緒音百のレビュー一覧

  • 呪録 怪の産声

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    新しい作家さんたちの実話怪談集。
    何度か読んだことのある人からはじめての人まで盛りだくさんでてんこ盛りで読み応え相当ありです!!
    ワタシのとくに気に入った作家さんは緒音百さん、千稀さん、高倉樹さんでした。
    緒音百さんのはどれもめちゃくちゃ好みだった。
    全部あげられないのですが、他の作家さんも異界のにおいがぷんぷんする作品が多くて大満足でした。
    『まぁだだよ』『じんこく』『ビー玉』『油まみれの紙人形』『ハシビロコウ』『牛蛙』『失敗』『養老渓谷の蛭』『幽霊ドッキリ』『安藤くんと松岡くん』『何を売っても食べたい美味しさ』『廃屋のお通夜』『三すくみ』『学祭公演』『わたしの母さん』
    とくに好きなのは『油

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    2024年04月24日
  • かぎろいの島

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    これホラーなの?

    全然怖くなかったんだけど?

    どちらからと言うと、ミステリなんじゃないか?

    序盤からどんどん物語に引き込まれて、一気読みしてしまった。

    短時間で読めるから、初心者

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    2024年10月18日
  • 呪録 怪の産声

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    新人実話怪談作家を集めた1冊。
    とても新鮮で書き手のレベルも高く、恐ろしい幽霊の話から不可解で奇妙な話、ほっこりする不思議な話、そして忌まわしい人の話までとても楽しめる1冊。
    とても読みやすく、書き手の作家さんの個性を感じつつも違和感を感じない文章が読んでいて気持ちがいい。
    よくある創作臭さやスピリチュアル感が無く「人から聞いた不思議な話を又聞きしている」感覚が強くとても良い。
    特に「ハシビロコウ」のようなほっこりするおめでたい不思議な話が好きなのでとても嬉しい。
    「もんちゃん」や「河童」のノスタルジックで悲しい雰囲気も好き。
    「Pのクラス」のような「これは一体…?」となる不思議な感覚もとても

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    2024年09月07日
  • かぎろいの島

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    ネタバレ

    佳人が書いた小説の舞台、自身の心象風景だと思っていた村の風景が九州南西部に浮かぶ島と酷似していたことから、叔母であるという女性より手紙をもらい訪れることに。その島は異人殺しの伝説の島、陽炎(かげろう)島という。そこで行われる秘密の儀式、いまなお残る呪いとは。佳人の知られざる過去とは、白(つくも)一族の秘密とは。頁が進むにつれおぞましさが加速してゆく。たとえるなら何となくだが横溝正史作品を彷彿させるような感じ。ちなみに、かぎろい(陽炎) とは、日の出の1時間ほど前に空が赤く染まる自然現象の事だそうです。

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    2024年08月06日
  • かぎろいの島

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    ネタバレ

    ホラー。ミステリ。
    古い伝統が残る島が舞台のホラー・ミステリ。
    良くも悪くも古臭い印象。
    最近読んだ作品だと、『金田一少年の事件簿 異人館村殺人事件』の雰囲気が近い感じ。
    ホラーやミステリとしては王道の設定で、ストーリーも大体予想通り。
    王道だからこそ、安心して楽しめる。
    文章の読みやすさと、先が気になる展開でサクッと読めた。
    竹書房さんは相変わらず装丁のセンスが良い。

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    2025年07月17日
  • かぎろいの島

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    大好きな村ものホラー。
    島だと余計にわくわくする。
    はじめて読んだ作家さん。なかなか読みやすかったので、また新作が出たら読んでみたい。

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    2025年06月06日
  • かぎろいの島

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    現代で読みやすい因習村。
    不幸な主人公、外部を拒絶する村、そこで暮らす血縁、信仰、怨霊、昔話と呪い、儀式、死体、自己のために犠牲を強いる村人と、王道の流れで綴られるホラー。呪いなどまやかしだと主人公も読者も信じ込ませようとして、最後に紙に染み込んだ油のような後味を残させるホラー。主人公の心の語りが多いなと思ったけれど、彼がこれを受け入れるのはしょうがないんだと思わせる為に積み上げられたのだと思えば納得できる。
    謎も先が見えやすく、ミステリーよりもホラーに寄っているのがいいし、現代の人が読んでも嫌悪感や拒否感を強く起こさせない村なのですっきりと読めた。

