渡辺正峰のレビュー一覧
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ネタバレ「意識」とは何か?、をわかりやすく解説した書籍である。
著者は大学で脳神経科学について研究している人物であり、脳神経科学について現在までにわかっていることと、それがわかるためにどのような研究、経緯があったのかの歴史も交えて解説されており、理解がしやすかった。
ニューロンやイオンチャネル等の基本的な部分からの解説も非常にありがたかった。
後半に向かうにつれ、徐々に複雑な内容となっており、意識の研究の部分は正直なところ理解できない部分も多々あり、特に実験の設計や解釈の部分は複雑だと感じた。
また、著者自身、「意識」の根幹となる理解はまだ未解明であり学問としてもブルーオーシャンだと記載していたが、そ -
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【本書の内容】
・なぜニューロンの塊にすぎない脳に「意識」がわくのか
・「意識の解明」と「不老不死の実現」一石二鳥の妙案
・右脳と左脳を切り離すと、二つの意識が現れる
・新型ブレイン・マシン・インターフェースで、脳半球と機械半球をつなぐ
・人工神経回路網に意識を移し替えることで、意識を解き明かす
・意識のアップロード後には、現実世界と見紛うばかりの世界が待つ
・アップロードされた「わたし」は「わたし」であり続けるか
【目次】
1章 死は怖くないか
2章 アップロード後の世界はどうなるか
3章 死を介さない意識のアップロードは可能か
4章 侵襲ブレイン・マシン・インターフェース
5章 いざ、意 -
Posted by ブクログ
意識を機械にアップロードして不老不死を叶えようという計画についてかなり具体的に書かれておりワクワクした。意識のアップロードには意識の解明が不可欠であるが、かなりのところまで迫っているように思う。意識という、掴みようがないが確実に謎として存在しつづける正体を明かそうという著者の執念と、説明力に感嘆した。
私たちが生きている間に意識アップロードが出来るようになれば、私も意識上は不老不死になれるかもしれないと思うと画期的な計画だと思う。
肉体は滅ぶけど機械やロボットとして生きられれば永遠の時を手にすることができる。
そうした未来が当たり前になってしまったら、少子化も問題ではなく、もはや子供を生む必要 -
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ネタバレ【感想】
<知りたかったこと>
①最新の脳科学の状況は?
②意識をどう考えている?・人間とは何か?
③どうやって、研究を進めているのか?(研究のアプローチ方法・考え方)
【理解とは?】
新たな知見とは、研究対象への理解の深まりである。
あなたが選んだ現象には、おそらくいくつかの仮説が存在する。理解の深まりには、誤った仮説をふるい落とし、可能性のあるものをいくつか絞り込むことによって得られる
[人間の視覚の限界]
人間は、視覚情報を一度に多面的にみることができない。
そこにあるのはいつもひとつの見方だ。
【自分が選んだものを正当化する性質】
選択盲→人間は自分が選んだ選択肢をあたかも正解 -
Posted by ブクログ
2017.12.19-2017.12.22
意識についての科学的研究の現状を知るのに良い本。前半は意識研究についての歴史を含めた概説、後半は著者自身の研究について述べる。
両眼視野闘争といふ現象を使つて意識(知覚)の有無を確かめようといふのは、面白いアイデアだ。意識の有無を判断するのは最終的には自分しかないので、機械の脳と自分の半球を繋ぐといふ手法を考へてゐるのも、興味深い。
ただ、個人的には、概念の段階でいろいろと検討すべき問題があるといふ気がする。さうした頭の体操に駆り立てる刺激を持つた本。
意識の問題や脳科学に関心がない人にはお勧めできないので、星は四つ。 -
Posted by ブクログ
意識とは何かを深く掘り下げた上で、著者の「意識のデジタル空間へのアップロード」に関する研究を紹介した本
意識や主観の実体が何かが気になっていたが、「感覚器官を通じて外部世界と接続し、脳の神経系が仮想現実を体験している状態」と本書で理解した。実際、現実世界と脳内で構成される世界との間には乖離があり、たとえば、我々は特定の光の波長を色として認識しているが、その「色」自体は物理的実体を持たない。
著者は生体脳の右脳と左脳のうち、片側が機能を失った場合、意識が残った側へ移行する現象に着目し、以下の手順で自らの意識を(コピーではなくそのまま)デジタル空間にアップロードする方法を提案している。
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