遠坂八重のレビュー一覧
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ネタバレ序盤から前川の理不尽な叱責が絶え間なく続きかなり疲弊…
誰だかわからないけど早くコイツを殺してくれ〜!!!と思いながら読み進めました。描写がリアルで没頭感がものすごい。
本当に仕事に忙殺され頭がおかしくなりパワハラを受けることになるので、心理的に飲み込まれそうな人は要注意かもしれません。
中盤?くらいにアパートでのトラブルが発覚して青瀬という人間の言動に違和感が湧き始めてからが面白い。
青瀬の視点での語りが9割なので、どこからどこまで信じていいのかわからなくなる。しかし、これ私もわかる…という共感も存在し続けるのでなんとも複雑な気持ちのまま読み進める。
最後の最後に、仁菜の語りによって青瀬 -
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ネタバレ大学で「怪異研究会」を立ち上げた、小佐野菜乃、蓬莱倫也、泉秋久の3人。しかし、活動を始めてまもなく、蓬莱と音信不通になってしまう。泉が偶然Xで見つけた動画に、夜の草叢で頭を傾けて立つ、蓬莱に似た男性の姿が写っていた。蓬莱の行方を探しに、動画が撮影されたと思われる場所に赴いた菜乃と泉。そこには、無機物のように佇む蓬莱がいた‥。
陽キャの蓬莱が早々に離脱して、わけのわからない存在になり、視えるけどビビリで慎重派の泉と、ちょっとガサツで自己中な菜乃に、大学で民俗学を教えていて霊感のある藤石教授が加わり、蓬莱が変貌した謎を追って行く‥というストーリー。呪符、人柱、即身仏など、怖い要素満載。その中に、 -
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話がサクサク進んであっという間に読み終わりました。が、主人公がガサツ過ぎるというか無神経すぎるというか、なんか今一つ好感持てなかったので、ちょっとそこが残念でした。
大学教授については前半で伏線引かれていたので、これはもしや裏切るのか…なんてドキドキしてたんですが、素直に味方で終わったのが拍子抜け。
主人公から教授へのアプローチがいきなりな印象があったのと、話の真ん中辺りでラスボスの予想がついてしまったのが、ん~~~って感じなのですが全体的には面白かったです。
あれ絶対神様じゃなくて呪いだよね。
閉所恐怖症の自分には耐えられないなぁ…。 -
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オカルト好きの女子大学生と、陰陽師の大学教授のバディもの。二人ともいい性格をしているので、会話のテンポも良く、おしゃべりパートは面白い。だからこそホラーへと滑り込んでいくと怖さも倍増する。
様子のおかしくなった同級生、その家族、それに関係すると言われて調べ始めた廃集落のある家、深みにはまっていくと苦痛を伴う恐怖に襲われと、気づいたら後戻りのできない蟻地獄へと、とてもテンポ良く進んでいて一気に読んだけれど、まさかテンポが良すぎることが構造だとは驚き。
人柱とか、人格交代とか、一家惨殺とか、あまりにもしっかりとした説明があると中でも外でも信じてしまう。
生仏の型取りって、それを考えたのも実行したの -
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とても構成のしっかりしたストーリー。ホラー場面の創出もうまいし、ホラーを前提としたミステリー作品としてもうまいと思う。怪異現象と現実が行き来する世界観のバランスが良く、ただ怖がらせることだけが過剰になった荒唐無稽の代物にならず、かといって怪異現象はしっかり現実に置いて存在するものとしているところに、ジャンルとしてのホラー作品であるという著者の誠意というか良心を感じる。おそらく著者は理知的な思考を好む方なのだろう。となれば「世の中で一番のホラーは人間(の心)である」という着地点に行き着くのも然るべくなのだが、そこが通り一遍のヒューマニティでお茶を濁すようなこともないワンランク上の物語になっている