【感想・ネタバレ】友がみな我よりえらく見える日はのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年10月04日

 取材型のエッセイ集、視力を失った友人、離婚したシングルファーザー、見習い女優などざまざまな人に話を聞き、悩みや不安にどう向き合って生きているのかを、鮮やかにまとめている。そこから浮かび上がるテーゼは「人は自分でつちかってきたやり方によってのみ、困難な時の自分を支えることができる」(P19)。と、言...続きを読むえるだろう。
 苦しんでいる人に寄り添うのは難しい、苦しいのは本人だけではない。それを見ている他人も目を背けたくなり、酷いことに、本人を怠惰だと責めてしまうことだってある。しかし、著者は結論を出すことに焦らず、一人ひとりの物語を包み込むようにして、教訓ではない作品に仕上げている。

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Posted by ブクログ 2020年02月10日

「普通」から外れて 割の合わない境遇に
なってしまった悔しさ 辛さが
淡々とした言葉ににじみ出ます
つまずいた人たちの話だけど
何度でも立ち上がれると思える
みんな 強いですね

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Posted by ブクログ 2012年02月07日

こういう日常を送っている人達もいるんだ、と視野を広げてくれる.
暗いような温かいような大好きなコラムです.
ボブ・グリーンも大好きです.

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Posted by ブクログ 2012年01月10日

本のタイトルを見て迷わず手に取った。私も常日頃から周りへの劣等感に押しつぶされそうになっていたからだ。私はこの自分の気持ちを代弁したかのようなタイトルの本がどんな内容か知りたくなった。
この本に登場するのは、ホームレス、離婚経験者、不登校児、鬱病患者、リストラ経験者など、世間一般で言う「負け組」の人...続きを読む々である。しかし彼らは周りへの劣等感を持ちながらも、自分自身の誇りを決して見失っていなかった。その姿がとてもかっこよく見えた。
私はこれからも劣等感を消すことはできないかもしれない。しかし、彼らのように劣等感さえも自分の生成物として受け止める力を養い、自分らしい生き方を見つけていきたいと思った。
素晴らしい本でした。
ありがとうございます。

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Posted by ブクログ 2011年07月28日

自尊心って人が生きて行くうえで欠かせないものだと思う。
人が傷ついた自尊心を回復しようとするとき、著者の「心はギュッとつかまれたような感じになった」と書かれてあるが、とても共感出来る。

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Posted by ブクログ 2020年12月19日

一部はまるで物語のよう.一部はインタビュー記事のよう.
人それぞれの,挫折や,生きる上での価値観や,過去と未来の見つめ方を捉えた,ノンフィクション作品.
初めて読んだような作風.
新しい一歩を踏み出そうとしている人や,何かに躓いている人,そんな人にふと読んでほしい作品.
面白かった.

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Posted by ブクログ 2020年05月16日

啄木は、「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ」と読んだが、辛くてどうしようもない時、人はいかに自分を支え、希望を見出すのか。

本書には、さまざまな悩みをもった人が登場しているが、その人たちは置かれた状況の中で精一杯「自分をはげまして生きている」。
私自身も、他人と比べて、他人...続きを読むを羨むことがあるが、本書を読んで悲観してばかりではいけないと思った。正直言って、私は本書の人よりも恵まれている。今に感謝して生きなければならない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年06月07日

何度失敗しようが、何度挫折しようが、こうありたいという思いを持ち続けることはできる。
(「うつ病」より)

*****

多分、この文庫本が出てまだ間もない頃。
いつも通る本屋さん、ふと目に付いた本屋さん、いくつかの書店にこの文庫がずらりと並べられていた。
ミーハーなので、すぐ私は手に取る「何?ナニ...続きを読む??」って。
でも、何故か買わず。
月日は流れ、およそ5年、私はこの本を遂に読む。

ジャンルはノンフィクション。
ボブ・グリーンタッチのルポ。
…ぼぶぐりーんとは何ぞや??
アメリカのコラムニスト…などなど、ちょっと調べてみたり。
普段、私はノンフィクションを読むと、色んな意味で考え込んでしまうので、あんまり好きではない。
明るいイメージもなかったりする。

ノンフィクションというと、歴史に残るような事件を取り上げたものだとかが浮かぶけれども、14章から成るこの本の中に出てくる人々はけして新聞に載ってしまうような事件の中心にいたり、誰もが驚きを得てしまうような人生を送っている…というわけではない。
基本的には周りにいてもおかしくない境遇のひとびとだ。
だけれど、みながみな当人たちなりに劇的な日々を送っている。
毎日考えて、悩んで、時には笑って、時には泣いて、生きている。
そういったことがどの章にも顕著に浮き出ていて、何だかほっとしてしまう。
そして、強張らない程度にちょっと気が引き締まる。
自分の毎日が大切で愛おしくなるような、少し切なくもあるような。
不思議な読み心地。

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Posted by ブクログ 2019年04月11日

様々な人からその人生経験の話を聞き、それらまとめた短編集。いわゆる何らかの傷をもった普通の人、を対象として心にグッとくるようなエピソードが多く、改めて世の中には人の数だけその人生があるのだなと思った。

