田島隆のレビュー一覧

  • カバチタレ!(2)
    ・勝手に他人の書類に三文判を押すのは、有印私文書偽造罪(三月以上五年以下の懲役)
    ・警察と検察への告発状の作成
    ・建設業法閲覧制度
    ・差し押さえおよび転付け命令(その前提としての簡易裁判所からの支払い督促)
  • 特上カバチ!! -カバチタレ!2-(27)
    前巻からの続き。実の子ではなくて育てられるか?子どものひたむきな気持ちに負けてしまうという想像通りの話。それ以外の持って行き方は難しいかもしれないが。やはり子どもの絵がうまい。
    次は車の個人売買と公序良俗違反契約に、主人公の彼女のアタックの話をコミカルに。コミカルというのは珍しいのでは。結構達者です...続きを読む
  • 極悪がんぼ(7)
    浮気調査の探偵の真似事。つかめないので、誘って浮気を作る。調査さえしなければ浮気はなかったのかも。
    続いて立ち退き問題に手を出す。地上げですね。警察が乗り出して大きな話に。同時にフーゾクの子と同棲が始まる。
  • 特上カバチ!! -カバチタレ!2-(1)
    田村さん、行政書士試験、合格してよかったぁ。ほろりときました。

    それにしても、資格は取ってから、実務についてからが勝負ですね。ゴールではなく、スタートですよね。

    悪徳弁護士、やり手行政書士との攻防は、やっぱり面白い。

    そして、本書の最後に「この作品を、故・青木雄二先生に捧げます」と書かれ...続きを読む
  • カバチタレ!(11)
    労働紛争と離婚問題が錯綜しながら、物語は進んでいく。

    なんか大野法務事務所の人たちはどのひとも、とても人間臭くて、情に厚くて、すっかりこのマンガのファンになってしまいました。

    その上で学んだこと
    ・一日1時間しか働いていなくても、一労働日と扱われ、アルバイトなどの有給休暇の算出基準になる ...続きを読む
  • カバチタレ!(19)
    終わりに近づいて、一つの物語が長くなる傾向にあります。
    今回は前巻の続きの裏業者とのバトルの決着。そして、母子家庭をめぐる悲劇。

    カバチタレ!の物語の中心は「追い詰められた人々」。その苦境の描き方に作品の真骨頂があります。

    今回、学んだこと。
    ・横領罪に成らずとも特別背任罪(会社法960...続きを読む
  • カバチタレ!(9)
    前巻から続く交通事故問題と多重債務問題。前者の方は、最後に田村さんが提出した上申書の内容が知りたい!後者は結構、二転三転して、ハラハラさせられました。

    暴力もそうだけど借金に追われることも人の正常な感覚を失っていく様がリアルに描かれていました。

    最後は、暴力団が出てきて、あちゃーと思ったら、...続きを読む
  • カバチタレ!(17)
    行政書士らしい巻。行政手続法に基づく「聴聞」と行政不服審査法に基づく「審査請求」、そして事に及ばなかったが行政事件訴訟法に基づく「取消訴訟」。しかし、そのどの段階を取っても、原下自動車整備にとっては死活問題。机上の学問ではなくて、闘うための知識だ。

    金田さんの所長ぶり、そして、独立への一歩に胸が...続きを読む
  • カバチタレ!(8)
    不動産の敷金をめぐるトラブルと交通事故のお話し。

    力のあるものが得をして、力のないものが泣き寝入りするというのはいつの時代も一緒なのか・・・。

    敷金の方は、なんとも言えない後味の悪さ。交通事故は今後の展開が楽しみ。

    その上で、学んだこと。
    ・家賃の法外な値上げの場合、家賃弁済の供託とい...続きを読む
  • 特上カバチ!! -カバチタレ!2-(2)
    先輩・後輩の間でのお金の貸し借りの問題。知人間の借金だけど、そこには、それぞれの複雑な事情が絡むと共に、当事者が非情と義理の感情で揺れている様を丁寧に描いていた。

    そして、ライバル行政書士・住吉さんが、なんと田村さんの事務所に就職!

