渡辺正峰のレビュー一覧

  • 意識の脳科学 「デジタル不老不死」の扉を開く

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    まるで攻殻機動隊の電脳世界みたいだ。しかも電脳そのものをネット上にあげようというのだから。
    一方でここで書かれていることを実現するには、工学的技術のブレークスルーが必要だ。それはいつになることやら、ではある。
    でも意識って脳内のどこにどんなメカニズムで発生するのか? それはまだよく分かっていないんだね。

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    2024年12月14日
  • 意識の脳科学 「デジタル不老不死」の扉を開く

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    アマプラのドラマ『アップロード 〜デジタルなあの世へようこそ〜』よろしく、意識を機械に移して不老不死を実現できるか、的なお話。

    これまでのいろいろな実験や哲学なども紹介されていて読み応えがあるが、結局のところ、なぜ意識があるのか/生ずるのか、は考えても無駄で、あるものとして受け入れる「意識の自然則」といったオチだったのがいまひとつ。

    難解な箇所も少なからずありました。

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    2024年09月27日
  • 意識の脳科学 「デジタル不老不死」の扉を開く

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    何と言ったらいいのだろうか。それなりに興味深いが、脳の半分を機械にして侵襲ブレイン・マシン・インターフェースで残りの脳と接続するなんて。どこまで本当に考えているのか素人には分からない。池谷裕二先生の「夢を叶えるために脳はある」は面白かったけど…。

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    2024年08月27日
  • 意識の脳科学 「デジタル不老不死」の扉を開く

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    人工脳(意識の機能主義)と生体組織により構成された人造脳(生物学的自然主義)ではどちらに意識が宿るかは現状不明。
    ◾️身体が不自由になった後、機械に搾取されず理想的な自分が選択可能な「マトリックス」の世界(極楽)が待っていれば死に対する恐怖は和らぐかもしれないし、より一層死に対する渇望が生まれるかもしれない。 本書は著者の研究記録と思い出、希望をまとめたもので、「もうひとつの脳」(グリア細胞に焦点を当てた書籍)のように、好奇心が連鎖していくようなワクワク感がなかった。読者対象者を拡げているようで狭苦しい。

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    2024年07月07日
  • 脳の意識 機械の意識 脳神経科学の挑戦

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    門外漢の私には難しい点はあったが、意識とは何か?をいかに科学者が解き明かしているかを丁寧にまとめてくれている本。この先、AIやシンギュラリティ論がどう進むか、そしてどのように社会実装されるかの根底にある研究たち。

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    2023年10月28日
  • 脳の意識 機械の意識 脳神経科学の挑戦

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    脳に意識が立ち上る現象も解明できていないなか、機械の意識を論じる大胆な論考に興味を持った。
    外界からの情報をもとに、眼で見えて感じている世界は脳内現象である、と理解していても、不思議さの謎の解明には一歩も近づけない。しかしながら、睡眠中みたいに外界から遮断された状態でも見る夢のリアリティーに溢れた映像を思うと、脳内現象という理解は深まる。本書で言及されている、脳の半球と厳密に接続された機械の半球(残り半分の代替)が可能であれば、機械には意識が宿ったといえるのか、という奇想天外な発想には驚かされた。
    それにしても、そもそも脳で発生する意識が進化の過程で、どのように獲得されたのか、謎は尽きずに、消

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    2022年03月15日
  • 脳の意識 機械の意識 脳神経科学の挑戦

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    脳神経科学の門外漢である自分にはかなり難易度の高い内容。

    第1章から第3章までの視覚と脳に関する研究の解説はなんとか理解が及んでいたけれど、第4章以降の意識の研究への切り込みは難しくて完全には理解できなかった。
    しかし、今まで全く知らなかったし気にかけたこともなかった「意識の研究」について知ることができ興味深い一冊でした。

    本書の通りだと、いつの日か、自分の脳と機械の脳を繋ぎ同期させて意識を移植する、という技術が現実になる?
     生体脳の寿命が尽きても自分の意識は永遠に続くといくSF小説のような日が来るかもしれないと思うと、面白い。

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    2021年01月17日
  • 脳の意識 機械の意識 脳神経科学の挑戦

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    著者は下條信輔の弟子筋にあたるとのことで読んでみた。意識とは何ぞやについての哲学的な考察も、脳の働きを知るための技術的なところも両方ともむずかしく、読み通しては見たが半分くらいしか理解できていない感覚。下條やラマチャンドランとかも読んで扱われている内容には多少馴染みのあるつもりではいるが、わかりやすさよりも、意識研究の醍醐味を雰囲気だけでもそのままナマで伝えることを優先している感じである。
    この分野はブレイン・マシン・インターフェイスの発展でそのうちもっと見通しが良くなりそうである。楽しみやら怖いやら。

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    2019年01月02日
  • 脳の意識 機械の意識 脳神経科学の挑戦

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    意識に係る自然則って筆者記載の通り矛盾凝縮な訳で、そもそもアプローチが違っていたりするのかもとど素人ながら思ってみたり。
    しかし意識の機械(あるいは外部客体)への移植って、、、うーん、、、何か踏み込んではいけない領域ではなかろうかと直感的に思ってみたりもしますなぁ。

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    2018年03月21日
  • 脳の意識 機械の意識 脳神経科学の挑戦

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    本書のテーマは「機械に人間の意識を移植できるのだろうか」というものです。そもそも「意識」とは何かという疑問に関して視覚を題材に「見えると感じること」を定義することからスタートし、機械に意識が宿ることはあるのか、そして最後は自分自身の意識を機械に移植できるのか、という点についての思考実験について述べています。昨今のAI監視カメラは特定の人物を群集の中から判別できる精度に達しています。AIは確かにその人物を「見つけて」いるわけですが、「見えている」と”意識している”わけではないわけです。この違いのフロンティアに切り込むのが本書のテーマと言えます。
    前半は「意識」についての現在の脳科学の最前線の解説

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    2018年04月08日