野村泰紀のレビュー一覧

  • 95%の宇宙 解明されていない“謎”を読み解く宇宙入門

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    『95%の宇宙』を読み、宇宙について分かることが増えるほど新たな謎も増えていくという点が印象的だった。科学は「答えを出す学問」というより、「分からないことを明確にしていく営み」なのだと感じた。SNSなどでは断定的な表現が好まれるが、本書を読むと、理解が深い人ほど簡単には断定しない理由が分かる気がする。

    特に興味深かったのは「時間」の話だった。時間は誰にとっても同じように流れるものだと思っていたが、相対性理論では重力や速度によって進み方が変わるという。日常感覚とかけ離れていて非常に不思議だった。一方でGPSなど実生活にも応用されていると知り、理論だけの話ではないことにも驚いた。

    また、ダークマターやダークエネルギーという言葉は最初はSF作品の設定のように感じたが、実際には観測結果を説明するために導入された概念だと知った。銀河の回転速度や超新星観測から、「見えている物質だけでは説明できない」ことが分かり、そこから未知の存在を仮定していった流れが面白い。特に、宇宙膨張が減速ではなく加速していると観測から分かったという話は衝撃的だった。

    全体として、本書は「宇宙の95%はまだ正体不明」という現代宇宙論の最前線を扱っており、簡単ではなかったが、その「分からなさ」こそが面白い本だった。理解しきれない部分も多かったが、宇宙や時間について考える入口として非常に刺激的だった。

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    2026年05月17日
  • 多元宇宙(マルチバース)論集中講義

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    ネタバレ

    約200ページと少ないため量子力学や相対性理論、素粒子の標準模型の説明が簡略化されている。
    マルチバースとSF映画との対比は面白く、マルチバースの入門書の位置付け。真にマルチバースに関心を持ったなら、書内でも触れられているように野村先生の別の本をお勧めする。

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    2026年05月10日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

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    宇宙論の概要を、表面の説明だけでなく理論に踏み込んで説明しようとしている。浅い説明だけどそれで十分。
    だから内容は難しい。半分くらいしか理解できなかった。特にバリオン、反物質のあたりはさっぱり。
    マルチバースの話はすっかり抽象的。でもとっぴな話ではないことが、この本で分かった。
    読み進めるのが難しかったけど、おそらく大事な話が書かれているようだ。時間をおいて再読したい。

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    2026年03月02日
  • 多元宇宙(マルチバース)論集中講義

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    大栗先生の超弦理論入門で聞いた話が結構あって楽しい。マルチバース理論は単一宇宙という思い込みを外せば極めて自然な描像。見えている物が絶対ではない。相対であり一面的であることを認めないと真実は見えてこない。10の500乗の色んな宇宙…

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    2026年02月13日
  • 並行宇宙は実在するか――この世界について知りうる限界を探る

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    量子力学には少し興味があって関連図書を読んだことがあったが、本書で議論されている並行宇宙は更に奥深い感じがした.到底理解できるものではないが、インフレーション理論、超ひも理論などこのようなことを真剣に議論している科学者が存在していることを知るだけでも驚きだ.素粒子の理論(p128)でフェルミ粒子・ボーズ粒子の話がなぜか面白かった.

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    2026年01月27日
  • 95%の宇宙 解明されていない“謎”を読み解く宇宙入門

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    宇宙の最新の謎を数式を使わずに説明していて、我々素人には大変ありがたい本。
    これまでの理解が間違っていたり、違う説明で認識を新たに出来て非常に良かった。
    最後の方は正直理解できていないがもう少し読み込んで理解したい。

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    2026年01月22日
  • 95%の宇宙 解明されていない“謎”を読み解く宇宙入門

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    95%の宇宙 野村泰紀 SB新書
    解明されていない謎を読み解く
    わかっていないことが解っていると言う逆説的論法
    しかしこの問題は
    宇宙が有限なのか無限なのかで全てがひっくり返ってしまう話で
    話半分として聞いておくに限る

