遠坂八重のレビュー一覧

  • 死んだら永遠に休めます

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    なかなか面白かったです。
    パワハラ上司の元で体力も精神力も尽き果て、過労死寸前状態だった主人公の青瀬。
    しかし、その上司が失踪し、他の同僚4人と一緒に上司殺害の疑いをかけられる。
    働いても働いても片付かない仕事、周囲の悪意がとてもしんどいのに、状況はどんどん悪くなる。
    唯一の理解者である派遣社員の三井仁菜の底抜けの明るさが救いだったが、この人物は果たして何者なのか?
    また、主観と客観のズレって怖いと思った。
    知らないところで、恨まれたり馬鹿にされたりしているかもと思うと人間が怖くなる。

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    2025年12月01日
  • 死んだら永遠に休めます

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    パワハラ上司が失踪し、なぜか同じ部署全員が犯人候補になってしまう。果たして真相は?
    主人公が強烈なパワハラを受け、社内でも白い目を向けられる序盤は何とか主人公に頑張ってほしいと思うが、読んでいくうちにわずかな違和感が。なぜ主人公は仕事ぶりも私生活も、こんなに崩壊しているのか。
    違和感がぬぐえぬまま、事態は徐々に悪化していき、モヤモヤしつつも、軽妙な筆致もあり目が離せない。そして真相はある意味残酷で…。
    謎解きとして読み応えがあるというわけではないが、仕事、人間関係、理想と現実、そういういろいろなやるせなさを感じさせる作品。

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    2025年11月24日
  • 廃集落のY家

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    ラストが怖かった…
    教授、説明足らなすぎ。もっとちゃんと本当にやばいのは◯だって主人公に教えてあげても良かったんじゃないの?

    作者さんの作品は全部読んでます、次回作も楽しみにしてます。

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    2025年11月24日
  • 廃集落のY家

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    オカルト好きの女子大学生と、陰陽師の大学教授のバディもの。二人ともいい性格をしているので、会話のテンポも良く、おしゃべりパートは面白い。だからこそホラーへと滑り込んでいくと怖さも倍増する。
    様子のおかしくなった同級生、その家族、それに関係すると言われて調べ始めた廃集落のある家、深みにはまっていくと苦痛を伴う恐怖に襲われと、気づいたら後戻りのできない蟻地獄へと、とてもテンポ良く進んでいて一気に読んだけれど、まさかテンポが良すぎることが構造だとは驚き。
    人柱とか、人格交代とか、一家惨殺とか、あまりにもしっかりとした説明があると中でも外でも信じてしまう。
    生仏の型取りって、それを考えたのも実行したの

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    2025年11月18日
  • 死んだら永遠に休めます

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    とにかく日に日に疲れて思考が回らない描写が上手くて怖いが最後まで読むと見方が少し変わってくる
    謎解きとしては少し王道とは外れるのかもしれないがところどころにあった違和感が真相が分かったあとに機能するところが見事
    あの違和感や描写ってそういうことだったんだ…とゾッとする感じが面白かった
    主人公目線で読む小説ならではのストーリーだと思う
    みんなが同じ世界を見ているわけではなくて所詮主観でしかないんだなぁと思わされてなかなかショック
    後味悪いけど好き

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    2025年11月16日
  • 死んだら永遠に休めます

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    異質すぎる展開と気持ちの悪さが唯一無二な新感覚ミステリー。読むだけで疲れるので気合いは必要!

    ジャンルで言えばミステリーなのだが、それよりも人間関係の恐ろしさとブラック企業の闇を感じる要素が大きく、何個も衝撃展開あって面白かった。

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    2025年11月15日
  • 死んだら永遠に休めます

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    読み終えた瞬間、脳内で叫んでしまった!
    「なんだこれ!?」
    「トラウマ!!」

    視点を変えると同じ出来事が、こんなに別の意味を持ってくるなんて。
    積み上がっていく構成のロジックが予想を大きく裏切っていきます。
    この社畜ミステリーが恐ろしい!そして面白い!

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    2025年11月14日
  • 死んだら永遠に休めます

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    おもしろかったー
    読みやすさとストレスのかかる心理描写で読むのが辛いのがいいバランスだった

    途中から主人公の異常性が気になり、最終的に印象が変わるのが面白い

    社畜系ミステリー

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    2025年11月07日
  • 死んだら永遠に休めます

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    いや、こわっ。

    青瀬の仕事の遂行の様子からうっすら感じていたけどまさかのラストだったな。
    私も青瀬のように思われてるのかもと思うと恐ろしい。
    主人公、救いがないというかしんどすぎ。

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    2025年11月02日
  • 死んだら永遠に休めます

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    死んだらエエのに、って思えるほど酷いパワハラ上司が謎の失踪を遂げ、その謎を解き明かす主人公のアラサー女子社員の青瀬と派遣社員の三谷

    失踪したパワハラ上司の前川は失踪宣言なるメール、や部下全員の名前を挙げて、コイツらに殺される、みたいなメールを社内にばら撒くなど、ミステリアスな出来事が巻き起こって、興味をそそる内容が展開されます

    文体は主人公である青瀬目線で綴られていますが、私はどこか、その青瀬目線の内容を第三者目線で読み進めました

    青瀬の部署は社内の雑用を一手に引き受けるいわゆる左遷部署で、慢性的なブラック部署。残業は過労死ラインが当たり前な状況で、青瀬の語りも疲弊しきった内容、メンタル

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    2025年10月31日
  • 死んだら永遠に休めます

