あらすじ
気鋭の理論物理学者が白熱講義。最新のマルチバース宇宙論がわかる超入門編!
別の宇宙には“もう一人の自分”が無数に存在するかもしれない!?
これまで多くのSF作品の中で「並行宇宙」や「パラレルワールド」といった言葉で語られてきた概念が、今、理論物理学の世界で真剣にその存在を議論されています。
そんな、いまや精密科学として確立されつつある「マルチバース(多元宇宙)」とは何かを、カリフォルニア大学バークレー校教授で、素粒子物理学、量子重力理論、宇宙論を専門とする著者が、文系にもできるだけわかりやすく噛み砕いて解説しました。
まるで講義をそのまま聞いているような感覚で、量子力学とニュートン力学との違いから、超弦理論、インフレーション理論、ワインバーグの人間原理といった最新の宇宙論のキーワードまでをざっくり把握。
マルチバース(多元宇宙)の考え方が理解できるようになります。
『スパイダーマン』『ドクター・ストレンジ』『エブエブ』……etc. これを読めば、あのSF作品の世界がより深く考察できるようになる!
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Posted by ブクログ
マルチバースの話は野村泰紀先生が解説するネット動画で説明をきいていたので、この本を読むことはその知識を詳細な情報でアップデートするような感覚でした。
あとがきにあった
「広大な宇宙に比べたら、ちっぽけな自分の悩みなんて全部吹っ飛ぶ」
というようなミラクルはあまり期待しないほうが良いかと思います。(省略)僕も、周りにいる宇宙論を取り扱っているサイエンティストの多くも、皆さんと同じような日々の悩みを抱えながら生きているように見えます。
という、素人が物理学に接する際の心構えを諭した著者、野村泰紀さんの優しさがとても印象に残りました。