能田優のレビュー一覧

  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ネタバレ

    1日で読破。非常にテンポ良く、二部からはどうなるんだろう、と釘付け。しかし、ラストで放り出されたような気も。あれだけ丁寧にサリーを描いてきたのに、あとは想像にお任せ、にしちゃうのは反則だよーと叫びたくなりました。それだけのめり込んだってことです。中盤の描写、痛々しい限り。こういう性癖は受け継がれるものなんですね。恐ろしい、、。

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    2024年10月23日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    四十二歳のサリー・ダイヤモンドは養父のトムとほぼ引きこもりの生活をしていたけれど、トムが亡くなったことで状況が変わる。トムの書き残したものによってサリーは自分の出自を知っていく。そこには残酷な日々と失われた人生が描かれていた。虐待を受けトラウマを克服していくことの過酷さ、上手く人と話せない、関われない苛立ちが物語にずっと流れている。サリーの個性的な造形だけに頼らない作品でとても好感が持てた。

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    2024年09月22日
  • テロリストとは呼ばせない

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    イギリスに暮らすイスラム教徒とアングロサクソンの対立を描く三部作の二部作め。前作は未読だが問題なく読めた。

    人種差別的発言の目立つ白人
    リベラルな白人
    イスラム教徒同士の繋がりを重視する排他的なムスリム
    白人との融和を拒まない穏健派ムスリム

    主要な登場人物たちは上のいずれかに当てはまり、それぞれの立場のキャラが交わってストーリーが進む。
    想像していたような「追跡、格闘、推理」の展開ではなく、割と地味に話は進むがそれもリアルな描写で、自分は面白いと思った。

    他者を受け入れなくても認める
    そこにある、ということを認知することから対立は収められるのではないか。
    敢えて交わらず我関せずでも、結果

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    2023年12月02日
  • テロリストとは呼ばせない

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    麻薬の売人時代にMI5に引き込まれ、イスラム過激派に潜入するはめになったパキスタン系の青年ジェイ。
    事件解決後にMI5を去り役所勤めを始めた彼は、生まれて初めてまともな生活を送っていた。
    そんなとき、人種差別主義者に暴行されたムスリムの少女が自殺。
    復讐を誓う恋人の少年を“テロリスト”にさせまいと、ジェイは奔走する。
    一方、ジェイの正体を知ったテロ組織は彼の暗殺を命じ――。

    前作「ロスト・アイデンティティ」もなかなかの良作だったが、今回も良い。読後、漂う寂寥感。

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    2023年09月17日
  • ロスト・アイデンティティ

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    スパイスリラーとして面白かった。
    一人称での語りは、主人公ジェイの視点で世界を認識する際の葛藤や苦しみ、怒りが強調されたので、うまく機能していた。世界を知っていく中で信念が揺らぐなど、未熟だが等身大の語り口は読者に感情移入させやすかった。
    テーマとしては、ロンドンでのムスリムの立ち位置、今なお続く憎しみの連鎖、と言った非常にセンシティブで身につまされるもの。ジェイの語りでどちらの立場に対しても共感させられるためモヤモヤした気持ちになるが、現代このテーマを語る上ではこれくらいのバランスが最適解だと感じた。

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    2023年03月28日
  • ロスト・アイデンティティ

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    ロンドンにあるモスクが人種差別主義者たちに荒らされた。モスクに通う“敬虔な"ドラッグの売人ジェイ・カシームは怒りを覚えながらも、同胞の過剰な反撃に疑問を抱く。

    そんなとき、麻薬密売の容疑で逮捕されたジェイは、無罪放免と引き換えにMI5の一員となってテロ対策に協力するよう命じられる。

    やがてイスラム過激派の中枢部に迫るにつれ、無差別テロが現実味を帯びていき――。

    後半、予想の斜め上を行く展開に。

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    2022年10月23日
  • ロスト・アイデンティティ

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    ジェイは、パキスタン系でロンドンでドラッグの売人をしている。イスラム教徒とキリスト教徒の対立に巻き込まれ、金を失いドラッグの総元締に迫られる。すると、MI5からリクルートされ、テロ組織に潜入するよう言われる。

    なかなか面白かった。作者自身がパキスタン系で、これがリアルロンドンの人種、宗教対立なのかと、ヒリヒリしながら読んだ。あっと驚く展開も良かった。特になぜジェイが選ばれたのかが分かったときが。

