外薗昌也のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
面白かった
でも、ラストが蛇足だと思う。一気に物語を陳腐にした。
きくこが人間の姿をしながら虫の思考法をするのが良かった。そして、人間でなくなることを悲しむ描写も良かった。
でも、凌一が人間であることをやめ虫を選択することについての説得力がないと思った。徐々に虫となることに喜びを感じるようになるところを描いて欲しかった。ともみを捨ててきくことともに生きることを選択したのがあまりにも唐突に感じられた。 -
Posted by ブクログ
漫画家・外薗昌也の蒐集した実話怪異集の2冊目。1冊目は読んでません。こっちのカバーのがなんか不気味だったから2冊目にした。若干1巻目の後日談的怪異もありますが、2冊目から入っても無問題。なぜなら実話怪異蒐集本だから。
レビューとかで散々「黒い黒い!」「怖い怖い!」と煽られたものだから、おいおい黒くて怖いってゴキブリか!それ以上かオイ!とドキドキワクワク、大きな期待に胸を膨らませて読みました。それがいけなかった。結局自分にとっては、怪異を蒐集しただけの本だった。怖くなくはないのだが、「新耳袋」と似たりよったりに感じてしまう。誰かの怖い話を読んでも、僕には関係のない話だから、「ふーん」で終わって -
Posted by ブクログ
主人公が、けっこうダメダメちゃんで、脇に天才的な人が配置されているので、この主人公っていったい……と思っていました。
「根っからの臨床医」。現場の人間であるということが、この主人公を形作ってるもののようです。
今までの物語だと、「臨床医」であることと「研究医」であることは、けっこう対立的にかかれていたのかなぁと思いますが、今回は、そのあたりのことも、すごく、平等にかかれていくようです。
でも、自分の身近な人が、次々に病に冒されていくというこの物語は、ものすごくきつい。きつすぎる感じがします。
SFや思想に逃げる様子もないようですし、ここからいったい、どんな、物語を見せようとしているので