あらすじ
甲斐光男(かい・みつお)の継父はバクチにおぼれるダメ人間。息子の給料を勝手に受け取ってバクチに使ったうえ、賭場で背負った借金を返すため、親権者の地位を利用して息子名義で街金から200万円を借りた。相談を受けた田村(たむら)は継父の親権を喪失させる手続きをとりたいが、光男は拒否。父と母との関係を破綻させたくないのだ。それでも継父に反省の色はなく、街金の魔の手は光男の恋人にまで及ぶ!
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Posted by ブクログ
親権があることをいいことに18才の義理の子どもの名義で借金する父親の話。
未成年だとこれだけの不利があるのかと勉強になる。今成人年齢の見直しがなされているが下げて大丈夫かという議論と逆にこうした事例も起こりえるわけだ。
子ども名義の借金からその証書を買い取り上乗せするとか婚約者まで話が行き念書を書かせるなど法律的に陥れるノウハウの細かさには驚かされる。
車に乗せるのに逃げ出されないようにさりげなく靴を脱がせるなんて知らないと書けないですね。
打開策として未青年でも結婚するば親権は外れるなど話としてとても読み応え十分です。