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科学と哲学の未開拓領域が、ここにある。 物質の塊にすぎない脳に、なぜ意識が生じるのか? 「私」を機械に移す方法とは? データになっても「大往生」できるか? マインドアップローディングの実現を目指す脳科学者と「心の哲学」の第一人者が、意識という「究極の問い」に真正面から挑む対話録。
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Posted by ブクログ
対談本であるおかげで、話題があちこちに飛びつつ晦渋になりがちな部分もとっつきやすくはある。マインドアップロードの具体像なども述べられていて、それに対する哲学的な認識論・人間論のようなものも関心分野であるために対談の流れに乗って楽しめた。
「意識研究会」の活動の一環として行われた、哲学者信原幸弘と神経科学者渡辺正峰の対談をまとめたもの。意識のアップロードに関して自分の中で論点整理はできた。 【目次】 第一章 意識という「究極の問い」を問う 第二章 哲学の意識、科学の意識 第三章 「脳と意識」をめぐるテクノロジーの現在地 第四章 自己同...続きを読む一性とは何か 第五章 アップロードで根本から変わる「人間」のあり方 第六章 アップロード世界のウェルビーイング
「肉体的な死」の後に、デジタル空間で「今までと変わらない生活が過ごせる」ことを目指す「マインドアップローディング」という技術を巡り、「哲学者」と「科学者」がそれぞれの立場から語り合う対談本。 哲学的立場、科学的立場から「意識とは何か」「自己同一性とは何か」「デジタル世界における“ウェルビーイング”...続きを読む」といった様々な「“生きる”とは」という問題提起について語られる本書では、なによりも単純に「昨今の恐るべき技術進歩のスピード」に驚いた。 「意識、無意識を含む脳の情報処理の全てを機械に移すことで、その機械に意識が宿り、今生きている世界と同じような形で、デジタル空間で生きていける」という「マインドアップローディング技術」について、その研究を進める渡辺氏が「意識の湧いた機械を作って、視覚的意識を確かめるところまでなら、あと十年くらいでできるのではないか」と話していて、その真偽はともかく、それが荒唐無稽とは言えないレベルまで現代の科学技術が進んでいることにほとんど驚嘆してしまった。 その前提の上で、「そこまでして生き続けたいのか」という、科学領域からはみ出した「生き方」の問題にアプローチし、それぞれが認め合うところ、立場が異なる点などについて深掘りしていく対談となっており、非常に興味深かった。
好みが分かれる内容。たまたまテッドチャンの息吹を読んだ頃に読み始めたこともあって、個人的には興味深く読めた。SF的な読み方の筋肉がついてるかどうかな気がする。 哲学者VS無邪気な自然科学者という構図の読み方としても面白かった。
この本の中では、しきりに「意識が湧く」という表現が出てくるが、少し違和感があります。 意識とは「湧く」とかいう感覚では無く、無意識も意識だし、メタ認知のような客観的に自分を見る高度な意識もあるが、全て刺激に対する脳の反応が起きるということであり、何か意識という別物が湧き上がってくるのとは異なると思う...続きを読む。
哲学者と神経学者による異色の対談。テーマは意識はどこから生まれたのか?そしてそれは機械にアップロード可能なのか?
2025-04-01 対談本とは思わなかった。 なんか、期せずして連続して「心」とか「意識」に関わる本を連続して読んだ訳だが、いやあ、答えの出ない問いは面白いねえ。
マインドアップローディングという考えと「意識」の取り扱い方について 人の脳を機械の脳に置き換え、それが「自分自身」だと認識された状態。それがマインドアップローディングの考え方。そこでなされることはなにか、についての言及はあまりなく実現可能性のみを説明している。 正直あまり理解せずに読み進めたので...続きを読む、内容に関してはあまり触れない。
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