能田優のレビュー一覧

  • スパイたちの遺灰

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    過去と現在の2つのストーリーが並行して進む。古いスパイ小説が好きな私には過去の伝説の女性スパイの活躍が描かれるストーリーのほうが楽しめました。実際のスパイ活動も明らかになっている事実、疑わしい事柄、誰にも知られていない事....等々、色々とあるはずなのでこのような話の展開はまだまだ面白いものが出てきそうです。

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    2025年12月31日
  • スパイたちの遺灰

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    ある日、冴えない諜報史の准教授マックスのもとに1枚の名刺が届く。スカーレット・キング――MI6の伝説のエージェントが、半世紀にわたる諜報活動を綴った手記を出版したいと言うのだ。イギリス政府が隠蔽してきた作戦が表に出れば、世界が注目する。マックスは浮き足立つが、直後にスカーレットが殺害され、MI5に追われる身に。窮地を脱するため手記の原本を捜すうち、歴史の裏に隠された真実が浮かび――。

    ル・カレの重厚さは感じられないが、その分読みやすかった。作中に登場する作家名や小説名を見かけて思わずニヤリ。

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    2025年12月21日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ネタバレ

    サリーが養父の死んだ後その死体を焼却炉で焼いたことから始まる物語が、サリーの特異なキャラクターでもってどんどん展開していく。過去の壮絶な母親の人生と実父のおぞましい性癖、虐げられ虐待される描写には吐き気がした。途中から加わる兄の人生も悲惨であり、それがまた連鎖していくような未来が怖い。

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    2025年07月24日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ネタバレ

    翻訳とは思えないほどの読みやすさは何故なんだろうか。内容はとにかく辛過ぎる。ささやかな光しかないけど生きるというのはそういうことなんだろうなと思う、けどやっぱりきついな。同じような題材の「部屋」は同じように辛いけど、とても好きで何度も読んでいるんだけど。被害者が救われなさ過ぎる

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    2025年05月14日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ミステリー性は薄いけど、ストーリーの展開がテンポ良く、意外性もあり、イッキ読みした。結構残酷でショッキングな内容のため、読み進めるのに心が痛む描写も多い。それでも何故か作品に引き込まれた。サリーが前向きな人生を送れるように応援したくなる。

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    2025年03月20日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ネタバレ

     主人公が死んだ父を焼却炉で焼くショッキングな冒頭から紡がれていくサリーの数奇な人生は読みごたえが抜群で、サリー本人の癖がありながらも魅力的な人物像も良かった一方で女性蔑視や差別主義者、犯罪者親子などの胸糞要素が受け入れられず特に最後の二人にはもっと悲惨な目に(凄絶な殺され方とか)あって欲しかった。

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    2025年03月18日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    続きが気になってしょうがなかった。
    人はいろんな面があるし、変わろうとしても変われないっ事を教えてもらった気がします

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    2025年02月12日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ネタバレ

    この物語はトラウマの話だと思った。
    異常な親の影響を受けたサリーとピーター。
    人と繋がるために自分を変えていこうとひたむきに努力するサリーに希望があってほしい。そして自分を変えようとしないピーターは同じ過ちを起こしていく。
    このような深刻なトラウマでなくても親による心の傷を受けて育った人には響くストーリーだと思う。
    サリーもピーターも血縁を求めたけどアマンダも含めて残念だけどそれがいいとは限らない。

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    2025年01月28日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    「死んだらゴミといっしょに出してくれ!」そう言っていた養父が亡くなり、実際に養父をごみ袋に入れて焼いてしまったサリー…
    そしてそのことを隠すこともなく、「自分で焼いた!」と話すサリーには情緒の欠陥があり、変わり者と呼ばれている
    物語はそんなサリーが自分の過去を知り、自分を変えていこうとするパートと、彼女の過去に関わる重要な人物の視点で語られるパートで進んでいく
    そして徐々に明かされていく二人の過去はあまりにショッキングで…
    ダークで悲惨で、決していい読後感というわけではないが、作品はとても読みやすく、サリーのキャラクターのせいか最後までほぼ一気読みだった

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    2024年12月05日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    凄惨な過去のトラウマから情緒が不安定なまま成人した主人公サリーが、養父の死去を機に社会生活に馴染もうと奮闘する一人称の物語だが、途中から別の登場人物による一人称のパートが始まり、交互に語られていく。
    誘拐・監禁・洗脳・虐待のシーンはかなり痛ましい。
    謎解き要素が薄いため「推理小説」ではなく「犯罪小説」というところ。
    サリーの近隣住民に善人が多いのが救い。

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    2024年11月25日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ネタバレ

     面白かったです。

     冒頭はサリーの物語から始まりますが、途中からピーターの物語も始まり、その後は交互に展開。

     ピーターのパートが気になりすぎて、サリーのパートを飛ばし、先にピーターのパートを読んでしまいました。その後、改めて、サリーのパートも含め、落ち着いて読んでいきました。

     そして読み終わり。…え…?ここで終わり?
    とびっくり。

     でも、そうか、その後は読者に委ねるのかと。
    ピーターはともかく、サリーには少しでも、明るい未来が待っていて欲しい。

     例えば、コナーの母親が、少しでもコナーに良く接していれば、こんなにもたくさんの人々に影響を及ぼす事はなかったのではないか。たった1

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    2024年10月31日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ネタバレ

