寺田ケンイチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1巻を手に取った時はまた宇宙世紀の隙間モノかと食傷気味だったものの、読み始め、ストーリーが進むに連れどんどん面白くなってきた。MS戦が主要な要素ではあるものの、タイトルにもなっているガンダムの名を冠するラストは他のガンダムシリーズの主人公機のようにスーパーな絶対的存在の機体ではなく、それについては前巻とこの巻における連邦の対策を見てもらえればよくわかる。そして、その辺の理屈についてしっかり解説されているのも良い。列車砲や榴弾(徹甲弾ではなく!)と戦う「ガンダム」は新鮮。しかしピーキーにもほどがある。
そんなわけで、等身大の機体による頭脳戦、政争、陰謀などを散りばめた大人のガンダム作品で、これま -
Posted by ブクログ
物語の部隊はガルマ死亡後。
第1話ラストで予告された終盤の展開。いや、ぶっ飛びすぎ。褒めてます。
イセリナの眠る棺の奪い合いになっている状況で、彼女はガルマの子供を宿している。ガルマの子供を奪いたいジオン。彼女を渡したくない連邦。そこに現れるガンダム。日時は0079.12と一年戦争の末期。星一号作戦やルビコン作戦、アスタロス回収はちょっと早いのか、と同時期。
それがさらに第3話でさらに驚かされる。今回のガンダムは、ジオンが鹵獲した部品で作り上げたMS。その作戦はマ・クベ。パイロットは、イセリナと親交があった様子。
ジオン製ガンダムが、ジオンのイセリナ奪取作戦を防ぐために連邦と手を組んだのか -
無料版購入済み
ガンダム外伝としては良い出来
ガンダムの外伝的マンガは数多くあれど、その中でもよく出来ている作品だと思う。
イメージとしては、「サンダーボルト」のようなそれ単体での壮大なストーリーではなく、「第08MS小隊」のような戦場そのものにスポットを当てたリアルな物語という感じ。
ある意味「BLACK LAGOON」のような作品にも通じるところがあり、(ガンダム好きだけでなく)この手のジャンルが好きな人には堪らないと思う。
また、絵も大きなクセが無く、読みやすい。
モビルスーツの絵などはかなりのレベルであり、動きのあるシーンもマンガ作品としては分かりやすい方だと思う。
1巻の途中で既にラストに近い展開が一部描かれており、ジオン -
Posted by ブクログ
ネタバレ骨太の戦記物ガンダム作品で、ガルマ死後の北米が舞台なんだけど、この巻で実に興味深い設定があって、「あ……それは考えたことなかった」と感心することしきり。
後々明らかになるはずだけど、今はその理由や経緯が全く不明な黒いガンダムをなぜかジオン軍が運用いていて(しかもジオンが北米を支配しているこんな初期に!)、読者のみならず当然作中の連邦側も会敵した瞬間「え?ガンダム」「なんでやねん!」とかなるはずなんだけど、この作品ではならない。
なぜなら、こんな場末の戦場の下っ端軍人は話に聞いたことはあれ、実物のガンダム見たことないから。ガンダム見て連邦兵士が「ジオンのなんかめっちゃ強い変な新型がヤバい!」みた