藤本梨恵子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ
「特別に話が面白いわけでもないのに、なぜか周囲から愛され、応援される人」と「頑張って気を遣っているのに、なぜか距離を置かれてしまう人」の違いを、心理学やアドラー心理学、カウンセリングの知見から100の習慣として体系化した実践書。著者は、人に好かれる本質とは「相手をコントロールして気に入られること」ではなく、「相手のありのままを認め、心地よい安心感を手渡すこと」にあると説く。「相手の長所を声に出して伝える」「正論で論破せず、相手の感情にまず共感する」「自分の弱さや失敗談を飾らずに自己開示する」「相手の時間を尊重し、感謝を即座に言葉にする」など、日常の挨拶から職場での関わり、自己肯定感の保ち方に至るまで、誰でも無理なく身につけられる具体的な所作を指南する。
所感・深掘り
「人に好かれようとして自分をすり減らす必要はまったくない」という温かなメッセージが胸に染み渡り、人との距離感や日々の接し方を穏やかに見つめ直させてくれる良書だった。
特に深く腑に落ちたのは、「好かれる人とは、相手の『承認欲求』をさりげなく満たしてあげられる人である」という点だ。人間関係がぎくしゃくする最大の要因は、無意識のうちに「自分を良く見せたい」「自分の意見を通したい」と自己アピールに走ってしまうことにある。しかし、人は誰しも「自分を理解してほしい」「大切にされたい」と願っている。本書が説くように、自分のプライドを脇に置き、相手の話に真摯に耳を傾け、存在そのものを肯定する。相手を心地よく主役にしてあげられる度量があるからこそ、周囲はその人を自然と信頼し、力を貸したくなるのだと痛感した。
また、「他人に優しくなるための前提として、まず自分自身を受け入れ、満たしておくこと」という自己受容の視点も心に深く響く。自らの心に余裕がない状態では、どんな気遣いも「見返りを求める打算」や「義務感の我慢」に変色してしまい、相手にも重たく伝わってしまう。自分の不完全さや弱さも認め、肩の力を抜いて人と向き合うこと。指導やマネジメントの現場においても、指導者自身が威厳や完璧さに固執せず、等身大の誠実さで接することこそが、部下や生徒の緊張をほどき、強固な信頼関係を築く土台になると感じる。
人に気に入られようと力むのをやめ、自らの心を整え、目の前の相手に温かな敬意を注ぐこと。
日々の人間関係に気疲れを感じている人はもちろん、組織やチームの要として周囲から心から慕われ、温かな空気を広げていきたいすべてのリーダーにとって、生涯の指針となる優しい指南書だ -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ
仕事も人間関係も自然と円滑に進む人が無意識に行っている「気遣い」の作法を、心理学とカウンセリングの知見から100項目に体系化した一冊。著者は、本当の気遣いとは「自分を押し殺して相手に尽くす我慢」ではなく、「相手も自分も心地よくいられるための心配り」であると定義する。「挨拶に名前をひとこと添える」「相手の歩幅や呼吸にペースを合わせる」「頼み事は相手のメリットを提示して依頼する」「断るときは感謝を伝えてから代替案を出す」など、日常や職場で即座に実践できる具体的かつ小さな習慣を網羅。相手を尊重しながらも自分軸を保ち、無理のない信頼関係を築くための心の整え方を説き明かす。
所感・深掘り
「気遣いとは、気を遣いすぎて疲弊することではない」という根本の定義が心に温かく染み渡り、日々の所作や人との接し方を柔らかく見つめ直させてくれる良書だった。
特に深く腑に落ちたのは、「真の気遣いとは、大げさな自己犠牲ではなく、相手をよく観察し、先回りして小さな負担を減らしてあげることにある」という点だ。真面目で責任感の強い人ほど、「自分が我慢して引き受ければ丸く収まる」と抱え込み、結果として心身をすり減らしてしまいがちになる。しかし、本書が説くのはそうした過剰適応ではない。相手の表情や仕草に目を向け、相手が今何を求めているのかを察知して、さりげなく選択肢を用意したり、呼吸を合わせたりする。自分の心に余裕(シャンパンタワーの頂点)を満たしているからこそ、溢れ出た温かな配慮が相手にも自然に届くのだと痛感した。
また、「言葉の端々に相手への敬意と承認を忍ばせる技術」も現場で極めて実用的だ。ただ用件を伝えるのではなく、「〇〇さん、おはようございます」と名前を呼ぶ、依頼の際に「〇〇さんの丁寧な仕事ぶりを頼りにしています」と一言添える。こうした日々のわずか数秒の心配りの積み重ねが、相手の自己重要感を満たし、強固な信頼関係(ラポール)を築き上げる。これは職場の同僚や後輩への関わり方はもちろん、選手や生徒の心を開き、安心して力を発揮できる安全基地をつくる上でも、最も大切な凡事徹底だと感じる。
自分をすり減らす我慢を手放し、相手を温かく見守り、小さな配慮を積み重ねること。
日々の人間関係に少し気疲れを感じている人はもちろん、組織の風通しを良くし、関わる人たちの力を自然と引き出したいすべてのリーダーにとって、手元に置いて何度でも立ち返りたくなる優しい指針となる一冊だ。 -
Posted by ブクログ
営業マンの話題がよく出てくるので営業の人は読むと得られるものが特に多いかもしれない。
ただ、作者自身はおそらく営業マンではないことから、書いてあるNG例の行動に対して実際に営業をしている人から見ると「いやいや、そうは言ってもそんなことは言ってられない、やってられないんだよ」と、思うこともあるかもしれない
(私自身も営業はした事ないので想像です)
見開き1ページにひとつの習慣がまとめられているのでとても読みやすい
1日1ページ寝る前に読むとかでもいいと思う
ただコツが記載されているだけなのでこれを読むだけではコミュニケーション能力が上がらないと思う
いくつか特に参考にしたいコツをピックアップし意識しつつコミュニケーションの場を設ける、経験を積むことによって初めて得られるだろう
結局のところ、大事なのは場数を踏むことで、これはその場数をより効率よくするための攻略本に過ぎない -
Posted by ブクログ
全編を通して、職場の誰かや自分の姿、その時の心理状態が目に浮かぶようでした。
「その人が取る行動は、〇〇な心理作用が働いているかも知れません。そう言う時は△△な対応をしてあげるとスムーズですよ」
防災ガイドと銘打たれているように、わかりやすく対処法や考え方が紹介されていて参考になりました。あとがきにもありますが、書かれたことがそのまんまハマる時もあれば、そうでない時もあります。他の要素と絡み合ってその時その場での臨機応変な対応が大事なのだと思います。それが難しくて色々悩んだりするのだけど。
ただ、基本の〝き”としてこう言った例、対応、理由が頭に入っていると人間関係のトラブルにはもちろん、子育てにも良いのではと思いました。
子供の頃にどう言う声掛けをされたかによって、大人になっても足枷が付いていてしまうのは苦しいですね。自分にもその枷がないとは言えませんが、親だってその上の世代から今よりよっぽどキツい対応されてきたわけで。今後引き継いでいくのは相手を無視したキツい言葉ではなく、相手に沿った言葉を繋いでいきたいですね。甘やかしにはならないように。