あらすじ
大野行政書士事務所所長・大野勇(おおの・いさむ)の、黒い履歴書。金が全てと嘯(うそぶ)いて、弱きを挫(くじ)いた若き日々。今語られる『カバチタレ!』前夜。――昭和45年。若き大野は事件屋として裏の世界で働いていた。先輩の覚えもめでたく、後輩からの信頼も厚く、着々と業界での地盤を固めていた大野だったが、仕事に入れ込むあまり、付き合っていたミクに苦しい決断をさせてしまう。そのことがきっかけとなり、大野の仕事は次第に荒れ始める……。
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Posted by ブクログ
前半はのぞき編。車の中をのぞいたはいけないという法律はないが、家の中をのぞくのは法律に触れる。性の不一致は離婚の対象となる あたりが元ネタか。法律トラブルに巻き込まれる男の描写が相変わらずうまい。
後半は大野オーナーの若き日の活躍。事件屋として取り立ての腕は一流だったが、家庭を顧みず奥さんは去っていく。ちょっと東映映画のタッチで懐かしい感じがする。