三浦晴海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今流行りのモキュメンタリーに便乗したんだろうな。
でもこれを読んで思ったのが、モキュメンタリーの肝って、現実感と虚構の絶妙なバランスなんだろうなと。
リアル志向なのに、怪異の正体がぶっ飛び過ぎているような印象を受けた。
「基本的に事件を起こすのは、人間。
その人間は過去の呪いの実験で検体となった人の肉を食べた人の子孫だった。」
現実寄りなのにその真相が非現実的で、違和感しかなかった。まだ、アーカイブのパートにやれ幽霊だの心霊だの非現実的な要素が混ざっていれば、真相が少々ぶっ飛んでいても違和感はなかったと思う。その点では、現実感と虚構のバランスが悪いように思えた。
そもそも、亡くなった大叔父のノートに書いてあった謎の文言について執着して調べる主人公にも理解できない。普通、「何これ、変なの」で終わりだと思うけど…(まあ、それを言ってしまったら物語進まへんけど…)、そういうところも引っかかったかな。
あと余談だけど、この作者、絶対ウミガメのスープに着想得てこの話作ったんやろなって思った。 -
Posted by ブクログ
大叔父の遺品のノートに書かれた「あしか汁」の言葉を探す主人公が、真相に近づくほどにより深く怪異に巻き込まれていく。
という最近は多く見かけるモキュメンタリーホラー。本編の謎部分に関連する記事、以外にも途中で挟まれるストーカー妄想?の記事がホラー要素をたかめるためかとも思ったけれど、これが著者の独白であるなら、スクラップ帳の意味もあるのだとわかると初めから意地の悪い書き手なのだと実感する。
状況説明の文が、途中不特定の読者へ、ではなく明確に読者に向けて説明のように書かれていることに気持ち悪さがあったけれど、この意図があるならば、この本を読むものも、ここでいうストーカーたり得るものがいるからなのだろう。
あしか汁は戦争の話がついた時点で薄々気づいているはいたけれど、怪異との絡め方や、謎が判明してからの悪意への持ってき方など、濫造が多い中とても楽しめた作品。 -
Posted by ブクログ
元キャバクラ嬢で現在は介護タクシーの運転手をしてる千晶。施設の老人龍崎を乗せて走り出すと突然後ろから黒い車が煽り運転をしてくる。いくら撒こうとしても付いてきて振り切ってもまたどこからともなく戻ってくる運転手の正体は?
キャバクラ嬢時代のストーカー男の根岡では?しかし昨日黒い車に轢き逃げされて死んでいた。キャバクラを辞める時に付き合いがあった成金社長の花島か?電話が掛かってきて暴行を受けて解放されたところだとのこと。暴行犯は元夫の大我だった。
そもそもずっと大我に追われてて助手席の認知症老人の龍崎は何者?となるが、なるほどそういうオチかと。
サスペンスフルなストーリーでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本作は、私・三浦晴海が、急死した大叔父の日記に記された奇妙な単語を調べた際に実体験したことをまとめた記録です。
作中の資料もすべて、現地に足を運び、時には人の手を借りながら集めました。
しかし残念ながら、共に調べてくれた大学時代の友人も、快活な大叔父の同級生も、高名な学者の先生も、全員もうこの世にいません。
それでも、皆様にはぜひ知ったほしいのです。私が辿り着いた真相を。「あしか汁」とは何なのかを。
急死した大叔父の日記に残された奇妙な言葉の意味を追っていくホラー小説です。
オカルト色強めのモキュメンタリーホラー。
登場人物たちの会話や、調査の過程などにもある程度のリアリティがあり、凝ったレイアウトや紙面の使い方で、本当に自分も語り手と共に調査を進めて集めた資料を読んでいるようで楽しいです。
語り手が謎を解明していくにつれ物理的にも心理的にもどんどんと追い詰められていき、ラストが気になって最後まで一気に読んでしまいました。
思い返しても、小説でここまで直接的に「悪意」を向けられたのって初めてかもしれないな。タイトルに惹かれて読んだだけに、流石に少しドキッとしました。 -
Posted by ブクログ
ノンフィクションかと思ったらモキュメンタリーだった。
怪文書や新聞記事などが挿絵的な感じで登場して、良くも悪くも昔読んだ児童文学を思い出した、、
ただ話の進行や情景描写、登場人物の会話などは淡々としてリアリティがあり、よくできてるなあと思った。主人公が謎を解いていく過程もあまり無理のない展開で良かった。あしか汁、など妙にぞわぞわするワードセンスも良い。
ラストは、ノンフィクション好きとしてはもっとリアリティを求めていただけに、ただのホラーになってしまった、、と思ったけど、それを求めてる読者なら楽しめるかも。
単行本で真剣に読むより、携帯で気軽に読んだほうがゾクゾク楽しめそうな内容。
それにしても普段、小説かノンフィクションしか読まないので、モキュメンタリーってどういうスタンスで読めば良いのだろうと戸惑いながらの読書体験だった。