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    2025年01月26日
  • 呪術怪談

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    ちょっとNot for meかなと思いつつもジャケがカッコよかったので手に取ってみた、呪術にフォーカスした実話怪談コンピ。
    呪術というと呪う方と呪われる方、つまり因果と応報があって、その間にある呪いという“わからなさ”よりも、人の怨みや悪意が怖いのかもしれない、そんな話でもつくね乱蔵さんの各編は体験も語りも厭さも流石だな、などと思いながら読み進めていたけれど、後半に収録されている久田樹生さんの長尺の一編「巧妙」が「本当に呪われているのか。呪われているのなら目的は何か。全てが分からない」まま長期間に渡って進行していく話で凄かった。更には最後に紐解かれそうになりつつ隠されたまま終わる因果にも人の禍

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    2024年12月22日
  • かぎろいの島

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    天涯孤独の小説家・津雲佳人の元に伯母を名乗る人物から手紙が届いた。
    その手紙の中には、幼い佳人と、十数年前に自死した父の写真があった。

    親戚などいないと思っていた佳人だったが、小説を読んだ伯母が住んでいる島の描写が克明だったことから探していた甥ではないかと…。

    佳人が孤島の陽炎島に渡ってみると、そこは異人殺しの伝説が残る忌まわしき島だった。

    すべてが怪しく、島民の結束力も強く、何十年にも渡って数々のタブーを守り継承していることは、とても悍ましく精神を麻痺させるような事だった。
    白一族こそが異人であるとわかったとき、セイの企みも見えて…
    すべては焼きつくされるのだが…。


    孤立した島は土

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    2024年08月23日
  • かぎろいの島

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    夏はホラー!今年2冊めのホラーで酷暑に涼をと書店で見つける、何の予備知識も無く手に取って読んでみようと即決で購入!「孤島」「過去の忌まわしい惨事」「信仰」「妙によそよそしい島民」「猟奇殺人」「記憶の断片」常に何かの伏線であろうと予想してしまう展開、そして謎の解明!個人的に好みの要素が多くサクサク読み進める事が出来た。
     どうしても過去の名作に近いものを連想してしまう、「獄門島」というより「悪霊島」に近い!物語の中で「幻覚」だけで片付けられないホラー要素と伝承、何点か解明されない謎も残るが、個人的人は非常に楽しめた。

    今年も「夏はホラー、第二弾」となった!

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    2024年08月13日
  • かぎろいの島

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    排他的な孤島でもって異人殺しの伝説があって奇怪な祭りだとか神事を担う呪われた一族だとか因習だとか全部盛りのそういう民俗ホラー?ミステリ?という。

    うーん・・・なんかこう、文章が妙に硬くて・・・いまいち盛り上がりとかぞくぞくするような恐怖感に欠ける。細かいところで「なんで?」という部分も少なくないし。父親の割腹うんぬんとか。
    ていうか、物語の結構な部分を「喇叭草の幻覚」が占めてるような気も。便利すぎるだろ。

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    2024年08月08日
  • かぎろいの島

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    天涯孤独の小説家、孤島の陽炎島、偉人殺し伝説と秘密の神事、ヴァナキュラー。何の付き合いもない本当に親族かどうかも分からない伯母からの手紙1つで、何の疑いもなしによく行けるなと思ったけど、毒にも薬にもなる好奇心が勝ってしまった。歓迎一色の島民と親戚から常に漂う薄気味悪さや、得体の知れない化け物の雰囲気は楽しめたけど、結末は薄い。全体的にポップでライトなホラー小説。

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    2024年06月28日
  • 呪録 怪の産声

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    ネタバレ

    最後の話。
    食べていたものが何なのか。
    そのものの仮定を何にするかで、より怖い。
    そして、より切ない。

    聴力?聴覚?をメインに組まれているお話だと思うのですが、日々生活する上で聞こえてくる当たり前の音が当たり前なのか。
    そんな風に思いました。
    耳に良くないお話ばかりで、お腹いっぱいです。

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    2024年06月18日