山野弘樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1.最近、頭に知識が入らないことが多く、学ぶすべに悩んでたので購入しました。
2.独学するにあたり、問いを立てる、分節する、要約する、論証する、物語化するの5段階を踏む必要があります。
これらをやらない限り、知識はすぐになくなります。そのため、言葉にするにあたって、この段階を踏む必要があります。
本書ではこれらの段階の必要性を説いた後、応用編として、他者との会話で気をつけることを述べています。日常何気なくしている会話の捉え方が違ってくることについてもっと気づくべきだと考えてます。
3.先日会議があって、自分の発言がかなり誤解を生んでしまうケースがありました。会話ですらこうなってしまうので、 -
Posted by ブクログ
読書の量が増えてくると何となく偉くなった気になってくるが。。。筆者はその背景に透ける「知識は単なる思考の道具であり、収集することで思考力が高まる」発想を「一問一答的知識観」と断じ、他者の考えをなぞらず「自ら思考する」ことの実践を説く。
順を追って思考のプロセスを解きほぐしていく様、とくに判断の普遍性/判断の具体性/判断の前提となる価値観の3本柱に対する「問いの立て方」や、情報群の中から有意なものを抜き取る、あるいは本の読み方まで踏み込んだ「分節力」のところは、体系的に触れることがこれまであまりなかったのでとても参考になった。
唯一、このところの「独学」ブームに乗ったのか、タイトルだけミスリ -
Posted by ブクログ
昨日よりも良い人生になるような対話を!
対話は、議論や会話と違う。
議論での主な関心はテーマ、会話では自分、対話では相手。
相手の根拠を問いただす議論ではなく、相手の言う事を何でもかんでも肯定する会話でもなく、相手の経験を聞くのが対話。
相手の話に興味を持ち(二人称的関心で問い)、相手がなぜそう考えたか(一人称的経験を)答えてもらう、を繰り返すのが対話。
相手に問うばかりでは詰問調になるので、時折、なぜ自分が相手の話に違和感を持った(あるいはわからない)のか自分にも問い自分で答える(一人称的探究)。
人は他人には無関心なもの(そういってもらってありがたく感じる)。
日ごろから自分に問い自分 -
Posted by ブクログ
ネタバレ二人称的関心と一人称的探究。
これこそがこの本の骨格。
対話は会話とも議論とも違う。傾聴し、相手を尊重する。自分と相手に向けて問いを出す。
問いは抽象的すぎても具体的すぎても良くない。
どう問いをだすか、筆者なりの見解が述べられている。個人的に哲学対話に興味があるので、一つ一つ言葉を定義しながら論を進めていくので、読みやすく、ハウツーのようで内容の深みもあり、満足感がある。
自分は、前に哲学対話を経験したが、ほぼ黙っていた。そして、抽象的な問いを出して、それだけ。
それって自分の信念が深まっていないということでもあるといまならわかる。
自分に必要なのは、自分の信念を深めること。問いを、出して終 -
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論理構造がわかりづらい本を理解するための方法を再履修した感覚。正直わかりづらいと理解を諦めていたが、それだとわかりやすい言葉にしか反応できなくなる。そういった状況に陥った人にとっては命綱のような本。
文章の論理構造を浮かび上がらせるための手段と、本質を見抜くための問いを与えてくれる。昨今の世の中、事実かどうかよりもわかりやすいコンテンツの影響力が強くなっている。そして自分自身そういったコンテンツに考えを左右させられてしまっていることがある。それでは何か取り返しのつかないことをしてしまうかもしれない。最悪の事実から避けるために、わかりやすさよりも事実を見抜く目を養うために、本書は良いパートナーと -
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自分のPRの手段として最近よく目にするようになったのでVTuberとは何かを知るために繙いてみた.起源は1995年だそうだが、当時は全く気づていなかった.インターネットの使用率が1997年の0.2%から2002年の57.8%に急上昇し、YouTube日本語版が2007.6.19にスタートし、日本が得意としていたアニメが合流してきた由.歴史については何となく知っていたが、本書は岩波書店らしく、第III部で理論的な考察を加えている.配信者の立場、受け取る側の態度など、哲学的、現象学的、美学的等の議論は全て理解することはできなかったが、このようなアプローチがなされていることは素晴らしいと感じた.ジャ
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購入済み
「よう俺」と言いたくなる学術書
1章のVTuberの歴史から、Ⅲ部における配信者とVモデルとの各種関係論に至るまで興味深い内容が盛沢山だった。
殊に印象深いのは、先生方自らが視聴者であることを前面に押し出して分析をしている点。注釈に角巻わためさんのアーカイブが並んだり、冒頭から紫咲シオンさん語りしたりと、まさに「よう俺」と言いたくなるような書き口にクスリとした。
ところで自分は大手からVTuber(以下、大手V)に触れたが、今はとある登録者数の少ない個人VTuber(以下、個人V)も推している。この過程で感じた「VTuberと視聴者の関係性」について本書とも絡めて記述する。
11章富山先生の記述に、コメントや応援に -
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全3部構成の、VTuberに関する歴史・研究を取りまとめた大著。
VTuberはこれまでのキャラクターコンテンツと何が違うのか。
どこに魅力があり、人はなぜそれに惹かれるのか。
そんな潜在的な疑問が言語化されており、至極納得できた。
・ネット上に存在して、リアルタイムで同じ時を生きているという感覚を感じさせてくれることこそ、他のキャラクターコンテンツと異なるVTuberならではの新しい魅力
・「創作的ルックス」と「滲み出る本人性」とのギャップ、コントラスト、バランスがVTuberの本質かつ魅力
1部はVTuberの歴史、2部は今を取り巻く環境についての調査研究が述べられている。
論文調の -
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哲学の専門家である著者が「独学」の指針を示した本。
本書における「独学」とは、答えがなかなか出ない(存在しない)問題について「自ら思考する」ことを指す。つまり、例えば言語学習や資格取得などの基準やゴールがある独学ではなくて、もっと広義の思考について本書では述べられる。
著者は「独学」を「走る」というメタファーを使って喩えた上で、その要素となる思考・知識とは何たるかを解説する。
またそのためのスキルとして「問いを立てる力」「分節する力」「要約する力」「論証する力」「物語化する力」を挙げて、それぞれの磨き方について説明していくという構成になっている。
内容はよくまとまっており、読みやすい。哲 -
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<目次>
はじめに 答えなき時代に求められる「独学」の力
プロローグ 「考える」とはどういうことか?~ショーペンハウアー『読書について』から考える
第1部 原理編~五つの「考える技術」
第1章 問いを立てる力~思考の出発点を決める
第2章 分節する力~情報の質を見極める
第3章 要約する力~理解を深める
第4章 論証する力~論理を繋げて思考を構築する
第5章 物語化する力~相手に伝わる思考をする
第2部 応用編~独学を深める三つの「対話的思考」
第6章 「問い」によって他者に寄り添う~対話的思考のステップ1
第7章 「チャリタブル・リーディング」を実践すする~