安達茉莉子のレビュー一覧
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ネタバレまるで朝ドラ「虎に翼」の「はて?」というセリフのタイミングを集めたような本。
当たり前だと思っていたのに「あれ?おかしいかも?」と気づく場面。
様々な立場の方の寄稿が集まってて一つ一つ短い。軽そうで、全然軽くない。
この本にはフェミニズムというテーマだが、「弱さを認めて、差別を減らして、共に生きていく社会」みたいな風潮が感じられる。弱さを見つめるために、それぞれが自分の生い立ちを話している項が多い。
以下、ネタバレ
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鴻巣麻里香「脱抑圧の三代記」
p.69
「子どもがいるんだから、そんなに無理して働くことはないんじゃないか。一度仕事のペースを落として、子育てに専念し -
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多様な職業や様々な性自認を持つ19人が「あなたのフェミはどこから(はじまりましたか)?」の問いに対して、ナラティブに応えてくれる。個人的な生育歴や経験は多様でもどこかで共通する体験が語られ、フェミニズムとの出会いや現在の活動、到達点などを綴るリレーエッセイとなっている。1948年に定められた世界人権宣言の第1条は「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」と記載され、第1条のあとに「人間は、理性と良心を授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない」と続く。○国ファーストと排外主義が飛び交う今日において、人権感覚を研ぎ澄まし、ジェンダー
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自身がフェミニズムに対して、ちゃんとつかまえることができていないからだと思うが、わかりやすく入ってきたのは、星野概念さんと武田砂鉄さんの文章。フェミニズムだけでなく、自分とは異なる人との対峙には、必ず客観性を忘れてはならない、という点はいつも思うことだし、そうすることで少しでも中に入り込むきっかけになるかもしれないのだと改めて思い返した。適度な距離と、想像力と、それを反芻する能力が高まることでお互いがもやもやせず、もう少し前を向いて生きていけるような雰囲気が作り出せそうな気もするが、それがなかなか難しいのだよな、と改めて思ってしまった。
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自転車の魅力が溢れすぎていて、絶対来年末までにクロスバイク買う!そしていずれはロードバイク!と決意させてくれた。
学生時代はTREKのクロスバイクで往復9km +バイト先まで往復4kmを毎日のように走っていたのに、今日まで離れていたなぁ…
妙蓮寺駅近辺まで少し距離はあるが、同じルートでサイクリングしたい!!と思わされた。
鎌倉とか真鶴とか、いいなぁ。
メンテナンスをサボってしまう性分なので絶対クロスバイクにしようとは思っているし、子どもが小さすぎてなかなか遠出はできないが、ちょっとずつ隙を見つけて近くでも走りたい。
この本を読んだ足で自転車屋に行きたくなるくらい焚き付けられてしまった。 -
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ネタバレ忘れ物をきっかけに電動自転車に乗ることになり、すっかり自転車の魅力にハマってしまった方の話。
二年ほど前に自身がペーパードライバーだったけど、原付の教習からスタートして車に乗れた時の「どこにでもいける!」と感動した時の気持ちを思い出した。
あの時私も移住先は前住んでいた所よりも田舎だけど、電車の便もいいし何処にでもいけると思っていたし、今もそう思っているけど、これも自分の制約を受け入れてただけだったんだなと思う。電車の時間や乗り継ぎも気にせず、いつでも何処にでも行ける。
それからこの本を読んで、やりたいことは色んな人に伝えていくべきだなとも感じた。この方の人徳による所も大きいと思うけど。 -
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安達茉莉子さんの驚くべき自己否定的発想とそれが故に湧き上がるなんとも言えぬ優しい考え方が大好き。それはきっと自分にも通じる自己否定、自信のなさから感じるものなのだろうと思う。
今回のこのお悩み相談の森はとても素敵な森でした。確かにお悩みのうちのいくつかは、悩みではないようにも感じたりしつつも、私もそんなふうに考えがち、と妙な親近感と共に読み進めた。意外とみんな、自信なんてなく生きているのかもなぁ、なんてことを思う。虚勢を張ったり、演技をしたり、思い込んだり、気づかないフリをした「して、一生懸命に、可愛らしく生きているのかも、と思う。オープンダイアローグが最後の最後に出てきて、納得。オープンダイ -
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フェミニズムとの付き合い方は、人によってさまざまだ。人によって千差万別のフェミニズムが存在すると言っても過言ではない。
能町さんの寄稿が読みたくて手に取った本だが、他の方の文章も読み応えがあった。
高嶋鈴さんの、男性の先輩とのエピソードは、よくあることだよねと思いつつ、その強烈な傷つきにもまた共感できて、世の中に蔓延る不条理を少しでもマシにするために、理論を学び、語る技術を身につけねばと、決意を新たにする彼女の姿に、自分もぼんやりしてちゃいけないなぁという気持ちにさせられた。
人それぞれのフェミニズムだが、出会いのきっかけとして、ベル・ブックスの『フェミニズムはみんなのもの』とジュディス