藤白圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大人気オカルト検証動画チャンネル「0チャンネル」。オカルトにまつわる事象や現象を様々な角度から検証していく人気チャンネルだ。今回のテーマは転落死した人気歌手の追悼のために作られたアルバムである。
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意味が分かると怖い話の新しい形態。謎解き込みのイミコワ。本の中にちりばめられた意味深な歌の歌詞の真意を紐解きながら物語を進めていく。こちらの本は結構解説ありきの本だったため、読んでいて心霊ルポを読んでいるような気分になった。心霊ルポは大好きなので非常に楽しめた。
この本の中で起きた、人気歌手の転落死に関係してそうな週刊誌の切り抜きや、アルバムのジャケット、インタビュー記事などがピックアップされ、語り手である0チャンネルの主と一緒に読み進めていく。まるで、0チャンネルという実在するオカルトチャンネルの裏側を見ているようで良い。経験や、様々な知識から導き出される『0』の見解は大変面白く読めば読むほどに物語に没入していく。そして、嘘か誠かは神のみぞ知るという所であるが、明かされた真実の裏側に隠された様々な人間の思惑にげっそり。
表面上はよい人間関係を築いていても裏側では……。というような人間社会の裏側を見てしまった。人によっては凄まじく人間不信になりそうな予感。というか、追悼のアルバムなのにそんな曲ばっかりが集まったのには何かわけがありそう。 このアルバムを作り出そうとしたのは誰なのかという事をどの方向から考えるかによって見解が変わるかも。イミコワ系は勘ぐり始めるとどこまでも結論が出ないほどに勘ぐってしまう性格なので、このアルバムが出来上がった時系列がずれるとまた話が違ってくるなと思ったり、思わなかったり……。
アルバムの目的は追悼の意味で発売されたといっていたがそれは本当なのかとか考えだしたらキリがない。私が考えすぎなのかもしれないが、読み切っていろいろな答えが導き出せるので、実際に読んだ人と意見交換するとさらに楽しいかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレわずか、800文字以内で書かれた数々の怖い話達。それは、両の手のひらに収まるほどの小さな話ですが、途方も無く怖い話達なのです。あっという間に終わってしまう、短い話だからと油断していると、痛い目をみますよ。
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発売前から気になっていた一冊。ポプラ文庫、MFダウィンチ文庫を経て、ポプラキミノベルへと様々な本を渡り歩いているこちらの人気シリーズ。現在も第一線で活躍しているホラー小説作家、怪談作家が集まり織りなしていく。800文字以内、原稿用紙に換算してわずか2枚という短い物語たちであるが、流石、そうそうたるメンバーである。何とも恐ろしい物語がつづられていた。
純粋に怖い話、不思議な話、意味が分かると怖い話の様な話があり、怪談と一言にいっても様々なジャンルが楽しめる。
お気に入りの話は、「ミズノくんを返して」、「へどろんなの秘密」、「波の音」、「あの家のこと」。
「日記代行屋」も怖かったな。
どの話も、読んでいて鳥肌が立つほど怖かった。特に、家物の怖い話が好きなので「あの家のこと」は非常に良かった。謎めいた家は、もともとそういう存在だったのか、あるいは、語ることによって本当になってしまったのか、それとも、語り手が何か秘密を握っているのか。
いろいろな想像の余地があるが、どの結末でも恐ろしい。怪奇現象の燐片が見えるだけだったり、自分の知らないところで変なことが起こっているという怖い話はやはりいい。この本は様々な作家の手によって、50編も話がつづられた楽しい本だった。
自分の好きな作家の話を楽しむのもよし、新たな作家を開拓するもよしという一冊でだった。