遠坂八重のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
遠坂八重さん、初読み作家さんです
高2の滝蓮司と卯月麗一は、学校内で様々な依頼を受け便利屋として活動しています。
蓮司は真面目で優しくて、麗一は容姿端麗な変人
とにかく2人揃うとかっこよくて頼もしいです。
依頼の内容にも注目ですが、同級生の美少女美耶と、勉強ではトップクラスの沙耶の双子姉妹の対比描写は母親との関係も含め息苦しくなります。
登場する大人たちにはがっかり。
大岩が光にしたことは、子供への愛情ではないし、美耶と沙耶の母親には恐怖に鳥肌がたちました。唯一すみれ子のおばあちゃんの優しさが際立ちました。
人の温かさと怖さ、両方を感じられる作品だと思います。
続編もあるようなので読み -
Posted by ブクログ
大学生の菜乃は同級生の蓬莱、泉とオカルト好きで意気投合し、怪異研究会なるサークルを作り日々怪異検証をしていた。
ある日蓬莱が失踪し、数ヶ月後に夜の河原に佇む姿が目撃されるが、その姿は魂が抜き取られたかのような異質なものだった。
菜乃と泉は蓬莱の家に訪問し事情を聞こうとするが母親も異様な状態で、家の壁にも無数のお札が貼られ、帰宅した菜乃と泉も異常な現象に見舞われた…
ホラー的にはいい意味で気持ち悪かった!とにかく気持ち悪い怪異に襲われ続ける!
事故物件モノかと思いきや違う流れになり、じゃあ因習村なのかと思いきや単純にそうでもなく。
色々な要素が絡み合って一番気持ち悪いのは人間なのか…
暗闇 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作も面白かったので、こちらも読みました。
前作の続きの時系列だったので、読む人は前作『ドールハウスの惨劇』から読むと、登場人物がよりわかって良いかと思います。
今回のテーマはいじめ。
そして今回は誰が犯人なのか怪しい人が多すぎて…誰が誰だかわからなくなりながらも(途中で前のページを戻ったりしながら)読み終えました。
以下犯人のネタバレ。
まさか、蒼くんのお父さんが快楽殺人鬼だったとは。途中に自称彼女の菜月、蒼くんのお母さん貴子も怪しいと思ったし、最早出てくる人みんな怪しく見えてしまった。300ページ超えですが、ページを捲る手が止まらず最後まで読みました。
最後は蒼くんと菜月ちゃ -
Posted by ブクログ
いじめ、ダメ絶対
やはりいじめは更なるいじめ・犯罪しか生まない、と心底思わされた話。
いじめもダメだし、報復もしちゃいけないけど、物語の中では、主人公の麗一は元々ネジの飛んでる人柄だし、「あいつらは死んで当然」と言う意見にもあっさり同意したりして、きれいごとじゃなく率直な気持ちを話すから、読み手がとても考えさせられる。
緻密なトリックの推理というより、少しずつ真実が麗一と蓮司によって明かされていき、そのときのやり取りが軽妙で前作から、このノリは好きだなぁ。正反対の境遇の二人が信頼しあってるバディ感が良かった。
普通の顔をした壊れた人たちがたくさん出てくる話なので、現実に自分の周りにも実は潜ん -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。本屋で見かけて気になったので読んでみたけど、読みやすいサスペンス?だと思う。
舞台は鎌倉にある名門高校。そこに通う滝蓮司と卯月麗一の2人は生徒たちからの依頼を受けて便利屋として活動している。その高校には藤宮美耶という美少女とその妹、沙耶の双子の姉妹がいた。その姉妹は異常なほど厳しい母親によって監視されており、タイトルのドールハウスは、母親のドールハウスなのかと思って読んでました。
一体犯人は…?とページをめくる手が止まりませんでした。
以下、犯人のネタバレします。
まさか先生が犯人だったとはー!犯人は誰かと考えた時に先生も考えたけど動機が思いつかなくて。まさか藤宮