    1日で読破。非常にテンポ良く、二部からはどうなるんだろう、と釘付け。しかし、ラストで放り出されたような気も。あれだけ丁寧にサリーを描いてきたのに、あとは想像にお任せ、にしちゃうのは反則だよーと叫びたくなりました。それだけのめり込んだってことです。中盤の描写、痛々しい限り。こういう性癖は受け継がれるものなんですね。恐ろしい、、。

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    2024年10月23日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    四十二歳のサリー・ダイヤモンドは養父のトムとほぼ引きこもりの生活をしていたけれど、トムが亡くなったことで状況が変わる。トムの書き残したものによってサリーは自分の出自を知っていく。そこには残酷な日々と失われた人生が描かれていた。虐待を受けトラウマを克服していくことの過酷さ、上手く人と話せない、関われない苛立ちが物語にずっと流れている。サリーの個性的な造形だけに頼らない作品でとても好感が持てた。

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    2024年09月22日
  • テロリストとは呼ばせない

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    イギリスに暮らすイスラム教徒とアングロサクソンの対立を描く三部作の二部作め。前作は未読だが問題なく読めた。

    人種差別的発言の目立つ白人
    リベラルな白人
    イスラム教徒同士の繋がりを重視する排他的なムスリム
    白人との融和を拒まない穏健派ムスリム

    主要な登場人物たちは上のいずれかに当てはまり、それぞれの立場のキャラが交わってストーリーが進む。
    想像していたような「追跡、格闘、推理」の展開ではなく、割と地味に話は進むがそれもリアルな描写で、自分は面白いと思った。

    他者を受け入れなくても認める
    そこにある、ということを認知することから対立は収められるのではないか。
    敢えて交わらず我関せずでも、結果

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    2023年12月02日
  • テロリストとは呼ばせない

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    麻薬の売人時代にMI5に引き込まれ、イスラム過激派に潜入するはめになったパキスタン系の青年ジェイ。
    事件解決後にMI5を去り役所勤めを始めた彼は、生まれて初めてまともな生活を送っていた。
    そんなとき、人種差別主義者に暴行されたムスリムの少女が自殺。
    復讐を誓う恋人の少年を“テロリスト”にさせまいと、ジェイは奔走する。
    一方、ジェイの正体を知ったテロ組織は彼の暗殺を命じ――。

    前作「ロスト・アイデンティティ」もなかなかの良作だったが、今回も良い。読後、漂う寂寥感。

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    2023年09月17日
  • ロスト・アイデンティティ

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    スパイスリラーとして面白かった。
    一人称での語りは、主人公ジェイの視点で世界を認識する際の葛藤や苦しみ、怒りが強調されたので、うまく機能していた。世界を知っていく中で信念が揺らぐなど、未熟だが等身大の語り口は読者に感情移入させやすかった。
    テーマとしては、ロンドンでのムスリムの立ち位置、今なお続く憎しみの連鎖、と言った非常にセンシティブで身につまされるもの。ジェイの語りでどちらの立場に対しても共感させられるためモヤモヤした気持ちになるが、現代このテーマを語る上ではこれくらいのバランスが最適解だと感じた。

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    2023年03月28日
  • ロスト・アイデンティティ

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    ロンドンにあるモスクが人種差別主義者たちに荒らされた。モスクに通う“敬虔な"ドラッグの売人ジェイ・カシームは怒りを覚えながらも、同胞の過剰な反撃に疑問を抱く。

    そんなとき、麻薬密売の容疑で逮捕されたジェイは、無罪放免と引き換えにMI5の一員となってテロ対策に協力するよう命じられる。

    やがてイスラム過激派の中枢部に迫るにつれ、無差別テロが現実味を帯びていき――。

    後半、予想の斜め上を行く展開に。

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    2022年10月23日
  • ロスト・アイデンティティ

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    ジェイは、パキスタン系でロンドンでドラッグの売人をしている。イスラム教徒とキリスト教徒の対立に巻き込まれ、金を失いドラッグの総元締に迫られる。すると、MI5からリクルートされ、テロ組織に潜入するよう言われる。

    なかなか面白かった。作者自身がパキスタン系で、これがリアルロンドンの人種、宗教対立なのかと、ヒリヒリしながら読んだ。あっと驚く展開も良かった。特になぜジェイが選ばれたのかが分かったときが。

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    2022年06月18日
  • ロスト・アイデンティティ

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    登場人物のキャラクターは魅力的。テーマもまあ目新しい。が、最期があれっそうなるの?って感じの幕切れでした。

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    2022年04月15日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    CL 2025.8.18-2025.8.21
    幼少期に過酷な経験をして、その後も適切に養育されなかったために"常識"がわからないサリー。
    亡くなった養父をゴミ焼却炉で焼いたために大騒動となる。そこからサリーの壮絶な過去が明らかになり、一方で元々サリーが持っていた才能や豊かな情緒が解き放たれてどんどん魅力的になっていく。
    並行して語られるピーターの過去からの物語はあまりにも異常で読み進めるのが苦しいほど。
    全て丸くおさまるハッピーエンドではなく、かなりの不穏さを残したままのラストもどう捉えればいいのか困惑するけれど、これからのサリーが幸せになってほしいと切に願う。

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    2025年08月22日