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話題を呼んだ毎日新聞「理系白書」のエース記者による初エッセー集。 ノーベル賞の楽しみ方やロケットのお値段、学力問題から食の安全まで。 科学の現場から見たニッポンの現在・未来。 素粒子? ニュートリノ? カミオカンデ? 科学の現場から見たニッポンの現在・未来。エース記者がおくる人気の新聞コラム。コラムは原則として新聞掲載時のまま、書ききれなかった内容を新たにエッセイとして書き下ろした。
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Posted by ブクログ
タイトルだと専門書的な「考え方、推理の仕方」の本かと手を出すのを躊躇してました。 タイミングなんでしょう。 ある国家試験に合格した後、手に取って読みました。 技術者として、考えさせられるコラムばかりでした。 そして何より、人に勧めたくなる本でした。
ゴテッと科学ではなく、文系ならでは(?)の視点で楽しく読めました。 どの章も大変興味深く、科学に詳しくなくても読めました。 特にお気に入りの話は「花守り市長」なんともすてきな話で、こういった事が現実にあるということが感動でした。 また、原子力問題についても多くふれています。 不勉強で少し前にもこん...続きを読むな問題が起こっていたなんて全く知らず、恥ずかしくなりました。 このときに危機管理が見直されていれば、現在のような問題がここまで大きくならなかったのでは・・・でも知らなかった。 日常に隠れてしまっている問題に気づかなければ、反省しきりでした。 こういった問題も知らず、大きくなったときだけ文句をたれていた自分が少し嫌になりました。
少し前の本だけど、そのあとに起きる原発事故とか理系離れの進行とか縦割りとかいろんなことを指摘していてすごいと思った。逆に、わかっていても起こってしまうことが、課題だなと思った。学部の縦割りとか専攻を決めることについてもっと聞いてみたい。
毎日新聞の「発信箱」というコラムをまとめたもの。660字ほどの分量に科学の時事をまとめ上げる作業を続けてきた著者が、当時のコラムに書ききれなかったものをエッセイとして追加したのが本書。眠る前の布団での楽しみの一つだった。毎日少しずつ読んできた。短い文書で伝えたいことを伝えるというのはとても難しい技術...続きを読む。お見事な作品となっている。
理系思考、という題名だが筆者は文系出身の科学部記者である。しかし、科学部記者としての経験から、あらゆる科学にまつわる話題について考察、エッセイを書かれている。理系の話題だから、といっても臆することなく、誰もが意見を述べられるようになれればと思った。
理系白書でも有名な元村さんの著書。 短編記事を集めた本です。 文理教育、教育、日本の科学政策、女性と科学といったことに興味がある人には面白いと思います。 元村さんといえば、自分は大学での『博士と就職』のセミナーで「自分がやりたくて理系に行ったんだからちゃんと将来を考えなさい」と一括された...続きを読むのが印象的だった。 今、自分も将来についていろいろ思いを巡らせている。自分で選んだこの道が本当によかったのかどうか考える。逃げの進路選択だけはしたくないもんです。
借本。 理系の濃い内容かと思ったら違ってた。 でも、楽しく読めたので、ちょいとおすすめです。 著者のブログもあるようなので、これからそちらを拝見しようかと。
毎日新聞の記者さんでそうで。 言葉をどう重ねると、人に伝わるか。 化学というフィルタを通して、教えてもらえる。 これは理系のための本なのか、文系のための本なのか? 以下抜粋。 ○枠の中にいる限り、その本当の窮屈さは実感できない(P.28) ○若い世代にも、 数式の難しさより「分かる楽しさ」を伝え...続きを読むられないか。 物理は暮らしの中に生きている。決して黒板の上ではない。(P.36) ○最新版は1000ページを超えた。 増える一方のデータからどれを削るか、 監修者達は頭を悩ませる。 編集には各分野の研究者が協力する。 執筆協力への謝礼は毎年、「理科年表一冊」と決まっている。(P.54) ○いろんな繰り言を飲み込んで講義へ移った。 私たちが汗を流して作っている新聞が、 ここまで若い人たちに受け入れられないのは、 やはりがっかりする。 でも、せめて若い彼らが言った三つの注文を解決しないことには、 新聞離れはどんどん進むだろう。 時代に合うようなモノ作りに変えていくのか、 それとも時代をこちらに引き寄せるのか。 昔の新聞は後者だったのかもしれない。 今はそれで生き延びることはむずかしい。 ○こんなふうに「道具」として日本語を使いこなす訓練こそ、 今までの国語教育に足りなかったのではないか。
読みやすくて、決して難しい言葉は使っていないのに、たくさんの情報がつまっていて、読者に様々なことを考えさせるような文章を書けるってのは、すごいことです。 毎日新聞の科学記者である著者が毎週書いていたコラムを集め、書き下ろしのエッセイを加えたもの。できたてのホットなうちに読むべし。わたしは少なく見積も...続きを読むっても3回は泣きました。
毎日新聞の科学環境部記者が担当した「発信箱」を中心に書かれたコラムを集めた本。2003~2007年頃のもの。理系と縁がなかった筆者が悪戦苦闘しながらも、「知らないなりの楽しさ」を感じながら記事にしている。 エッセイ風でありながら、原発、いじめ、現代人のあり方などなかなか重い話題も扱っている。物議を...続きを読む醸しそうな内容のものもあり、実際読者から「お叱りの声」もあったようだ。本人の主張はしっかり書かれている。時には「何が言いたいのか」分かりづらいものもあるが、あえて読み手に考えさせようとしているのかもしれない。 原発の話題では東日本大震災の以前に既にその安全性や「低コスト」と主張していた原発関係者の説明に鋭く疑問を投げ掛けており、記者ならではの問題提起がしっかりなされている。
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