感情タグBEST3
Posted by ブクログ
文章はすごく読みやすかった。この作品は何というジャンルなのか…青春小説じゃなかろうか。
推理小説と思って読んだせいで少し肩透かし。
色々癖のある小説なので合う人には合いそう。
こういうタイプの話だとすんごい猟奇的にしてくれた方が私は好み。でも青春小説なら猟奇的はありえないね。
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「たこ焼きブラザーズ」に吹きそうになりました。
グロテスクな表現と彼らの軽快なやり取りがバランスを取っている感じです。作者の尊敬する作家に「ヘルマン・ヘッセ」とあり、なるほど。中学の教科書に出てきたあの物語。うろ覚えだけど、青春感が共通。
親子の関わりで、何がどう子供に影響を与えてしまうものなのか。
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前作も面白かったので、こちらも読みました。
前作の続きの時系列だったので、読む人は前作『ドールハウスの惨劇』から読むと、登場人物がよりわかって良いかと思います。
今回のテーマはいじめ。
そして今回は誰が犯人なのか怪しい人が多すぎて…誰が誰だかわからなくなりながらも(途中で前のページを戻ったりしながら)読み終えました。
以下犯人のネタバレ。
まさか、蒼くんのお父さんが快楽殺人鬼だったとは。途中に自称彼女の菜月、蒼くんのお母さん貴子も怪しいと思ったし、最早出てくる人みんな怪しく見えてしまった。300ページ超えですが、ページを捲る手が止まらず最後まで読みました。
最後は蒼くんと菜月ちゃんが楽しそうに会話していて、ほんとよかったなぁと思った。菜月ちゃんは最初怪しいと思っていたけど、サバサバしていて格好いい女の子で好き。完全なるハッピーエンドではないけど、二人が前を向いて過ごしていけていたらいいな。
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いじめ、ダメ絶対
やはりいじめは更なるいじめ・犯罪しか生まない、と心底思わされた話。
いじめもダメだし、報復もしちゃいけないけど、物語の中では、主人公の麗一は元々ネジの飛んでる人柄だし、「あいつらは死んで当然」と言う意見にもあっさり同意したりして、きれいごとじゃなく率直な気持ちを話すから、読み手がとても考えさせられる。
緻密なトリックの推理というより、少しずつ真実が麗一と蓮司によって明かされていき、そのときのやり取りが軽妙で前作から、このノリは好きだなぁ。正反対の境遇の二人が信頼しあってるバディ感が良かった。
普通の顔をした壊れた人たちがたくさん出てくる話なので、現実に自分の周りにも実は潜んでいるのかも、いや、そもそも私も壊れてる人じゃないって断言できないと怖くなった。
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麗一と蓮司のクスッとくる掛け合いがあるおかげで、話が重くなりすぎず読みやすかった。
いじめる側の人間はどれくらいの制裁を受けるべきなんだろう。
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子どもの頃のいじめは被害者の心に大きな傷痕を残すばかりではなく加害者の方にも傷痕を残しているものである。高校生の2人が探偵になり問題解決に---なかなか良く出来ている話だ。文脈の中にホッとする思わずニヤッとする文脈もあって心安らむ時があって良かった。
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高校二年生の滝蓮司と卯月麗一の学内便利屋シリーズ第2作。
何ものかを告発し、自殺を図るかのような凄惨な動画を拡散させた円城寺蒼。その恋人を名乗る少女・田崎菜月から依頼を受けて、二人は事件を調べ始める。
いじめの描写だけでも気持ちが悪くなるが、真相はもっと救いがない。
妙に達観している麗一の抱えている闇もなかなか深そう。
二人の、ときに同級生や菜月をはさんだ軽妙な掛け合いに助けられて読めるが、それにしても蒼たちの今後の人生を思うとしんどい。