【感想・ネタバレ】呪録 怪の産声のレビュー

あらすじ

怪談新世代、誕生。

歪ゆえに、悍ましく
粗削りゆえに、鋭く
防御0、攻撃100
直球で攻め込む恐怖
思考が止まる変化球
先人への崇敬と野心
踏襲改造目指せ斬新
欲しいのは恐怖だけ


まずは読め、聞いてくれ!
新時代の恐怖60話!

怪を愛し、怪にとり憑かれ、日々怪を求めて尋ね歩く。
何か恐ろしい話、不思議な体験はありませんか、と。
助産師だけに聞こえる出産前の妊婦の腹から響く声…「産声」
社員食堂の排水に浮かぶ生き人形…「油まみれの紙人形」
閉館する写真館に保存してあったある女性の写真群。それには奇妙な点が…「家族写真」。
限界マンションに暮らす不気味な住人たちの共通点…「ご縁があったら」
母と息子の数奇な人生を繋ぐ怪…「日曜日のパンケーキ」
他、自身の体験または取材による聞き書き怪談の公募
「怪談マンスリーコンテスト」から生まれた、
新時代の作家らによる鮮烈な怪の記録60篇を収録!

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Posted by ブクログ

新しい作家さんたちの実話怪談集。
何度か読んだことのある人からはじめての人まで盛りだくさんでてんこ盛りで読み応え相当ありです!!
ワタシのとくに気に入った作家さんは緒音百さん、千稀さん、高倉樹さんでした。
緒音百さんのはどれもめちゃくちゃ好みだった。
全部あげられないのですが、他の作家さんも異界のにおいがぷんぷんする作品が多くて大満足でした。
『まぁだだよ』『じんこく』『ビー玉』『油まみれの紙人形』『ハシビロコウ』『牛蛙』『失敗』『養老渓谷の蛭』『幽霊ドッキリ』『安藤くんと松岡くん』『何を売っても食べたい美味しさ』『廃屋のお通夜』『三すくみ』『学祭公演』『わたしの母さん』
とくに好きなのは『油まみれの紙人形』です。緒音百さんは全部良かったのですがこれはヤッコに折られたメモ用紙が生きてるみたいに動くのがおぞましく目に浮かんでめちゃくちゃ良かった!
高倉樹さんの『何を売っても食べたい美味しさ』もすごかったです。とくに怪異が説明されてなくてもヤバさがにじみ出てた。
新しい実話怪談をぜひみんな読んで〜!!って言いたいです!
大変楽しめました。ありがとうございました〜。

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

新人実話怪談作家を集めた1冊。
とても新鮮で書き手のレベルも高く、恐ろしい幽霊の話から不可解で奇妙な話、ほっこりする不思議な話、そして忌まわしい人の話までとても楽しめる1冊。
とても読みやすく、書き手の作家さんの個性を感じつつも違和感を感じない文章が読んでいて気持ちがいい。
よくある創作臭さやスピリチュアル感が無く「人から聞いた不思議な話を又聞きしている」感覚が強くとても良い。
特に「ハシビロコウ」のようなほっこりするおめでたい不思議な話が好きなのでとても嬉しい。
「もんちゃん」や「河童」のノスタルジックで悲しい雰囲気も好き。
「Pのクラス」のような「これは一体…?」となる不思議な感覚もとても良かった。
そして何より「日曜のパンケーキ」の貧困と幼少期の忌まわしい体験がとても良かった。

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2024年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の話。
食べていたものが何なのか。
そのものの仮定を何にするかで、より怖い。
そして、より切ない。

聴力?聴覚?をメインに組まれているお話だと思うのですが、日々生活する上で聞こえてくる当たり前の音が当たり前なのか。
そんな風に思いました。
耳に良くないお話ばかりで、お腹いっぱいです。

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2024年06月18日

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