上原隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「将来のことを考えては今を生きていけない」という話を訊き、週末に居場所を持たない土曜出社して一日を過ごす男女のことを語る。自死した哲学者の家族や友人を訊ねて、自殺の畏怖を確認する。自分探しの掘り下げ方を就職活動生に探ったり、人が救いを求める啓蒙やスピリチュアルの言葉を、実用面から「限界哲学」と考えてみる。 上原隆自身の、生きることに対する強い関心に貫かれた取材内容にも「共感」することしきりなのだが、共感させられてしまう、「ノンフィクション・コラム」と称する上原の書き物のスタイルに興味を持った。 本書の「「物語化」の力」というコラムで上原自身がスタイルを証している。 「私の考えている「物語化」は
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Posted by ブクログ
タイトル買いした一冊。
20年以上前に書かれたノンフィクション。
積読になってたのを時間潰しに、と特に意味もなくポケットに忍ばせて持ち歩いた。
まさにそんな風にサラリと読んでさらに味が出る。
普通の人の話を普通に書いてある。
何が普通かはわからないけど、それを飾らず弄らずにまんまの形で書いてくれてる。
やはり人間って面白いと思う。
普通に見える人にも物語がある。予想できない物語がある。上からとか下からとかじゃなく、フラットな気持ちで書かれているのが興味深い。
これで元気が出るかと言うと、
〝個人差があります〟って感じだなw
〝芥川賞作家〟
〝テレクラ〟の2篇が好きです。
解説の村上龍も良