元村有希子のレビュー一覧
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・食べ物は放置すると腐るが、それは腐敗菌の仕業。
・ネイチャーによると、日本人の腸内には海藻を消化してくれる細菌が住んでいるが、米国人の腸内細菌は同じ消化酵素を作り出せる遺伝子を持っていない。
・シロアリも、腸内に木の繊維質を消化する微生物を保有している。
・牛肉の種牛は、専用のあん馬に乗らせて発情させ精液を回収する。それをメス牛に植え付ける。
・捕鯨と馬刺しの話題をイギリスでは持ち出さないほうがいい。
・スペイン風邪の後にも、アジア風邪や香港インフルエンザという大流行病があった。
・シベリアの永久凍土には推定一〇〇〇〇頭ものマンモスが凍結されている。
・日本のエレベーターにある閉ボタンは世界 -
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毎日新聞の記者さんでそうで。
言葉をどう重ねると、人に伝わるか。
化学というフィルタを通して、教えてもらえる。
これは理系のための本なのか、文系のための本なのか?
以下抜粋。
○枠の中にいる限り、その本当の窮屈さは実感できない(P.28)
○若い世代にも、
数式の難しさより「分かる楽しさ」を伝えられないか。
物理は暮らしの中に生きている。決して黒板の上ではない。(P.36)
○最新版は1000ページを超えた。
増える一方のデータからどれを削るか、
監修者達は頭を悩ませる。
編集には各分野の研究者が協力する。
執筆協力への謝礼は毎年、「理科年表一冊」と決まっている。(P.54)
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科学ニュースに関するコラム集みたいなやつ。
著者は完全文系で30歳過ぎてから毎日新聞社の科学環境部に配属されたということ。だからこそ、科学嫌いの人に目線を合わせて分かりやすく解説してくれている。
ただ、途中までは楽しい科学コラムだったけれど、後半になると政府批判などが目立つようになる。コロナや原発についての政府の対応について、苦言を呈するものが多い。
この本が出版された時期がまだコロナ禍の明けぬ、世間的に閉塞的な空気が漂っていたからこそなのかもしれない。コロナ禍で科学と政治の相性の悪さが露呈したのは事実だけれど、もう少し中立的な物言いでいて欲しかったなと思った。というか、自然科学のジャンル -
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毎日新聞の科学環境部記者が担当した「発信箱」を中心に書かれたコラムを集めた本。2003~2007年頃のもの。理系と縁がなかった筆者が悪戦苦闘しながらも、「知らないなりの楽しさ」を感じながら記事にしている。
エッセイ風でありながら、原発、いじめ、現代人のあり方などなかなか重い話題も扱っている。物議を醸しそうな内容のものもあり、実際読者から「お叱りの声」もあったようだ。本人の主張はしっかり書かれている。時には「何が言いたいのか」分かりづらいものもあるが、あえて読み手に考えさせようとしているのかもしれない。
原発の話題では東日本大震災の以前に既にその安全性や「低コスト」と主張していた原発関係者の -
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ネタバレハゲタカジャーナルを追いかけた毎日新聞のスクープ(2018/4/3朝刊)
桜の開花みは休眠打破が必要。一定期間低温にさらされた後に暖かくなること。
温暖化がこのまま進むと、21世紀末には、東北や北陸で下位かが早まり、九州南部では遅れる。
九州では休眠打破が起こらないこともあり得る。
原爆は日本も開発しようとしていた。
セレンディビティは努力しているからこそ起こる。
富良野塾は学費はタダだが衣食住は自分たちが賄う。
理科年表は自然科学のデータブック。
理科年表
元素手帳
BUCKET LIST=死ぬまでにやりたいことリスト
死ぬことを、バケツを蹴っ飛ばす、首つりのことを意味する。 -
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最初は大きく頷きながら読んでいたんだけど、期待していたのとは違った。『科学的とはどういうことか』(板倉聖宣)の現代版みたいな、実験と考察のあるタイプの本を期待していたのだが。
著者は新聞記者なので仕方ないが、科学記者としての仕事として記事になるような題材(ニュートリノ、震災と原発事故、再生医療、AIDなど)ばかりで、そういうのは既に新聞記事などで読んでおり、特に目新しいところはない。
2019年刊行の本なのに、「話題が古いな」と感じてしまった。22世紀はどんな社会になるのかという部分でSDGsに近いことを書いているが、SDGsの目標より少ないので、「もっとあるでしょ」と思ってしまう。2~3年前