品は過去に幻冬舎文庫で何冊か読んだことがある。本作は様々な人びとの哀しみの断片を描いた20編を収録したノンフィクション・コラム集である。コラムというだけあり、起承転結や急展開のあるストーリーは余り無く、淡々と取材で得た事実が綴られる。生きる上でのヒントになったり、現代社会について考える切っ掛けになるが、恐らく来週には読んだ記憶が一切消えているだろう。それくらいの内容だ。

    本体価格650円
    ★★★★

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    2021年06月01日
  • 友がみな我よりえらく見える日は

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    友がみな我よりえらく見えたとしても、その友にもそれぞれの事情や生活があって、それぞれがそれぞれえらく見えているだけなのかもしれない。

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    2021年03月16日