笹原和俊のレビュー一覧

  • フェイクニュースを科学する: 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ (DOJIN文庫)

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    フェイクニュースの生まれる仕組み/生まれやすい環境についてとてもよくまとまっている。最新の研究までカバーされているので、現状このテーマについての最良書だと思う。海外ではネットリテラシーのための教育がもう始められているというのに、日本ではまったくの手つかずというのがもどかしい。どうして日本はこういう重要なことがぶっちぎりの周回遅れになってしまうのか…

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    2022年01月28日
  • フェイクニュースを科学する: 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ (DOJIN文庫)

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    SNSのネットワークについて計算社会科学をもとに解説。特にフェイクニュースについて数理モデルや認知バイアスの知見から説明している。

    もともと計算社会科学に関心があり本書を手にした。SNSを模倣した数理モデルのシミュレーションで思想の分断が生じること、フェイクニュースが拡散される要因を検証したことは計算社会科学の威力が十分に発揮された。
    また、分析だけでは終わらず、SNSネットワークのシミュレーションを模倣できるサイトの紹介をしたり、フェイクニュースの対抗策についても解説している。
    ただし、SNS業界は動きが非常に速いので、数年経つと情報が古くなっている。最近の情報は自身で随時取り入れていく必

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    2024年01月06日
  • ディープフェイクの衝撃 AI技術がもたらす破壊と創造

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    これだけ高度に科学技術が発達した社会ではデジタルがアナログ並みに精緻になり、何が真実で何がフェイクなのか識別できなくなる。どれだけ対策を練っていたとしても、危険はゼロにならない。
    この本で紹介されていたのはAI技術でどのようなフェイクを作ることができるのか技術的な解説もされていてとても勉強になった。

    AIなどここまで科学が進化してくると、人間らしさとは何なのか?改めて考えるきっかけになった。

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    2023年05月23日
  • ネット世論操作とデジタル影響工作 「見えざる手」を可視化する

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    虚偽の情報はもっと増える
    テクノロジーで検知するのと、コンテンツは削除することが必要。

    世界の3極化 ってのだと、人口比では、きれいに3分割されるってのが、興味深い。
    西側諸国で36%
    中立のインド、ブラジル、南アフリカ等で32%
    支持側の中国、イランで32%

    一般的なことみたいですね。

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    2023年04月17日
  • フェイクニュースを科学する: 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ (DOJIN文庫)

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    ( ..)φメモメモ
    フェイクニュースはニュースだけの問題ではなく、情報生態系の全体に関わるもの。
    ニュースの内容や伝達の問題としてだけでなく、情報の生産者と消費者がデジタルテクノロジーによってさまざまな利害関係の中で複雑につながりあったネットワークの問題として捉えるべき。
    私たちが偽ニュースを信じやすいのには、「みんなと同じようにする」という行動選択を後押しする認知バイアスの存在もある。

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    2022年05月04日
  • フェイクニュースを科学する: 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ (DOJIN文庫)

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    フェイクニュースの科学についての入門書。わかりやすく、データや研究に基づいた記述で信頼できる内容です。
    文庫版で追加された補講では、2020年の新型コロナやトランプ落選を例にインフォデミックの時代を解説しています。

    フェイクニュースを拡散するSNSは非難の対象にされていますが、SNSに残された「電子的痕跡」(ビッグデータ)によって情報生態系における人々の行動を定量的に調べることができるようになりました。つまりフェイクニュースを科学することも可能になった。

    驚いたのはSNS上のいいねやシェアの内容で、個人の属性の特定がかなりの精度でできるということ。
    アテンション・エコノミーという概念も始め

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    2021年08月05日
  • ディープフェイクの衝撃 AI技術がもたらす破壊と創造

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    写真、動画、音楽、絵画、文章、なんでもAI生成できる時代になった。生成AIの進歩は急速で、もはや見分けが難しいレベルにきているようだ。
    機械学習全般に関する説明もあって、GAN(敵対的生成ネットワーク)が興味深かった。生成AIと識別AIを互いに競わせるような考え方で、データさえあればいくらでも賢くなりそうに思えた。
    メディアフォレンジックという考え方も出てきているようで、こういうものでもないと本物と偽物の識別はますます困難になりそうだと思った。

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    2023年08月29日
  • ディープフェイクの衝撃 AI技術がもたらす破壊と創造

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    ディープフェイクの例と現状、またその見破り方やそういうソフトの紹介など。
    オーブンソース化されているものもあるようで、どんなものかみてみたい気になる。

    折しもチャットGPT 、各国がどう扱うかも議論されてきており、将来どう進んでいくのか興味が湧く。

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    2023年05月09日
  • フェイクニュースを科学する: 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ (DOJIN文庫)

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    フェイクニュースは、人間の認知特性と、SNSプラットホームの仕組みやパーソナライズ技術が、負のシナジー効果を発揮して、想像以上の社会問題を巻き起こしていることを改めて実感できた良書でした。

    Twitterみてるの馬鹿馬鹿しくなっちゃうな(((^_^;)

    この社会問題への対策がメディアリテラシーの向上とファクトチェック団体というのが、やっぱりちょっと心もとない気分です。前に立岩陽一郎氏の『ファクトチェック最前線』を読んで、ひとくちにファクトチェックと言っても…なかなか。ファクトチェック団体の信頼性はどうやって担保してゆくのだろう。フェイクニュースが死語になる未来は私には想像できませんでした(

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    2023年02月05日
  • フェイクニュースを科学する: 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ (DOJIN文庫)

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     デマや流言についての研究と言えば、オルポート・ポストマンの『デマの心理学』、清水幾太郎『流言蜚語』といた古典が有名であったが、近年、嘘やデマ、陰謀論等の虚偽情報がソーシャルメディアを介して大規模に拡散し、人間行動や社会に影響を及ぼしてきている。
     
     本書は、こうしたフェイクニュース現象を、情報の生産者と消費者が様々な利害関係の中でデジタルテクノロジーによってつながり合った「情報生態系(Information Ecosystem)の問題として捉え、その仕組みを計算社会科学という新しい学際科学の手法を活用して解明することを試みた入門書である。
     具体的には、定量的、実証的裏付けを伴った、認知バ

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    2021年09月13日