【感想・ネタバレ】フェイクニュースの免疫学――信じたくなる心理と虚偽の構造のレビュー

あらすじ

「5G電波のせいで新型コロナウイルスの被害が拡大している」「あのピザ店は巨大な児童売買組織の拠点だ」「400人以上もの人さらいが村にやってきたらしい」――。これらはすべて実在したフェイクニュースで、一つの共通点がある。それは、どれもが実際に死傷者が出た事件と関係している点だ。いまや、出所不明のフェイクがリアルな被害につながっている。このような誤情報が次々に伝染して社会にダメージを与える様子は、感染症のパンデミックの情景によく似ている。そして本書によれば、その対策方法もよく似ている――ワクチンを打てばいいのだ!本書には、人間の認知のしくみと誤情報の性質に基づく「心理的接種理論」の詳細と、それを社会実装する方法が記されている。そして重要なことに、心理的ワクチンは誰もが身近な友人や家族に接種できるという。本書を読めばフェイクを見抜きやすくなるだけでなく、「心理的な集団免疫」の実現にあなたがコミットできるようになる。SNS全盛、インフォデミックの時代に必携の「心のワクチン」学。

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Posted by ブクログ

フェイクニュースの拡散はパンデミックに似ている。「5G電波でコロナ被害が拡大する」というトンデモ論を信じた人々によって、欧米でいくつの基地局が犠牲になったか…。

​怖いのは「正しい知識」だけではデマを防げない事実。いつ自分も騙されるかわからないからこそ、騙される前に弱毒化したフェイクの手口を擬似体験し、社会に集団免疫を築く「心理的接種理論」への転換が非常に面白かった。

​ワクチン陰謀論が蔓延する中、その対策にもまた「免疫」が有効という結びには皮肉が効いている。
説教臭さがなく、シニカルなユーモアも交えられた実用書でした。

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2026年07月18日

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