上原隆のレビュー一覧

  • こころ傷んでたえがたき日に
    この人の本は初めて読んだ。ひとつひとつのエピソードを、淡々とした語り口で紡いでいく。ただの不幸話の羅列ではない。
    100のエピソードからの抜粋らしいけど、全部読みたかったな。
    帯の、涙と感動の22篇、という煽り言葉はイマイチ。
  • 友がみな我よりえらく見える日は
     取材型のエッセイ集、視力を失った友人、離婚したシングルファーザー、見習い女優などざまざまな人に話を聞き、悩みや不安にどう向き合って生きているのかを、鮮やかにまとめている。そこから浮かび上がるテーゼは「人は自分でつちかってきたやり方によってのみ、困難な時の自分を支えることができる」(P19)。と、言...続きを読む
  • 友がみな我よりえらく見える日は
    「普通」から外れて 割の合わない境遇に
    なってしまった悔しさ 辛さが
    淡々とした言葉ににじみ出ます
    つまずいた人たちの話だけど
    何度でも立ち上がれると思える
    みんな 強いですね
  • こころ傷んでたえがたき日に
    漢方薬のような本です。
    題名からはペニシリンのような即効性かなって思ってたんだけど。じわじわとからだの芯から薬が効いてくる感じです。
  • こころが折れそうになったとき
    これまでのコラムは、他者を暖かいながらも客観的に淡々と描写することによって「人が困難に直面した時にどう対応するのか」を書き綴ってきた.
    今回は、一転して自身の内面をさらけ出し、内面を奥のほうまで掘って掘って掘りまくる.
    「良き自分探し」とは内面に向かって自分を掘ること、「悪しき自分探し」とは自分の外...続きを読む
  • 友がみな我よりえらく見える日は
    こういう日常を送っている人達もいるんだ、と視野を広げてくれる.
    暗いような温かいような大好きなコラムです.
    ボブ・グリーンも大好きです.
  • 友がみな我よりえらく見える日は
    本のタイトルを見て迷わず手に取った。私も常日頃から周りへの劣等感に押しつぶされそうになっていたからだ。私はこの自分の気持ちを代弁したかのようなタイトルの本がどんな内容か知りたくなった。
    この本に登場するのは、ホームレス、離婚経験者、不登校児、鬱病患者、リストラ経験者など、世間一般で言う「負け組」の人...続きを読む
  • 友がみな我よりえらく見える日は
    自尊心って人が生きて行くうえで欠かせないものだと思う。
    人が傷ついた自尊心を回復しようとするとき、著者の「心はギュッとつかまれたような感じになった」と書かれてあるが、とても共感出来る。
  • こころ傷んでたえがたき日に
    題名から、どんな内容の本かと思ったら、ひとつ目の話があっという間に終わってびっくり。こういう形式の本なのね。
    後書きを読んで、また読み返したくなるような。

    作者が、取材相手から聞いた話を文字にして、まとめて、物語にしたもの。
    ということは、どれも実話なのだね。
    本当に世の中にはいろいろなことが起き...続きを読む
  • 喜びは悲しみのあとに
    「つらいことや悲しいことがあり、自分を道端にころがっている小石のように感じる時、人は自分をどのように支えるのか?今回はつらい場面の描写だけではなく、それを乗り越えた瞬間にパッと輝く喜びの表情を記録したいと思うようになった。」

    『小さな喜びを糧に』
    二分脊椎症と水頭症を併発して生まれてきた息子につい...続きを読む
  • 友がみな我よりえらく見える日は
    啄木は、「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ」と読んだが、辛くてどうしようもない時、人はいかに自分を支え、希望を見出すのか。

    本書には、さまざまな悩みをもった人が登場しているが、その人たちは置かれた状況の中で精一杯「自分をはげまして生きている」。
    私自身も、他人と比べて、他人...続きを読む
  • 友がみな我よりえらく見える日は
    何度失敗しようが、何度挫折しようが、こうありたいという思いを持ち続けることはできる。
    (「うつ病」より)

    *****

    多分、この文庫本が出てまだ間もない頃。
    いつも通る本屋さん、ふと目に付いた本屋さん、いくつかの書店にこの文庫がずらりと並べられていた。
    ミーハーなので、すぐ私は手に取る「何?ナニ...続きを読む
  • 友がみな我よりえらく見える日は
    様々な人からその人生経験の話を聞き、それらまとめた短編集。いわゆる何らかの傷をもった普通の人、を対象として心にグッとくるようなエピソードが多く、改めて世の中には人の数だけその人生があるのだなと思った。

    「友がみな我よりえらく見える日は」どこかで聞いたことがあるフレーズと思ったが、石川啄木の一握の砂...続きを読む
  • 友がみな我よりえらく見える日は
    幸せの物語は少ししかないけれども
    不幸せの物語はその人の数だけある
    まるで
    そのままの、せつない短編集でした

    生きているということは
    こういうこことなのです
    自分が暮らす
    すぐそばに
    それぞれのやりきれなさを抱えて
    暮らす人たちの物語り

    生きていることに
    愛おしさを感じてしまう
    それでも
    生きて...続きを読む
  • こころ傷んでたえがたき日に
    高いところから夜景を眺めていると、あの灯りひとつひとつにはどんな暮らしがあるんだろうと思うことがある。その答えが本書にあった。
  • 君たちはどう生きるかの哲学
    本の印象。タイトルが熱を帯びた投げかけのように感じるのに、文章は淡々とした語り口が続いていく。
    だから、ジーンとした心に刺さるものを得るには、読者の側の姿勢に委ねられる。
    上原氏もこの本の中で書いていたが、それは鶴見俊輔氏の文章術を引き継いだもの。“なるべく形容詞や副詞は避ける。「美しい」...続きを読む
  • 友がみな我よりえらく見える日は
     そこら辺?にいる人を追う、ルポとでも言うか。以前、猪瀬氏の無名人シリーズを読んだが、それよりもより普通の人々(ちょっと違うか)に焦点を当てている。
     現在版のルポもあれば読みたい。また、ボブ・グリーン(ジョーダンの本を書いた人かも)の本にも興味が出てきた。
  • 友がみな我よりえらく見える日は
    登場する人はみな、どこに出口があるのかも分からない悲観したくなるような状態で生きている。

    登校拒否になった学生の話で、同級生等から「もっと~すべき」等の所謂"常識"という重圧を掛けられるのが辛いという話は考えさせられた。

    学校という空間には、「積極的に友達を作らないといけない」というような雰囲気...続きを読む
  • 友がみな我よりえらく見える日は
    読書録「友がみな我よりえらく見える日は」4

    著者 上原隆
    出版 幻冬舎

    p220より引用
    “ 他人はどのようにして自尊心を回復する
    のだろうか?
     人が傷つき、自尊心を回復しようともがい
    ている時、私の心は強く共鳴する。”

    目次から抜粋引用
    “友よ
     登校拒否
     職人気質
     別れた男たち
     リ...続きを読む
  • 友がみな我よりえらく見える日は
    2017/1/30
    書かれたのが結構古い本だったけど、人の思い、やり過ごし方は変わらない。自分の思いに閉じこもらないように。「私よりひどい生活をしている人はいっぱいいる。私はまだずっとまし」