野村泰紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代物理学の基礎研究・理論についての分かりやすい解説書。一般向けに丁寧に順序だてた記述で、「宇宙」を解説してもらえます。読みながら「ちょっと待って、どこまで突き詰めてくの?」と言いたくなるくらい、自分の漠然とした聞きかじった宇宙・物理学の知識がいい意味で壊されていく。「カミオカンデでニュートリノが観測」とかニュースの字面では分かったつもりになっていたけれど、素粒子論と宇宙論がこんな風に同じ領域のものとはね。SF好きを自認してた自分が恥ずかしくなるくらい、この分野について無学だったことがわかりました。ビッグバンすら「宇宙」のほんの一コマでしかないって、扱ってる範囲が広すぎでしょう。ダークエネルギ
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Posted by ブクログ
ネタバレマルチバース宇宙論についての一般向け解説書。おそらくこれ以上やさしく書くのは難しいと思うがそれでも理解が難しいところはある。著者が科学編集者ということなので、客観的な視点で理論を紹介・説明しているのではないかと感じた。入門書・知識の整理に良い本。
【目次】
1 私たちの宇宙――ユニバース
第1章 宇宙はどのくらい広いのか
第2章 宇宙は無限か有限か
第3章 「無」からの宇宙創成
第4章 宇宙を超巨大化させた「インフレーション」
2 無数の宇宙――マルチバース
第5章 親宇宙から無数の子宇宙が生まれた
第6章 私たちの宇宙は“幸運”なのか
第7章 物理学史上最大の微調整問題
第8章 超ひも理 -
購入済み
インフレーション、ビッグバン、マルチバース、それに多次元宇宙
これらがどのように関連するのかがわかって、
面白かった。
この宇宙が始まる前のこともいずれ解き明かされる可能性があるそうなので
まだまだ楽しみは続くね。 -
Posted by ブクログ
本書の内容は、副題にあるように現代宇宙論の初心者むけ解説書である。初心者といっても、宇宙に関心がありこの手の本を何冊も読んでいる人を対象にしていると思われる。
平易に書いてあるが、内容を理解するのは容易ではない。特にページが進むにつれ説明が早くなる気がする。より難しい最新の解釈のところほど、丁寧にゆっくり説明してほしいところだ。ブルーバックスは昔からそのような傾向がある気がする。
難解な本書だが、マルチバースがストリングスやダークエネルギーなどの理論や観測結果と矛盾しない・或いはそれらから導けることを説明したようだ。その解釈の中に本書の題名の回答がある。
将来、この解釈がどれくらい正し -
Posted by ブクログ
なぜ宇宙は存在するのか
・・・宇宙は「ユニバース」ではなく、「マルチバース」かもしれない・・・
本書は、宇宙に関する近年の理解を、一般の人向けに解説しています。一般の人向けと言えども、高校生の物理くらいは理解していないと、すぐに眠くなってしまうかもしれません。私も理系の人間ですが、表面的にはわかったような気になっていますが、人には説明できないです。
宇宙が何で構成されているのか、宇宙のはてはあるのか、その先には何があるのか・・・
個人的に印象深かったのは、
この広大な宇宙の中で、それこそ天文学的な確率の偶然で人類がうまれ、その人類が宇宙全体の謎を解こうとしている、という部分。
また、 -
Posted by ブクログ
とても読みやすくて、人にも気軽にすすめたくなる一冊だった。
もしかすると、この宇宙のことは、すでにかなりのところまで理解できているのかもしれない。
遥か彼方から針の穴を射抜くような精度で、この世界の構造を捉えようとしている理論物理学の世界。
でも、その理解の先には、さらに広大な謎と神秘が広がっている。
一般相対性理論と量子論をつなぐ理論。超弦理論の先にあるM理論のように、いくつもの可能性が、どこまでも続いていく。数式や理論の中に、世界の構造を描き出そうとするその営み自体が、ひとつの芸術のようにも感じられる。
人の好奇心が挑むには、この世界はあまりにも都合よく壮大で、美しく、そしてどこか残酷