遠坂八重のレビュー一覧
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誰のためのドールハウスか、、、。
序盤でお腹をくだしている世話焼き・低身長の蓮司、奇行甚だしく残念イケメンの麗一。
主人公にあるまじき2人といった感じから始まり、惨劇とは程遠いコミカルな感じで始まる。
終始、蓮司は実直で期待を裏切らないまっすぐな言動・行動。麗一は生活から謎。なぜそんな生活なのかわからないままなので、次作に期待。
第一章はそんな2人の紹介が軽妙だけれど、沙耶・美耶の不遇さが対極的で母に対しては嫌悪感しか抱けない。
どことなく、主人公2人以外は嫌な奴ばかりで、出会ってはいけない人たちが出会って、悲劇が生まれた。
毒親というか弱い親たち。
子供を愛してるふりして、自分を律するこ -
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軽く読める青春ミステリーかな?と思って油断しました 面白かったですっ
読み進めている時も青春小説読んでると勘違いし、途中でこれミステリーじゃなかったっけ?と思い
あらすじを読み直すくらい違和感がありました笑
事件までの流れがとても丁寧にかかれているので
情景が分かりやすく、おかげで登場人物の心理にもしっかり入り込ませていただきましたっ
犯人が途中分かってきた時は入り込み過ぎてるせいか一緒にドキドキが止まりませんでした笑
最後に伏線もしっかり回収してくれてますので
とても満足です!なるほどのタイトル!
小説読み慣れない人でも楽しく読んで貰える作品だと思います!
レンジが優しいだけなのがちょっ -
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ネタバレ小佐野菜乃は大学で知り合った蓬莱倫也、泉秋久
と怪異研究会を立ち上げた。しかし、その数ヶ月後蓬莱と連絡がつかなくなり、泉が奇妙な姿で立ち尽くす蓬莱に似た男性が映った動画を見つける。動画が撮影されたと思われる場所へ行くと、様子のおかしな蓬莱を連れた母親と思しき中年女性と遭遇する。泉や菜乃の周りでも不可解な現象が起き、霊感が強いと言う大学の藤石教授に相談することに…。
同級生が音信不通になったので家に訪ねて行ったところ、不可解な出来事に遭遇してしまう女子大生の話。タイトルの廃集落やY家が元凶かと思わせて…。生きてる人間のが怖いという話。 -
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ネタバレブラック企業の社畜ミステリー。
嫌味な上司の常習的なパワハラ、高圧的な同僚、説教部屋、常態化した深夜残業⋯などなど、読んでいるだけで疲労する主人公・青瀬の職場環境。
簡単なタスクなのに膨大すぎて捌けなかったり、聞いたそばから依頼を忘れたり、相手が何を話しているのか聞き取れなかったり⋯どれも原因はメンタルが限界過ぎるがゆえと思っていたら、青瀬が正真正銘のダメ社員だったと分かった時の絶望がすごかったです。。
ずっと一人称だったため、完全に青瀬目線だったので⋯。
かつての青瀬は、人にどう思われるか気にしない人間だったのに、会社での数年間で本来の天真爛漫さを失い、一方の仁菜ちゃんは、学生時代〜の数年で -
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ネタバレブラック企業、超過勤務、パワハラ上司に汚部屋女子と気の滅入る内容が多いなか、青瀬と仁菜ちゃんの軽快なやりとりが唯一の救いか。犯人が判明するまでは一気に読み進めていったが、犯人があれ?って感じで分かり(佐伯か仁菜ちゃん疑ってた)、犯人判明後はメデタシメデタシと思いきやその先が…結果として会社を辞めたというところではひとつの区切りがついたのかもしれないが後味悪し。
あと伏線…ある人の感想には回収に重きを置いてないのではとの感想もあったが、何となく結局それはなんだったのか不明な部分がチラホラありこちらも後味悪し。(何でもかんでも回収すればいいってもんでもないのですが)
あと各章末とエピローグ。若 -
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ネタバレパワハラ全開の嫌われ者の上司前川がある日突然に失踪。総務課の全員が被疑者となる。
上司はどこに行ったのか?犯人は誰なのか?
死んだら永遠に休めます
のタイトルに惹かれて軽い気持ちで読み始めた。
ブラック企業でボロボロになって働く青瀬と派遣社員の仁菜のやりとりが面白い。大変な状況なのに仁菜のひと言ひと言に笑わされる。
しかし、謎が解き明かされ、驚きの真実に衝撃を受けた。青瀬は仕事ができる女性ってミスリードさせられていた事に愕然とし、同僚のあまりの仕業に不快感が生まれた。
明るいまま楽しい結末にして欲しかった。テーマが重いだけにスカッとしたかったなぁ。 -
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ネタバレ令徳大学文学部1年の小佐野菜乃、理工学部1年の蓬莱倫也、文学部1年の泉秋久は、せっかくオカルト同好会に入ったのに、オカルトと関係ない活動ばかりでヘキヘキして、自ら「怪異研究会」をつくった。
都市伝説やらオカルト話やらを調査する活動をしていたが、ある時から蓬莱が調子悪そうにしていた。
そして、ある動画が回ってきた。いつもオカルト動画を見ているのておすすめにもその手がながれてくるが、その動画は、首をほどかしげてぼーっと立つ蓬莱らしい男。
それから蓬莱と連絡がつかない。
霊感のある泉と、まったく霊感のない小佐野は、蓬莱がなぜそうなったのか調べることに。
民俗学N論の教授、藤吉教授に助けてもらいなが -
Posted by ブクログ
ネタバレどこまでも救われない主人公。なのに、感情移入できず、可哀想って思えないのはなぜだろう。
物語が進むごとに状況が悪くなっていくという、どこまでも救われない展開。仕事に忙殺され、上司のパワハラを浴びることで人格がボロボロに壊れていき、悪循環に陥っていく様がとてもリアルで恐ろしい。
環境の悪さが主人公を苦しめ、ミスを引き起こし、心身ともに追い詰められていると思いきや、実は主人公によって環境を乱していることが分かったときには、本当に救われない話だなと感じた。
一読者である私ですら主人公に哀れみを感じなかったのは、そういう根底が作品全体からじわじわと滲み出ていたからだと思う。どんでん返しとい