渡辺正峰の作品一覧
「渡辺正峰」の「意識の脳科学 「デジタル不老不死」の扉を開く」「意識の不思議」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「渡辺正峰」の「意識の脳科学 「デジタル不老不死」の扉を開く」「意識の不思議」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
意識って何だろうか?
ある研究者は、情報が意識なので、月の石にも意識はある、と考えているそうです。
生き物の意識は、ニューロンの働きの中にあるようです。
ニューロンひとつの働きは、機械で再現できるので、ヒトの脳内のニューロンをひとつずつ機械に置き換えていけば、最終的には脳を機械に置き換えて、機械の中に意識が宿るとのことです。
そうなんだ〜と信じたい気持ちがありますが、その反対に、これってゼノンのパラドックスのアキレスと亀みたいなものじゃないかなと疑う気持ちがあって、現時点は、疑う気持ちのほうが強いです。
どっちにしても、錯覚の絵があったりして、難しいけど知的興奮をひきおこす内容いっぱいで面白か
Posted by ブクログ
来たぞ!傑作!
これまで、意識の正体については、「科学的に全くの謎のままである」「究極的には人工的に再現可能な物質による構造体に過ぎない脳の情報処理の結果であるに過ぎない」という整理を自分の中の最も正解に近い席に座らせてきた。それを本書は突き崩した。
物理的に脳の構造を詳しく調べても意識は見当たらない(これはユヴァル・ノア・ハラリも言っていた)。しかし、我々が実感しているとおり、意識=主観的感覚体験は確かに存在する(「わたし」という感覚すら錯覚に過ぎない という説は今でも支持するが、それにしても、その「錯覚」はやはり存在しているとしか言えないだろう)。しかし、例えば石ころには意識が宿っていない
Posted by ブクログ
混みいった内容もありましたが、全体を通してとてもエキサイティングな内容でした。
まず1章では、脳の情報処理のメカニズムについて述べられています。
次に、2章で両眼視野闘争を例に出し、感覚器に入力されている=意識に上る、という訳ではないことを説明します。また、視覚野のどの箇所が意識に上るかどうかに連動して応答が変化するのかを調べた研究で、低次の視覚野よりも高次の視覚野の方が意識と関連しているニューロンが多いと述べられています。
3章では、操作実験(脳に刺激を与えるような実験)を利用して、NCC(意識の生成に必要な脳領域)を特定する研究について述べます。
4章では、主観的な経験である意識の、満たす
Posted by ブクログ
90年代以降の脳科学の進展をよく解説してくれています。前半は基礎的な解説が多いですが、それらを踏まえて後半になると、機械でつくった脳半球と人間の脳半球を接合する構想などが登場。なんとサイバーパンクな!
絵空事としてではなく、工学者でありながら脳の解剖学的構造や生理に真正面から取り組んでこられた科学者としての本気の考察で、とてもエキサイティング。
意識にのぼる前に体が勝手に反応しているスポーツ選手の脳内で起こっていることなども本書で説明されていて、自動車を運転している時の危険回避の自分の体験などとも通ずるものを感じました。
自分としては90年代は脳関係の本をずいぶん読んでいましたが、その後の