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    これは…正直、読み終わった時が凄く怖かったです。
    読んでいる間は面白いんです。「それでそれで?」「うわあ、どうなるの〜!?」って思っていたんですけど…。
    読み終わった後に、めちゃくちゃ不安になります。

    もしかしたらわたしも、周りから青瀬のように思われているのかもしれない、って……。

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    2025年10月28日
  • 死んだら永遠に休めます

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    ネタバレ

    最初の2章までは事件と調査みたいな感じで気になる気になる感じで楽しかった。
    どんどん青瀬のやばいところが出てきて、これは元々やばい人間なんだなと実感。読んでいて辛いところも多く、嫌な気持ちにもなりそう。
    青瀬がどんどん追い込まれていき、何度も嘔吐。周りはもうずっと憐れむ目だし、もうこれは誰が悪いんだ?という感じ。
    いくつかのシーンがしっかり伏線になっているし、読んでみるの納得の回収とラスト。
    帯に書いてある内容がかなりしっくりきて、悪意の連打、地獄のような読書体験とか、これはたしかにそう!
    かなり最初に出てくる、『疲れている人間は、母音がうまく発音できない傾向にある。』これはほんとに衝撃な文章

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    2025年10月25日
  • 廃集落のY家

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    謎の呪いの正体を知りたい欲が止まらず、一気に読み進めた一冊でした。ラストは恐怖の余韻を残す形だったが、個人的には完全に解決する形が好みだった。

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    2025年10月19日
  • 死んだら永遠に休めます

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    ネタバレ

    ブラックな職場で疲弊する28歳の限界会社員・青瀬が主人公。突然、パワハラ上司が失踪し、青瀬を含む部下全員を容疑者として「私は殺されました」というメールが職場に一斉送信され、その真相を天然っぽいが妙に頭の冴える派遣社員・仁菜とともに探っていくという限界会社員ミステリ。
    この真相は予想できず、あっと言わされた。確かに救いのない結末だが、ミステリ小説としては面白かった。ブラックな職場で働く限界会社員の描写もかなりリアリティがあった。
    ただ、主人公が所属する部署が、職場全体の雑用を引き受ける6人だけの「総務経理統括本部」であることなど、設定にちょっと無理がある気はした。

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    2025年10月13日
  • 死んだら永遠に休めます

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    上場企業の総務経理担当の女性、青瀬が主役。
    押し付けられた雑用の処理に追われ、長時間労働により疲弊する毎日。
    パワハラ上司や出来の悪い派遣社員の影響もあり、精神も病んでいる。
    そんなある日、上司の前川が“殺された”とのメッセージを残し失踪し、青瀬を含む部下が犯人と疑われる。
    自分ちの名誉を回復するため、その事件を派遣社員とともに解決しようとするが…

    メンタルの障害、生まれ持った特性、ハラスメントなど、現代の社会問題がふんだんに盛り込まれ複雑に絡み合う。
    意外な結末でミステリとして面白いが、感情を揺さぶられまくる。
    精神的に不安定な時には読まない方が良いと思う。

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    2025年10月11日
  • 廃集落のY家

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    サイコ+オカルトのホラー。
    頭の中で映像にしやすく、ゾッとしました。
    オカルト的には怖くない。
    人間の怖さが強かったです。
    私なら絶対に関わらないので、主人公への感情移入はなかったです。

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    2025年10月10日
  • ドールハウスの惨劇

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    題名に惹かれて読みました。
    題名から想像(期待)できるようなストーリーであったし、それでもワクワク感やドキドキ感も楽しめました。そして、何より読みやすい!そこそこ長い本なのにスラスラと読み進めることができました。
    純粋に楽しかったです!

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    2025年10月10日
  • 廃集落のY家

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    大学1年の小佐野菜乃(おさの なの)は、同学年の蓬莱倫也、泉秋久とともに「怪異研究会」を結成。オカルト現象の真偽を調査する活動をしていたが、ある日突然、蓬莱が音信不通になる。泉がXで見つけた動画には蓬莱らしき人物が映っていたが、なにやら様子がおかしい。18年前に起きた女子大生殺人事件、蓬莱家を取り巻くあやしげな会、そして廃集落のY家…様々な謎が交錯する中、小佐野と泉は手がかりを辿って蓬莱の行方を追うが…

    ホラー小説は好んでは読まないが嫌いではなく、本書はタイトルと装丁に惹かれて、怖いもの見たさで手に取った。いや〜怖かった〜!
    まずもってリーダビリティがすごい。ずっと怖いんだけど、矢継ぎ早に畳

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    2025年10月07日
  • 廃集落のY家

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    ネタバレ

    ひぃー、こわ。
    祓うことも鎮めることもできないやつ。誰か他に依存相手を見つける以外にないけど、それも難易度高いな。
    悪意も呪いもないんじゃ、教授にもどうにもできないよね。

    主人公は、好奇心は強いが霊感はなく、学生らしいユルさ満載なので、それが途中までは安心感あったんだけど。

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    2025年10月06日
  • ドールハウスの惨劇

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    高校生のバディもののミステリーという感じ。
    会話の場面が多かったので読みやすかった。

    登場人物たちに感情移入することができなかったり、終盤が駆け足気味に感じたり。
    それでも、トリックが面白かった。

    他の方の言う通り、辛いシーンもあったけれど、フィクションらしいストーリー展開なのと、感情移入できなかった(?)おかげで私はさほど辛く感じなかった。

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    2025年10月04日