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    2025年12月09日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

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    現代物理学の基礎研究・理論についての分かりやすい解説書。一般向けに丁寧に順序だてた記述で、「宇宙」を解説してもらえます。読みながら「ちょっと待って、どこまで突き詰めてくの?」と言いたくなるくらい、自分の漠然とした聞きかじった宇宙・物理学の知識がいい意味で壊されていく。「カミオカンデでニュートリノが観測」とかニュースの字面では分かったつもりになっていたけれど、素粒子論と宇宙論がこんな風に同じ領域のものとはね。SF好きを自認してた自分が恥ずかしくなるくらい、この分野について無学だったことがわかりました。ビッグバンすら「宇宙」のほんの一コマでしかないって、扱ってる範囲が広すぎでしょう。ダークエネルギー、場、泡宇宙、マルチバース・・わかった気にさせてもらえました。
    本書を読んでるとSF読んでるみたいです。『三体』を読まなかったら、おそらく手に取らなかった本書。本好きって楽しい♬

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    2025年08月10日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

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    我々が住む宇宙がなぜ存在しているのか、どのように生まれたのかということについて焦点を当てている。
    導入部で示されているように、まるっきり初学者向けというわけではないため、そこそこ難解だった。
    特に後半部(インフレーション以後)は唸りながら対面し、なんとなくの理解で読み進めた。
    この分野の人々は天才だなと。

    あとがきの、学者としての仕事に対する愚痴(?)がなかなか痛快だった。この場で「頑張れ!」とエールを送ります。

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    2025年08月06日
  • 並行宇宙は実在するか――この世界について知りうる限界を探る

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    ネタバレ

    マルチバース宇宙論についての一般向け解説書。おそらくこれ以上やさしく書くのは難しいと思うがそれでも理解が難しいところはある。著者が科学編集者ということなので、客観的な視点で理論を紹介・説明しているのではないかと感じた。入門書・知識の整理に良い本。

    【目次】
    1 私たちの宇宙――ユニバース
    第1章 宇宙はどのくらい広いのか
    第2章 宇宙は無限か有限か
    第3章 「無」からの宇宙創成
    第4章 宇宙を超巨大化させた「インフレーション」

    2 無数の宇宙――マルチバース
    第5章 親宇宙から無数の子宇宙が生まれた
    第6章 私たちの宇宙は“幸運”なのか
    第7章 物理学史上最大の微調整問題
    第8章 超ひも理論が予言する宇宙
    第9章 パラレルワールドとの深いつながり

    3 マルチバース宇宙論は実証できるか
    第10章 インフレーションの証拠は見つかるか
    第11章 超ひも理論や高次元空間は実証できるか
    第12章 並行宇宙の存在は実証できるか

    あとがき
    監修者解説 並行宇宙論の衝撃
    さらに学びたい読者のためのブックガイド 
    図版出典
    索引

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    2025年08月04日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

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    超弦理論やマルチバースなど、断片的に聞いた事があるキーワードが宇宙論全体の中でどのような位置付けで何を説明しようとしているのか大枠が掴めて良かった。
    著者が書いているように宇宙論などに興味を持っている人を想定していて色々な専門用語が出てくるが、数式はほぼ使わず言葉や例えを駆使して概念の説明に徹されている。既存の理論に基づいた仮説を実験で検証し、そこから得られた結果の解釈からまた新たな概念や理論を打ち立てて新たな宇宙像を描いて行く果てしない取り組みが垣間見れる。

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    2025年06月14日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

    A

    購入済み

    インフレーション、ビッグバン、マルチバース、それに多次元宇宙
    これらがどのように関連するのかがわかって、
    面白かった。
    この宇宙が始まる前のこともいずれ解き明かされる可能性があるそうなので
    まだまだ楽しみは続くね。

