作品一覧

  • テロリストとは呼ばせない
    4.2
    1巻1,430円 (税込)
    CWA賞イアン・フレミング・スチール・ダガー賞候補作! 元麻薬の売人にして、元MI5のスパイ、今はお役所勤めのジェイ。 テロ組織により、彼の暗殺命令が下された―― 麻薬の売人時代にMI5に引き込まれ、イスラム過激派に潜入するはめになったパキスタン系の青年ジェイ。 事件解決後にMI5を去り役所勤めを始めた彼は、生まれて初めてまともな生活を送っていた。 そんなとき、人種差別主義者に暴行されたムスリムの少女が自殺。 復讐を誓う恋人の少年を“テロリスト”にさせまいと、ジェイは奔走する。 一方、ジェイの正体を知ったテロ組織は彼の暗殺を命じ――。
  • ロスト・アイデンティティ
    4.3
    1巻1,300円 (税込)
    CWA賞&MWA賞ダブルノミネート! イスラム過激派による テロの緊張が高まるロンドン。 MI5が命運を賭したのは、 モスクに通う麻薬の売人だった―― 各賞ノミネート、鮮烈なデビュー作! 2018年CWA賞新人賞最終候補 2019年シークストン・オールドペキュリア犯罪小説オブ・ザ・イヤー賞最終候補 2021年MWA賞ペーパーバック部門最終候補 「飛び抜けた魅力。新進気鋭のスリラー作家の登場」 デイリー・メール紙 「アクション・スリラーであり、青春小説。完全に心?まれる」 ガーディアン紙 ロンドンにあるモスクが人種差別主義者たちに荒らされた。 モスクに通う“敬虔な”ドラッグの売人ジェイ・カシームは怒りを覚えながらも、 同胞の過剰な反撃に疑問を抱く。 そんなとき、麻薬密売の容疑で逮捕されたジェイは、 無罪放免と引き換えにMI5の一員となってテロ対策に協力するよう命じられる。 やがてイスラム過激派の中枢部に迫るにつれ、 無差別テロが現実味を帯びていき――。 英国発の話題作!

ユーザーレビュー

  • テロリストとは呼ばせない

    Posted by ブクログ

    1作目に引き続き善悪の境が分からなくなるようなハードな物語ながら、だがしかし現代社会をテーマにしたらこう描かざるを得ないよなっていう絶妙なバランスを保っている。今作は一人称語りの視点を2人にしているが、ムスリムのコミュニティの同胞を救いたいジェイ、白人の家族と幸せな人生を送りたい元テロリストのイミーの視点は、ムスリムが一方的な被害者ではないことを共通して語っていて、非常にバランスよく誠実な描き方だと感じた。
    最後はクリフハンガーかつ救いのない終わり方で、続編が気になるところ。はやく出版されますように。

    0
    2023年06月02日
  • テロリストとは呼ばせない

    Posted by ブクログ

     ジェイ・カシーム三部作の二作目ということである。前作のラストは異様であった。本作はそれを継いで始まる。ぼくは前作で、町の移民である若者ジェイが悪を倒すために国家的組織に利用される構図を、『傷だらけの天使』のヒーロー修とアキラの兄弟に例えてしまったのだが、それは本作でもあまり変わぬ印象のまま。

     『傷だらけの天使』という稀代のTVドラマをかつて青春真っただ中で体感したぼくには、木暮修たちは純情なコアの部分を持ちながら青春を精いっぱい生きる若者たちであるにも関わらず、東京という大都市に蠢く大人たちの欲望や駆け引きに否応なく利用されてしまう悲しき天使たちとして描かれていた。等身大のヒーローならま

    1
    2022年12月21日
  • ロスト・アイデンティティ

    Posted by ブクログ

    主人公はイギリス生まれのパキスタン人。ムスリムでありながら、麻薬の売人、酒も飲む、と言う設定。イギリスの組織に計略的にスパイの仲間入りをさせられる。始めは主語は一人称だが、ある時から主語が変わっていき、それと共に物語のスピード感も増す。ジハードの話?と懸念する必要はなかった。訳が上手くて、明治維新の時の戦いとかにも置き換えられそう。最後はびっくり‼️それって英国の差金かとも思った。悲しい物語。

    0
    2022年10月29日
  • ロスト・アイデンティティ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    敬虔、とはいえないムスリムでありドラッグの売人でもある主人公がMI5にスカウトされて、イスラム過激派のグループに潜入する。
    なぜ彼がスカウトされ、なぜスムーズにグループに招き入れられたのか?一つのパズルがきちっと嵌り、ストーリーがしっかりと動き出す。
    根底にあるイスラムの物語の上に、主人公の軽妙さや周囲の人間との結びつきが描かれ、スピーディーな展開で面白い。
    主人公はチャチな悪党かと思いきや、母や友達を大事に思い、正義感をもった人物で本当に魅力的。
    翻訳が素晴らしい。


    が!ラスト!嫌な予感はしてたけど。
    これは一体どうなるの…?
    ここで終わるっていうことは、そういうことなんだろうけど、でも

    1
    2022年07月11日
  • ロスト・アイデンティティ

    Posted by ブクログ

    普段読まないタイプのの内容。
    とても、ハイテンポで読みやすかった。
    ムスリムについて知識はあまりない私でも分かりやすく、そして、宗教について考えさせられた。

    0
    2022年05月03日

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