チャイナ ミエヴィルのレビュー一覧

  • 都市と都市
    二つの都市を舞台にした、刑事もの壮大ミステリーです。設定が非常に面白く、特に狙撃犯を追うシーンは手に汗を握りました。
    設定だけに白熱ものですが、「都市」がメインであるために内容が私にとって難しいかったです。状況が掴めないこともしばしば…(笑)。

    やはり翻訳が難しいのでしょうか、ストーリーが物足りな...続きを読む
  • 言語都市
    遙かな未来、人類は辺境の惑星アリエカに居留地“エンバシータウン”を建設し、謎めいた先住種族と共存していた。アリエカ人は、口に相当する二つの器官から同時に発話するという特殊な言語構造を持っている。そのため人類は、彼らと意思疎通できる能力を備えた“大使”をクローン生成し外交を行っていた。だが、平穏だった...続きを読む
  • クラーケン(上)
    典型的な表紙買い・タイトル買い。マイブームのダイオウイカさんの勢いで衝動買いしたら、ウィンダムの「海竜めざめる」でも「海底二万里」でもあなかった。クボデラさんの名前はちらっと登場。舞台はひたすらロンドン。カルトパンクとでもいうのでしょうか。これだけ異形のモノが詰め込まれてて、道を切開すると、臓物が脈...続きを読む
  • クラーケン(下)
    このお話は、メタファ(隠喩)が現実になる物語なのですね。あらゆるカルトのメタファが喧嘩しながら現実化・裏返しになるだけで、ストーリーがつむげる。しかも、SFっぽい非現実的な事態についての「科学的解説」は不要(笑)しかも、もとはメタファなんだから、現実化したイメージは強烈。個人的には、Queen のJ...続きを読む
  • クラーケン(下)
    読みづらいが、舞台設定は面白いと思う。
    読んでいる期間は飲み屋などでイカを見るたびにこの話のことを思い出してしまった。
  • 言語都市
    これぞSFか、世界観は綿密ですごい。しかし、読みづらい。世界観のすべては要らない気もする。主題とは関係ない設定が多く最初はとても読みづらい。
    全体としてはなかなか面白い。
  • 言語都市
    哲学的なSF。遥かな未来、辺境の惑星アリエカ。先住種族アリエカ人は口に相当する二つの器官から同時に発話する特殊な言語構造を持つ。アリエカ人は現実に存在しないことを語ることができない。人類と平和に共存していたが、新任大使が来たことで動乱が起きる。
    事象と表明、直喩と嘘、記号論など、言語を中心として物語...続きを読む
  • クラーケン(下)
    ミエヴィルの書いたトーチウッド+ハリー・ポッター??疾走感、おもちゃ箱感、ちょっとペルディード・ステーションがエンタメ感増で楽しく、という感じ。ある程度オカルトやSFの読書してないと楽しくないかもしれない。
    そして、日本語訳はこれダメです。原文のがいいです、絶対。翻訳したら余計わかりづらいって。。。
  • クラーケン(上)
    読み始めはやめようと思った。現代詩の様な突飛な会話の構成と、遠慮容赦の無い、オカルト存在の機銃掃射。だが、読み進めて行く内にそれが癖になって行く、末節に拘らず読み流して行く感じで、いつの間にか、取り込まれてしまった!下巻が楽しみ、どうか裏切らないで…
  • クラーケン(下)
    悪くはないけどそんなによくもない
    妙にコミカルな掛け合いとか言い回しで間延びしてる感がある
    あと誤植が何箇所かあった
  • 言語都市
    この星の先住民族であるらしいアリエカ人。
    彼らは二つの口を持ち、言葉ではなく音に乗せた意識、
    ゲンゴで意思の疎通を行なう。
    地球人から進化したらしいテラ人は
    アリエカ人との意思の疎通を大使に委ねている。
    大使は二人一組で特別に育てられゲンゴを使用することができる。
    新たに赴任してきた大使は強大な力を...続きを読む
  • 言語都市
    色んなとこの書評で絶賛に近かったので楽しみにしてたが。
    こんなもんかあ。
    この設定でこの筋立てだったら、もっと面白く出来んじゃないのかな。
    兎に角、色んなオリジナルの用語とか設定とかあるが、全く説明なくどかすか進んで行くのはきつい。この歳になると、登場人物の名前すら覚えられなくって、こいつ何やったん...続きを読む
  • ジェイクをさがして
    短編集は身がしまっていて好き。長編は丁寧に作られてるから好き。中編はしまりも丁寧さも曖昧であんまり得意じゃない。
    というわけで力作っぽい鏡は楽しめなかった。使い魔とかある医学百科事典の~とか表題作とかは好きだな。表題作は余韻のための作品で面白かった。合う合わないがすごいはっきりしてしまう作品集。
  • ペルディード・ストリート・ステーション 下
    面白かったので,比較的一気に読み切ったのですが,元々何でもありのストーリだった為,だんだんストーリーも滅茶苦茶になって行っている感じが・・・。
  • ペルディード・ストリート・ステーション 上
    「都市と都市」で色んな人の魂をかっさらったチャイナ・ミエヴィルの本邦最新文庫作。
    どちらかと言うとこちらの作品のほうが古く、またシリーズ化もしているのですね。

    特筆すべきは何といっても世界観でしょう。
    いきなり都市の地図。
    そして始まる固有地名連発のモノローグ。
    入り乱れる種族・文化圏とギミック。...続きを読む
  • ペルディード・ストリート・ステーション 下
    という訳で、後篇です。
    いやはや、夢食いモスラに哲学しすぎる巨大タランチュラ、
    おまけにスカイネット的ジャンク製AIと来ましたか。

    スチームパンクと言えば蒸気機関と機械仕掛けの狭間で自我が芽生える、
    というのはお馴染みですが、その特異な精神の在り方がが
    ヴァンパイアすら吸い殺す精神を食べる系のクリ...続きを読む
  • ジェイクをさがして
    なんで買ったのかよく覚えていない

    短編集としては可もなく不可もなくといった感じ
    意外にホラーっぽいのが多かった

    設定やコンセプトが面白いものはいくつかあるけど、わかりにくい。
    わかりやすいものはホラーっぽいもの

    読み終わってからも、なんで買ったのかな?と思った
  • ジェイクをさがして
    都市と都市を読んで興味を持ったので購入。
    私が読んだことある中ではラブクラフト的、マシスン的な印象
    「仲介者」「飢餓の終わり」あたりの日常と狂気の境は面白いが、
    全体的に分かりにくいところもあり他人にはお薦めしない。
    他作品との関係は掴みきれないが「ジャック」は
    『お祈り』と出てきた時点でPrayi...続きを読む
  • ジェイクをさがして
     短編集。面白かった。
     特に「都市」というものだけを題材にしているわけではないのだが、しかし物語の基盤にはいつも、街や都市というものの存在の曖昧さや、街や都市がその内部に宿している何かに対する恐れのようなものが潜んでいるように思う。
  • 都市と都市
    モザイク状に組み合わさった領土を持つ、二つの都市国家間で起こった殺人事件を捜査する刑事の姿を描いた小説。

    読んでみると純粋なSFやファンタジーという感じではなく、都市の様子なんかはけっこう現代的な印象。

    しかし設定は綿密に作りこまれていると感じます。ファンタジーやSF要素のあるミステリはたまにト...続きを読む