「友がみな我よりえらく見える日は」どこかで聞いたことがあるフレーズと思ったが、石川啄木の一握の砂...続きを読むでした。

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Posted by ブクログ 2018年11月22日

幸せの物語は少ししかないけれども
不幸せの物語はその人の数だけある
まるで
そのままの、せつない短編集でした

生きているということは
こういうこことなのです
自分が暮らす
すぐそばに
それぞれのやりきれなさを抱えて
暮らす人たちの物語り

生きていることに
愛おしさを感じてしまう
それでも
生きて...続きを読むいきましょう
と思わず感情移入してしまった

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Posted by ブクログ 2017年11月08日

 そこら辺?にいる人を追う、ルポとでも言うか。以前、猪瀬氏の無名人シリーズを読んだが、それよりもより普通の人々(ちょっと違うか)に焦点を当てている。
 現在版のルポもあれば読みたい。また、ボブ・グリーン(ジョーダンの本を書いた人かも)の本にも興味が出てきた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年07月30日

登場する人はみな、どこに出口があるのかも分からない悲観したくなるような状態で生きている。

登校拒否になった学生の話で、同級生等から「もっと~すべき」等の所謂"常識"という重圧を掛けられるのが辛いという話は考えさせられた。

学校という空間には、「積極的に友達を作らないといけない...続きを読む」というような雰囲気があるのは確かかもしれない。
「学生時代の友達が、社会人になってから貴重な存在になる」みたいな話を学生だった当時に見聞きしたような気がするけれど、実際問題、学生時代の友達だから貴重とかは無いとは思う。

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Posted by ブクログ 2017年02月21日

読書録「友がみな我よりえらく見える日は」4

著者 上原隆
出版 幻冬舎

p220より引用
“ 他人はどのようにして自尊心を回復する
のだろうか?
 人が傷つき、自尊心を回復しようともがい
ている時、私の心は強く共鳴する。”

目次から抜粋引用
“友よ
 登校拒否
 職人気質
 別れた男たち
 リ...続きを読むストラ”

 ルポライターである著者による、日々を生
きる一般人の人生の一部を記したノンフィク
ション。過去に他社から刊行された作品の
文庫版。
 事故で失明した人から会社の嫌がらせでリ
ストラに追い込まれた人達まで、苦境であっ
ても時分を失わないように生きている人達が
記録されています。

 上記の引用は、あとがきでの一節。
気持ちが落ち込んだり、誇りを失いそうに
なった時に、それを取り戻そうとすることが、
人であることの証明の一つ、なのかもしれま
せんね。
 題名は石川啄木の「一握の砂」の一節から
とられているようです。石川啄木を読んだ事
がありませんが、その気にさせる良い一節が
引用されています。

ーーーーー

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Posted by ブクログ 2017年01月30日

2017/1/30
書かれたのが結構古い本だったけど、人の思い、やり過ごし方は変わらない。自分の思いに閉じこもらないように。「私よりひどい生活をしている人はいっぱいいる。私はまだずっとまし」

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Posted by ブクログ 2014年07月17日

作者の主観のようなものは、あまり語られていなくて、事実が淡々と書かれています。生きて行くことは、並大抵のことではないと実感しました。

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Posted by ブクログ 2014年03月15日

これはなかなか良いノンフィクションでした…! 著者曰く、劣等感に苛まれた時、人はどのようにしてそれを克服するのか…? みたいなことがテーマに掲げられていますけれども、ここに出てくる人たちはまあ、平凡な人生を歩む人たちばかしですね…。だけれども、平凡の中にもそれぞれ、感ずるところがあったりして決して一...続きを読む筋縄ではいかないんですなぁ…!

ヽ(・ω・)/ズコー

著者は傍観者というか、外野の人間に徹しているような感じですので、決して当人を否定したりなんだり…そういったことをしないので、読み手としてはとても気持ちよく読めました。生きていると色々なことが起こるんですねぇ…みたいな感慨と共に再読することを誓います…さよなラーメン。

ヽ(・ω・)/ズコー

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Posted by ブクログ 2014年02月12日

10年以上前に読んだ本だけど、忘れられない一冊だ。上を見てもキリがないけど、下を見てもキリがない。。今の自分の暮らしを大切に生きよう。

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Posted by ブクログ 2013年12月26日

 ノンフィクション。余計な思想は一切語らず、被取材者が体験した事実が淡々と語られている。それだけにインパクトが強い。あたしノンフィクションはほとんど読まなかったんだけど、この手の表現手法の有効性はきわめて大きいことを認識した。衝撃的な写真を無言で見せられたような感じ。

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Posted by ブクログ 2012年10月07日

さらーっと読めるけど何かきつい、『名前のない女たち』を思い出した。あれ程劇的では無いけれど、でもやっぱり思い通りにはいかない感じで、読んでて切ない感じは似ているかと。市井の人々も、色々背負って生きている。シリーズ続きがあるらしいので、買ってみよう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年06月29日

ノンフィクション短編集。
ホームレス同然の生活を続け妻子からも捨てられた芥川賞作家、
アパートの五階から墜落し両目を失明した市役所職員、
その容貌ゆえに四十五年間、一度も男性とつきあったことのない独身OL…
劣等感を感じ未来に希望が持てなかった人がどう生きていくか。

タイトルがせつないけど、うまい...続きを読むと思った。

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