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    2022年06月18日
  • ロスト・アイデンティティ

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    登場人物のキャラクターは魅力的。テーマもまあ目新しい。が、最期があれっそうなるの?って感じの幕切れでした。

    1
    2022年04月15日
  • 夜が少女を探偵にする(新潮文庫)

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    中学生女子エイヴァが主人公の割には殺人が猟奇的。子供が子供のままでいられれない環境がすごくかわいそう。いじめっ子のいじめは暴力そのもの。仲のいい人たちはエイヴァをあがめてる。刑事が二人が子供に優しい。80年代の粗野とおおらかさを同時に感じる。
    最後は内輪で解決、という私刑みたいな感じで終わるので、そこがちょっとモヤモヤ。

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    2026年05月18日
  • スパイたちの遺灰

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    日本推理作家協会翻訳部門のロングリストに入っていたので、スパイ作品読んだことないけどいけるかしら…と読んでみた。
    おもしろかった!わたしはスパイになれない!
    全部読んで、タイトルかっけぇと思いました。

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    2026年02月20日
  • スパイたちの遺灰

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    ディーバーが絶賛とあるので期待して読みましたが、結末の一部はある程度予想できる内容でした。やや期待はずれでした。ディーバーが好きな人が読んで満足できるか疑問です。

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    2026年02月07日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    CL 2025.8.18-2025.8.21
    幼少期に過酷な経験をして、その後も適切に養育されなかったために"常識"がわからないサリー。
    亡くなった養父をゴミ焼却炉で焼いたために大騒動となる。そこからサリーの壮絶な過去が明らかになり、一方で元々サリーが持っていた才能や豊かな情緒が解き放たれてどんどん魅力的になっていく。
    並行して語られるピーターの過去からの物語はあまりにも異常で読み進めるのが苦しいほど。
    全て丸くおさまるハッピーエンドではなく、かなりの不穏さを残したままのラストもどう捉えればいいのか困惑するけれど、これからのサリーが幸せになってほしいと切に願う。

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    2025年08月22日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ジャック・ケッチャムの「隣の家の少女」のような描写がなかなかショッキング。 

    でも洋書苦手人間の私ですが洋書だってことを忘れてしまうくらい読みやすくて助かりました。
    昔の洋書みたいな翻訳だったら500ページ超えのこの小説は無理だった、、、

    サリーはアラフィフ?で人間あそこまで変われないと思うし素敵な人だなと。
    養父は毒親だったかもしれんがピーターのほうが何倍も気の毒で可哀想よ。
    一方、最後のあの子は同じ境遇でもキラキラしていて尚更気の毒で…


    サリーが変わっていく様子に前向きなメッセージの小説かと思ったら最後は意外。でも周りに心配してくれる人がいるってことはやっぱりサリーの根底はいい人っ

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    2025年03月20日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ネタバレ

    ★3.5
    異常な環境で育ったためか、それとも遺伝だからか、ピーターが段々と理解できない人間になっていく様が恐ろしい。主人公はサリーだけれど、裏の主人公であるピーターがより印象に残る。
    どんな人間であれ、自分を肯定して愛情を注いでくれた親を100%否定することは難しい。相手に非難と指摘をされると腹も立つ。どうしようもない、心の葛藤が読んでいて苦しい。監禁された女性たちの壮絶な生き方も苦しかった。
    文章は読みやすいのに、読みづらかった。年内に読み終えるつもりだったのに。

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    2025年01月20日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ネタバレ

    食事の前には読みたくないくらいにはむごたらしい話

    悲惨な境遇に立ち向かった人と悲惨な境遇に最終的には甘えた人の明暗がはっきりと分かれたラスト

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    2024年11月17日
  • ロスト・アイデンティティ

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    某動画配信でみたような光景、そういえばBBCのドキュメンタリーでもこんなシチュエーションあったじゃないか。目の前の文字面を追えば追うほど、既視感のある映像が浮かぶ。続編も読みたい。

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    2023年03月25日
  • テロリストとは呼ばせない

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    イギリスに暮らすイスラムの少年らと彼らを追い詰める白人の少年たちをメインに、同じコミュニティにいるジェイが彼らがテロリストになるのを阻止する中で、ジェイ自身もテロ組織に狙われる、
    と言うサスペンスアクション。

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    2023年03月16日