安達茉莉子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者がふとしたきっかけで電動アシスト自転車を貸いたことで自転車生活にハマる様子をつづったエッセイ。
運動が苦手という著者だけど、自転車に乗れば自分の足で風を切ってどこまでも行ける爽快感、自由感が響いたようで書かれている様子が本当に楽しそう。
自転車に乗るにあたり本人が体験したヒヤリハットも書かれていたのもよかった。
(パンク、部品が外れた、服装(雨とか)、地図を頭に入れず道を間違える、などなど)
私も最近ひょんな縁で自転車を手に入れたのですが、正直自分にはマネできないなぁというのが本音。何十キロも離れたところまで移動とか、自転車をバラして電車移動とか、パンク修理とかはやっぱり難しそうで… -
Posted by ブクログ
自転車に乗りたくなった。
今の家に住んでから26年ほど経つ、それから自転車が必要なくなり、ずっーと乗っていない。
なにを今さら…と思うかもだが、
この本を読むと乗ってみたくなったのだ。
風をきって、走りたいと思ったのである。
著者が電動アシスト自転車と出会い、それから直ぐにロードバイクを手に入れて、真鶴へ北海道へと走る。
強くなった。ー強くなった。体力だけではなく。
いろんなことを経験して、変わっていったと。
自転車に出会ったことで、生活そのものに革命が起こった。
長年しがみついてきたもの、変わらないと思っていたものが、意識せずに変わっていった。
そう言えることが、羨ましいと思った。
最 -
Posted by ブクログ
19人各人のフェミニズムがどこから始まったのかを綴ったリレーエッセイ。
フェミニズムが様々な差別を社会構造の問題として認識しているということを初めて知って、目からウロコの気分。
女性と男性、マジョリティとマイノリティ、そんな対立構造や、個人としての問題と考えていたが、この本で見方が変わった。
これまで味わった対応に理不尽だと感じても言語化できていなかったものが、フェミニズムという言葉を理解したことによって言語化できた。
時代が変われば立場も変わる。
誰であれ、自分が他者の権利を不当に奪っていないか?を考え続ける必要があると思う。
もっとフェミニズムについて知りたいと思った。 -
Posted by ブクログ
様々な分野の19人のフェミニストによるエッセイ。自分がフェミニズムに目覚めたきっかけについて語っています。
はっきりとコレ!というきっかけがあるひともいれば、子どもの頃からなんとなく世界に違和感があった…という人まで、きっかけは様々だ。
自分には理解が及ばないような苦しみからフェミニズムに辿り着いた方もいれば、自分の感覚と近くて分かる分かる!と思いながら読んだ方もいるのですが、鴻巣麻里香さんのエッセイは特に自分の感覚を言語化してくれたような感覚になりました。
若いときは「女性として抑圧を受けているという文脈が内面化されていなかった」という鴻上さんが、子どもを産んで仕事をしているときに、子育 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の無意識さ、に気付かされた本だった。無意識とも言えるし、考えてもどうせ何も変わらないし、と諦めというか、考えようともしていなかったんなあと。フェミニズムって女性の不平等をなくそうっていうことだろうという浅い知識だけだったけれど、そうではなく、男性やあらゆるマイノリティの人も含め全ての社会の問題なんだなあと思った。男とか女とか、いろんなラベリングで人を評価したり判断せずに、ただの人間、として個人が見られる社会だったらいちばんいいけど。果たして自分はそれが出来ているか?他人を色んな物差しで測っていないか?偏見はないか?と問われたら自信がない。でもちょっと意識を持つだけでも、それだけで何か変わる
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