田島隆のレビュー一覧
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行政書士らしい巻。行政手続法に基づく「聴聞」と行政不服審査法に基づく「審査請求」、そして事に及ばなかったが行政事件訴訟法に基づく「取消訴訟」。しかし、そのどの段階を取っても、原下自動車整備にとっては死活問題。机上の学問ではなくて、闘うための知識だ。
金田さんの所長ぶり、そして、独立への一歩に胸が熱くなる。一皮むけるって、本当に大変なこと。ある先輩カウンセラーが教えてくれたが、「人間は傷ついて気付く」ということをマンガで教えてくれた。
カバチタレ!に出てくる人は、みな生きるのに必死だ。その意味で、私が読んだ中でも庶民マンガの王道と言える。
学んだこと。
・公益通報者保護法は内部告発 -
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終わりに近づいて、一つの物語が長くなる傾向にあります。
今回は前巻の続きの裏業者とのバトルの決着。そして、母子家庭をめぐる悲劇。
カバチタレ!の物語の中心は「追い詰められた人々」。その苦境の描き方に作品の真骨頂があります。
今回、学んだこと。
・横領罪に成らずとも特別背任罪(会社法960条十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科)が成立する場合がある。
・不動産侵奪罪(刑法第235条の2 十年以下の懲役)
・ 未払賃金立替払制度…「賃金の支払の確保等に関する法律」に基づき、企業が「倒産」したために賃金が支払われないまま退職を余儀なくされた労働者に、その未払賃 -
Posted by ブクログ
田村さん、行政書士試験、合格してよかったぁ。ほろりときました。
それにしても、資格は取ってから、実務についてからが勝負ですね。ゴールではなく、スタートですよね。
悪徳弁護士、やり手行政書士との攻防は、やっぱり面白い。
そして、本書の最後に「この作品を、故・青木雄二先生に捧げます」と書かれているのを見て、ハッとしました。てっきり、新シリーズになって、作者のお二人は青木さんから独り立ちしたものだとおもっていたので、まさか青木さんが亡くなられていたとは・・・。知りませんでした。今更ながら、ご冥福をお祈りいたします。
その上で、学んだこと。
・貸金業法第二十一条の九…債務者が、貸付け -
Posted by ブクログ
先輩・後輩の間でのお金の貸し借りの問題。知人間の借金だけど、そこには、それぞれの複雑な事情が絡むと共に、当事者が非情と義理の感情で揺れている様を丁寧に描いていた。
そして、ライバル行政書士・住吉さんが、なんと田村さんの事務所に就職!
お互い、キャラがあまりに違うだけに、このような展開は面白い。
法の運用と言っても、人それぞれ。法律者の数だけ、解決方法があることがわかります。特に後半の不倫問題の解決法など。
その上で学んだこと。
・銀行の融資契約には、裁判で訴えられた場合、期限の利益を喪失する=すぐ返さなければならない、との一文が入れられている場合が多い。