あらすじ
新婚の息子をひき逃げ事故で亡くした父親、希望退職を迫られた会社員が胸にしのばせるお守り、アルコール依存症の母親を許せなかった息子の後悔、夭折した部下に元上司が送り続けるファクス……あなたの隣にいるかもしれない、“普通の人々”が心の中に持つ特別なドラマ。人は苦難に陥ったとき、何を心の杖として立ち上がるのか。暗闇に希望の灯りがともる瞬間を切り取った珠玉のノンフィクション・コラム。(『こんな日もあるさ』を改題して文庫化)
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Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ上原隆さん、さすがすぎる。。。。
まだ2冊目やけど、全部読みたくなったーー。
さっそくポチってこよっ!
声にならない悲鳴、とタクシー会社25時が特によかった。
Posted by ブクログ
どんな人も生きている間楽しい事ばかりのわけはなく。どうにも苦しい人生をなんとか生きている。
登場した全ての人にそれでいいんだよ。これから先辛いばかりの人生とは限らないよ。とささやかなエールを贈りたい。
Posted by ブクログ
この本はどこで見つけたのか…それが思い出せません。重松清さんが解説を書かれているからかもしれません。
上原さんはエッセイやコラムを書いてこられたそうですが、この本はノンフィクション・コラムとして書かれた1冊です。
題名は石川啄木の『悲しき玩具』に所収されている詩からつけられたと扉に書かれています。
あとがきに「自分を道端に転がっている小石のようだと感じたとき、人はどうやって自分を支えるのか」という問題意識を手にして、話を聞いてみることにしたと記されています。その通りにさまざまな人生を生きる人たちにインタビューをした20の物語。それを淡々と客観的に書かれているが、ときに自分を重ねたりしながら読みました。
もちろん、理解できないなあというものもあるのですが、根底にあるものに共感して心に残るものもあります。
問題意識の中で「多くの人が自分を支える杖を持っていたことを思い出す」そして、「困難なときに自分を支えるもの、それがどんなものであっても、その人を支えるならば、意味がある」という教訓を得たという著者。
彼を支えるものがこの本、「ノンフィクション・コラムが私の自尊心を支えている」。
私にとって『杖』はなんだろう。そんなことも思いながら、読みました。
Posted by ブクログ
上原隆『晴れた日にかなしみの一つ』双葉文庫。
この著者の作品は過去に幻冬舎文庫で何冊か読んだことがある。本作は様々な人びとの哀しみの断片を描いた20編を収録したノンフィクション・コラム集である。コラムというだけあり、起承転結や急展開のあるストーリーは余り無く、淡々と取材で得た事実が綴られる。生きる上でのヒントになったり、現代社会について考える切っ掛けになるが、恐らく来週には読んだ記憶が一切消えているだろう。それくらいの内容だ。
本体価格650円
★★★★
Posted by ブクログ
ノンフィクションコラム。
結構胸に来るものもあれば、ちょっとうーんというものまで。
短編でいくつかあるので、共感できるものも多くあるのではないでしょうか。
久しぶりにノンフィクションコラムを読んだ気がするな。