遠坂八重のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
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屈指の進学校に通う幼馴染の高校生二人が、
主人公の学園もの。
部員たったの二名のマイナー部活、
会長はお人好しの蓮司、
副会長は眉目秀麗な変人の麗一は、
学生から持ち込まれる相談や困りごとに
奔走する便利屋。
他愛無い日常会話の二人の掛け合いで
性格や感性、生活環境が対比されていて、
キャラクターの違いがよく分かるので
学生生活の一部を切り取った話としても
軽快に読める。
物質面でも精神面でもとても異なるのに、
二人がお互いにしっくり馴染んでるところや
相手を大切に思っていることが話の端々から
感じ取れるところが読んでいて微笑ましい。
タイトルの『ドールハウスの惨劇』に
辿り着くま -
Posted by ブクログ
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麗しい容姿なのに無表情で一般的とは程遠くて、
ピントがズレた変わり者の麗一と、
柔らかな人受けする雰囲気と天然のお人好し、
人当たりが抜群にいい蓮司。
便利屋かつなんでも屋の高校生男子二人が、
依頼者の菜月が持ち込んだ不可解な事件の
真相を解き明かす探偵物語。
高校生が取り組むにはいろんな意味で
ハードルの高い事件を、鋭い洞察力と柔軟な
発想力で大人顔負けの推理で解き進める様は、
切れ味抜群。
対比する二人の会話は軽快で絶妙なところが、
子どもらしい一面と軽快さを感じさせてくれます。
主人公の年齢設定も忘れる話の重さと
年齢を感じずにはいられない純粋さと危うさ
両方が楽しめる一冊で -
Posted by ブクログ
ネタバレああ……石岡くんと御手洗くんに会いたい……だけど島田荘司本は実家……実家にあるから買うのは惜しい……だがミタライアンとカズミストの血が騒ぐんだ……ああ、としているときに偶然本屋さんで目にしたこちらを、完全に表紙絵に惹かれて購入。
ボイルドエッグスは三浦しをんさん以降あまり良い出会いがないままなのでどきどきしながらの購入だったが、なかなか面白く読んだ。
何より若さ、フレッシュさが良くて、皺だらけのあちこちがピンと張られる感じがありました。
同時に、どうしてもミステリーとしても構成、キャラクター造形もまだまだ若さの方が際立ってしまう部分がありますが、そんなのいいんです!若さ素晴らしいです!勢い