    お互い、キャラがあまりに違うだけに、このような展開は面白い...続きを読む
  • カバチタレ!(10)
    坊さんの欲得をめぐる話し。

    果てしない欲望の恐ろしさをまざまざと感じた。

    その上で学んだこと
    ・壷や印象は、割賦販売法によって契約の申込みの撤回(8日以内。営業所以外で購入)ができる
    ・霊園経営は公営か宗教法人しか認められていない
    ・墓地設営の場合、100メートル以内の住民の同意が必要...続きを読む
  • カバチタレ!(12)
    仕事と離婚をめぐって、独り立ちしていく女性の姿。
    そして、失踪→相続→認知症で発見→失踪無効の間で起きるドラマの数々。

    人間として学ぶところの多い巻でした。

    その上で、知識として学んだこと。
    ・家裁の調停委員は弁護士や地元の名士がやっている場合が多く、発言に問題がある場合もある。
    ・失...続きを読む
  • 特上カバチ!! -カバチタレ!2-(4)
    借金の連帯保証人について、有印私文書偽造されてしまって人を救う物語。今回は、住吉さんがホステスになったりして、コミカルで面白かった。

    学んだこと。
    ・家庭用ビデオカメラの赤外線撮影の活用。
    ・筆跡鑑定人は警察の科学捜査研究所で働いていた人が多い
    ・簡易鑑定は結果のみ、正式鑑定は結論に至った...続きを読む
  • 特上カバチ!! -カバチタレ!2-(3)
    自動車保険金詐欺の話しです。

    またもや、田村さんと住吉さんの解決アプローチの違いを見せつけられた巻でした。二人が刺激を受けて、内面の動揺を経て、変わっていきそうな展開は今後、楽しみです。

    学んだこと。
    ・誰が修理を頼んだのか判然としない場合は、具体的に修理内容の打ち合わせをしたり、修理の予...続きを読む
  • カバチタレ!(13)
    前巻からの続きである、失踪宣告の取り消し騒動。最後の結末はほろりとさせるものがあった。

    その上で、学んだこと。
    ・被疑者の警察での勾留は逮捕後48時間。その後、検事が勾留請求すると10日間ぐらいかかる。
    ・不当利得の「現に利益の存在する限度」とは、バクチですったお金は利益は残っていないと扱わ...続きを読む
  • カバチタレ!(20)
    完結編。内容は前巻に続いて、母子家庭の母、子、元夫のそれぞれの苦境と葛藤を描いている。主人公の田村さんは、途中で、子どもの利益を守ることが第一であることに気付き、物語は一気に収束に向かっていく。

    これで終わるのはもったいない、と思っていたら、新連載が始まっているみたい。

    学んだこと。
    ・民...続きを読む
  • 特上カバチ!! -カバチタレ!2-(6)
    セクハラ問題は、女性の住吉行政書士が登場して、やっと被害者は救いを見出す。反面、対応を間違えた主人公の田村は、内面の呵責にさいなまれる。こうしたことをへて、法律家としての自覚と責任が芽生えていくのか。

    ・セクハラ…自己決定権の重要性 ※これはフェミニズムの中心テーマだった。
    ・内輪話のつもりで...続きを読む
  • 特上カバチ!! -カバチタレ!2-(5)
    私情を絡めた下請けいじめの話し。今回ばかりは打つ手はないのでは?と思われたが、そこは天下の文句たれ(カバチタレ)。きっちり片を付けます。

    学んだこと。
    ・判例によれば、契約を結んでくれると信じて段取りを始めているのに、それをただ黙認しているなら、相手方の信頼を裏切る違法行為とされている。

    ...続きを読む
  • 特上カバチ!! -カバチタレ!2-(9)
    嫁姑の問題を、嫁側と夫側それぞれ同じ事務所の違う法律家が受任するという厳しいバトルが展開される。

    しかし、ことはますます深刻に。けれども光が見えないわけではない。次巻に続く。

    学んだこと。
    ・離婚前に相手に通告することなく、子どもを引き離すのは、警察などに通報されるとこじれる。
    ・10歳...続きを読む
  • 特上カバチ!! -カバチタレ!2-(11)
    未成年を悪用する父親の話の続き。家族に悪人が一人いると、他の者も追い詰められていく様に、読んでいて胸が痛くなる。

    その上で学んだこと
    ・親権は父母が共同して行使しなければ効力を発揮しない。
    ・監禁罪(3月以上7年以下の懲役)による刑事告訴
    ・父が勝手に、父母の名前を代理人にして、息子の借財...続きを読む