元村有希子のレビュー一覧
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著者は毎日新聞の科学担当記者。現代社会において、メディアの報道等で科学に接することが多いが、その中には勝手な解釈で誤解を与えるものがある。そのような科学報道に対して、素朴な疑問を提示し考察した上で、著者の見解を述べる。
この本は、いくつかのカテゴリー毎に新聞記事として掲載したものをまとめており、女性らしい優しい語り口で書かれていて大変読みやすかった。取り上げたトピックの一例として、果物にモーツァルトを聞かせると良いものが出来る等、「科学的」と称して不思議な説明をする人達がいる。商売や話題作りのために「科学」が利用され、それに騙される人達が後をたたない。科学と似非科学の違いを認識することが必要。 -
Posted by ブクログ
これって科学の本なんですかね?
単なるエッセイでしかないような気がする。
科学記者としての方向性は一つの事象に乗っかることが大切なのか、それともその裏にあるもう一つ奥の深いところを引っ張り上げることなのか僕は後者の方だと思うのだが。
これでは現在のあり方に乗っかっているだけで何も面白くはない。特に311以降の原発問題をもっと両極から詰めてもらいたかった。取材日記を掲載した意味がわからない。自分には原発問題を取材した日記とは思えないからだ。これでは世論の嫌気に乗っかっているだけではないかと思う。
本当の科学者ならこれだけの劣勢を自らの知性と努力によりより分かりやすく安全に履行 -
Posted by ブクログ
文系の科学環境部のデスクである著者が、専門ではない科学分野のテーマにどう切り込むのか。わからないことに直面した時にどう調べたり、考えたりしているのかが書かれているのかなと思って手にした本。(目次が面白そうだった。)
・・・だったので、ちょっと私的には期待ハズレ。取材の小話という感じのライトエッセイ的な内容の本。著者の意見や取材などを通して知りえたことをやわらかいタッチで、紹介するという体裁とでもいうか。科学は決して万能ではないし、科学に絶対を求めてもいけない。だからもっと知りたかったら、表紙にあるように「調べて、悩んで、考える」ことを読者が実践してみるべし!それが科学分野との付き合い方だとい -
Posted by ブクログ
IT関連の部署に務めながら部長に
文系思考を指摘された私。
理系思考は持ち合わせていないが
ニュートリノ、カミオカンデなどの言葉に興味をそそられ、購入。
理系と文系を比較してみたり、
いろいろな面白いテーマを取り上げているが
が、しかし。
・立派な問題提起をしているが独自の見解がない、
あるいは一方からの意見しか述べていない。
・世を憂うばかりで、じゃあそのためにどうしたらいいか。自分ならどうするかということが書いていない。
つまりボール投げっぱなしなのだ。
読んでも広がらない、息苦しい感じがするのだ。
もちろん好みの問題もあるので、
全ての人が同じ感想を持