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    2025年06月12日
  • 宇宙の哲学

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    ルネサンス以降近代科学が勃興してから現代のビッグバン宇宙論に至るまでの流れを、科学と哲学の共同作業という観点で追っていく好奇心唆られる著作
    デカルトやパスカル、カントの宇宙論は勿論、ニュートンら科学者の宇宙論も概観できて面白かった

    第1講から第6講まで名だたる科学者や哲学者が交代しつつ進んでいって、近代という時代は皆が「コスモロジーの自立」に向かって手を取り合っていたんだと思うと熱くなる
    カントの理論を敷衍したパースら論理学者の理論も興味深かった
    解説も、理論物理学者の補足があったりとワクワクさせられた

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    2025年01月02日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

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     宇宙の始まりや高速よりも早いスピードで膨張している理由がわからなくて、読みました。ビッグバン宇宙とギリギリインフレーションまではなんとかついて行ったのですが、真空のエネルギーから苦しくなりまして、マルチバースになると歯が立ちませんでした。

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    2024年11月10日
  • なぜ重力は存在するのか 世界の「解像度」を上げる物理学超入門(マガジンハウス新書)

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    近現代400年の物理学の歴史を一般向けに解説したもの

    YouTubeでReHacQをみて感動し、復習のつもりで手に取ったが、それよりも更に詳しい内容。
    動画より難しく感じるが、それでもここまで初心者向けにわかりやすく概略をまとめてくれているのは貴重。

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    2024年10月07日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

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     本書の内容は、副題にあるように現代宇宙論の初心者むけ解説書である。初心者といっても、宇宙に関心がありこの手の本を何冊も読んでいる人を対象にしていると思われる。
     平易に書いてあるが、内容を理解するのは容易ではない。特にページが進むにつれ説明が早くなる気がする。より難しい最新の解釈のところほど、丁寧にゆっくり説明してほしいところだ。ブルーバックスは昔からそのような傾向がある気がする。
     難解な本書だが、マルチバースがストリングスやダークエネルギーなどの理論や観測結果と矛盾しない・或いはそれらから導けることを説明したようだ。その解釈の中に本書の題名の回答がある。
     将来、この解釈がどれくらい正しいと認知されるか、10年後のブルーバックスが楽しみである。

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    2024年08月24日
  • 多元宇宙(マルチバース)論集中講義

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    ビッグバンやインフレーション、真空のエネルギー、超弦理論に量子力学とサイエンスの最前線から見えてくる宇宙の姿が素人にもぼんやり見えてくる。
    なるほどそういう可能性が極めて高いのかの最新版。

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    2024年04月20日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

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    インフレーション、ビッグバン、ダークマター、ダークエネルギー、マルチバース理論などを初学者向けに紹介。と、いっても、かなり読みごたえがある。宇宙の開闢の際は1マイナス38乗から1マイナス26乗ほどの間でインフレーション、更にはビッグバンが起こったそうである。この悠久に思える宇宙誕生のこの極微の時間での激烈な作用と言ったら!宇宙のことをもっと知りたいと感じさせてくれる好著と思う。

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    2024年03月24日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

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    めちゃくちゃ難しい。それでも興味深さは半端ない。
    YouTube の PIVOT で見て、気になって本を読んでみた。
    前提知識が多少あるからかほんの少しはわかるが、それでも相当難しい。
    多元的宇宙論はフェルマーの最終定理の本か何かで読んだが否定的にとらえられていたかと思う。しかしながら、宇宙論では肯定的に捉えられていることに驚きだった。宇宙は人間であるべき形で作られているのではなく、結果として人間に沿ったものが残っているというだけ。そして他にもあるというのは大変興味深い。

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    2024年01月20日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

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    前提知識があまりに不足していたため、内容を全て理解するのは難しかったがとても面白かった。マルチバースなど、SFでしか存在しないと思っていたが科学的に証明されようとしているのは興味深い。私たちは全エネルギー密度のうち5%しか理解できておらず、残りの95%は解明されていない。生きているうちにダークマター、ダークエネルギーについて解明されることを願う。

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    2024年01月14日