チャイナ ミエヴィルのレビュー一覧
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いくつもの筋が絡み合うため、読むのに体力は使うけれど、展開に緊張感があって楽しく読めた。特に最後の戦いは、銃撃戦、魔術戦、言語による戦い、巨大生物の参戦と転換がバラエティに富んでいて息つく間もない。
読後には苦味もあるものの、長い戦いを観戦し終えた開放感が残る良質なエンターテイメント小説。Posted by ブクログ -
魔術都市・ロンドンに蠢く、数々の魔術師、預言者、占い師、使い魔、暗殺者、そしてカルト宗教家たちが入り乱れ、「聖なる遺骸」を奪い合う、というファンタジー小説。
消えた「遺骸」(=博物館に展示されていたダイオウイカの死体)を巡る陰謀は、伝奇ロマンやSF、サスペンス、ミステリー等々の要素を混ぜ合わせ豪奢に...続きを読むPosted by ブクログ -
著者名だけで無条件に読もうと思う作家の一人。
28 の作品からなる短篇集。
こんなに多くの奇想はいったいどこからやって来るのか。
ただただ読むだけ。楽しむだけ。Posted by ブクログ -
物語の舞台となるのは、ふたつの都市国家。両国の領土は隣り合っているというより、飛び地のように入り混じっている。区画ごとに国が入れ替わるような地域もあれば、公園の真ん中や木立の途中で国境が引かれた地域もある。網目状に入り乱れた国境線には壁はない。しかし両国の住人たちは幼い頃から訓練を受け、たとえそれが...続きを読むPosted by ブクログ
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ヨーロッパあたりにある重なって存在する二つの都市国家.越境行為をすればブリーチという超法規的なパトロールがやってきて何処かへ連れ去られてしまう.そんな世界で起きた殺人事件.ボルル警部補は片方の都市では解決不能と見て他国に乗り込む.ディック風のハードボイルドSF.書評によれば訳がひどくてほぼ無茶苦茶ら...続きを読むPosted by ブクログ
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「クラーケン」ですよ、海洋冒険SFでしょ、ふつう。オールド・ファンならジョン・ウィンダムを思い浮かべるかもしれません。
ウィンダムのを星新一は「海竜」と訳したけど、クラーケンは本書の場合、ダイオウイカです。NHKが撮影に成功する前にも、ダイオウイカは存在し、その標本はあったわけで、本書はNHKの...続きを読むPosted by ブクログ -
多彩な作風を示すミエヴィル、この『クラーケン』は『アンランダン』に似ている。シュールというよりアブサード。正直、あんまり好きじゃない作風。クラーケン、すなわちダイオウイカの標本が神? アホくさいことを言う。アホくさいことを承知の上で、アホくさいことをアホくさく言うのが、しらけてしまうのだ。アホくさ...続きを読むPosted by ブクログ
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我ながら500pよく読んだ。
この本は読む人の想像力が問われるかも知れない。同じ空間に2つの都市、がお互いに目を合わさない事で成立しているという設定は面白い。映像的でもある。自国でないものにはフォーカスが合わずに、ぼやっとブラーがかかるイメージ。
分かりづらいていう人もいるけど、常日頃見て見ぬふりっ...続きを読むPosted by ブクログ -
何だこれはSFなのか?
物理的に重なり合った都市国家??でも異次元で重なり合うとか、パラレルワールドとかSF的な設定はありません。見えているのに見ないようにするぅ???もう想像力の限界です。
日常的には目には写ってはいるけれど見えていないものは多いもので、意識して視ることが重要なんてことは言われま...続きを読むPosted by ブクログ -
翻訳の文体が好み。
街の描写が特に上手い。
そもそも国家などの成り立ちについて触れるのかと思いきや触れなかったので「そこ詳しく」とはなるもまぁそれはそれ本題ではなかったのだな、と流せる程度。Posted by ブクログ -
話はたいして進んでいないのにこのボリューム。
ミエヴィルらしい設定、仕掛けに対する動摩擦力が高いせいだと思う。
私は耐熱服を着ているので、摩擦熱を結構楽しめた。
下巻はどうだろう。Posted by ブクログ -
難解なSFでした。二つの口を持ち同時に発音して意思を伝えるゲンゴを話すアリエカ人、彼らは真実しか話すことができない。アリエカ人の星に居留する人類、アリエカ人と交流するためにクローンで二人一組で育てられた大使。この設定を理解するまでの序盤をクリアできるまでが辛い。
人類の大使がゲンゴを使ってコミュニケ...続きを読むPosted by ブクログ -
パラレルワールド的ハードSFで、推理小説。
「言語都市」もそうだが、読んだことのない話なのに
それを有り得そうに思わせる力はすごい。
1つのエリアに2つの国があり、相互に干渉しない。
設定だけでも面白いが、ちゃんと小説として成立しています。Posted by ブクログ -
やや難解ではあるが、
とてもミエヴィルらしい都市の物語。
異形の世界に連れて行ってもらえる事が読書の醍醐味。
直喩の扱いがとても面白い。
メタファーのない日常は味気ないと思います。
2012 年 ローカス賞 SF 長篇部門受賞作品。Posted by ブクログ -
2つの都市が同じ場所に存在していて,それぞれの住民は互いを見ないようにして生活している,という設定.「なんやそら」感がする設定ではあるけど,非常に真面目に書いてあるので変にリアリティがある.SFのレーベルから出ているが,基本的には警察小説.でも,いわゆる「見えない人」的なのでミステリっぽい,とか色々...続きを読むPosted by ブクログ
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何でもありのゴチャゴチャな世界観。非人間の登場人物が沢山登場しそれぞれに細かい設定がされています。
どんな容姿なのか想像しながら読みました。
是非,映像化して欲しいものです。Posted by ブクログ