白石雅彦のレビュー一覧
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ネタバレ川上は、隊長として最初の命令をレオに与える。川上は大きくジャンプすると中空でキリモミをしてすっくと降り立った。キリモミキックをマスターしろ、それはレオのために必要なことだと川上は言う。そしてマスターするまで現場に出動することを禁じる。
戦い方を知らない(技を持っていない)という意味も含めて、ウルトラマンレオの実力は兄弟達に劣ると明確にしているのである。 そもそも『ウルトラマンレオ』の企画は、『ウルトラマンタロウ』で頂点を極めたウルトラファミリー路線の反省から生まれたものだ。兄弟最強と言われたウルトラマンタロウとは逆に、あえてウルトラマンレオを弱く未熟なヒーローと設定したのも前作からの決別であ -
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ネタバレテレビ側と視聴者のニーズのズレがあったままだったんだ
後半は現場も空気が悪かったんだな
監督によってタイプがあったんだな
成城など馴染みのある店が出てくる
テーマ主義エンタメ主義
視聴率との戦い
マイティジャックの失敗
沖縄の話
色んな未出の話や宇宙人があって面白い
脚本おもしろい
いかにしていい番組にしていくか知恵をねりあげる様子
チームプレー
ノンマルトの話、酒の席
円盤が来たの裏話
子供たちおいてけぼり
視聴者がどんなものを見たいか欲しているかマーケティングが大事なんだな!
『ウルトラセブン』は、『レッドマン 覚え書き』に記された〝大人の鑑賞に堪えるものを、但しこれまでの圧倒的な支持を -
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ネタバレこのような時期にスタートした『ウルトラマンA』は、他番組との差別化、視聴年齢層の低下という二つの問題をクリアするために、いくつかの斬新な設定を試みている。男女合体変身、ウルトラ兄弟の登場、怪獣を超える超獣の登場、シリーズ初の共通の敵、ヤプールの存在などがそうである。ヒーロー、ウルトラマンAのデザインも戦闘的で派手になり、多彩な光線技や切断技を繰り出して子供達の目を楽しませた。
その意味で超獣という発想は、キャラクターのマンネリ化にいち早く対応した新機軸だったと言える。
三人の脚本家を競わせるという試みには、『帰ってきたウルトラマン』以上の企画を産み出そうという橋本の気迫が感じられる。そ -
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ネタバレブルマァクの由来
第二次怪獣ブーム
人間ドラマや成長物語、すポコン
内部対立不評
ウルトラマンはアウフヘーベン
監督脚本は人それぞれ、スタイルがある
テーマ重視
ハッピーエンドを避けて、めでたしめでたしを覆すのを意識的にやる
序破急
33話げきぎれ
円谷一の功績、借金返済
視聴率の回復
俳優のスケジュールあわせにこっちが巻けちゃいけない
変わるなら変わるでやっぱり劇的にして、その印象みたいなものを見てる人に残さなきゃいけない
反権力の作家
グロテス星人の三下ぶり
たいけんてきにひとのうらがわを観察する術をみにつける
商業ベースにのせられたくない
原因はいくつか考えられる。『帰ってきたウルトラ -
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「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラ
セブン」の制作現場をドュメントしたシリー
ズの続編です。
今でこそ傑作として評価が高いウルトラセブ
ンですが、やはり特撮にはお金がかかるため
借金を重ねたので、とても続編を作る余裕は
なかったらしいです。
なのでウルトラセブンの後の「帰ってきたウ
ルトラマン」までの間隔は、なんと2年半ほ
ど空いているのです。
TV局側はもともとシリーズ化の考えはなかっ
たようですが、制作側の円谷プロは違いまし
た。特撮に情熱を傾け続けていたのです。
晴れて放送が実現しましたが、内容がヒュー
マニズムなど高度な内容であった為に、子供
らに受けなかったとか。
こ -
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「ウルトラQの誕生」「ウルトラマンの飛翔」に続く三部作。近年再評価されるウルトラセブンだが、当時の下降線。円谷プロの迷走と脚本家、スタッフの奮闘が楽しい。
幻のプロット等埋もれた資料を基に当時の番組制作の実像に迫る三部作。星人との抗争を主題に対象年齢も上げた意欲作、だが怪獣ブームの中、視聴率は下降していく。円谷プロの赤字は続き制作費も削減されていく。
ウルトラセブンは丁度NHKBSでデジテルリマスター版の放送が行われているので、リアルタイムに興味深く読むことができた。
セブンのスーツアクターの方がウルトラマンに比べ顔が大きいのでバランスを取るため鎧形にしたなど、細かいエピソードも多い。
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ウルトラQに続く続編。円谷プロの空想特撮シリーズでの迷走は続く。人気とは裏腹の自転車操業の中で生まれた名作の裏側に迫る。
ウルトラマンは、その後の特撮の形を決定づけた作品だろう。「Woo」「レッドマン」としての企画の始まり。試行錯誤の中から始まった作品。常に40%弱の視聴率を取っていたことに驚かされる。日本中の子供がリアルタイムで見ていたのだろう。
コンセプトが固まらない中で、複数の脚本家、監督で形を作っていく。偶然の積み重ねの中奇跡的な番組となっている。
制作費のかかる特撮。制作に追われる円谷プロだが赤字は変わらない。39話で終わった原因もここにあったようだ。
人気番組だけにウルトラ -
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誰もが知っているようにウルトラセブンの前作はウルトラマンです。
この特撮作品は子供達のハートを鷲掴みにして、
怪獣ブームなるものを呼ぶほどヒットしました。
そして2作目です。
普通なら1作目のフォーマットを利用して、
次々と新作を作りそうなものですが、
当時の円谷プロは違いました。
挑戦したのです。
よりリアルな特撮、そして対象年齢の引き上げに。
それがゆえに当時はあまりウケが良くなかったのは
周知の通りです。
今でこそ評価の高い、単に怪獣が暴れるのとは違う
ストーリーなども実は予算の都合などの大人の事情が
あったとか。
世の中何が幸いするかわかりません。
ただ根底にあるものは「いい -
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ウルトラマンは好きです。
ウルトラQが幼稚園の年長組の時で、ウルトラマンは小学一年生でした。それはそれは凄いブームでした。もちろん家にあるのは白黒テレビです。
銀のコスチュームに赤いラインと知ったのはだいぶ後になってからです。今でも連綿と続くウルトラシリーズの原点をなし、しかも最高傑作と言われる「ウルトラマン」。巨大ヒーローがいなかった時代に一から作り上げた人々の記録を丹念に調べ詳細に描いたドキュメントです。Wooからベムラーになり、レッドマンを経てウルトラマンに至る。ファンには良く知られた話だけれども制作側で携わった人達の記録、メモ、記憶を頼りに丹念に変遷を追っかけていく。成田亨や高山良策は -
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子供の頃大好きだったウルトラマン。
それがどの様に製作されたのか、知りたくて購入しました。
子供の頃は、「怪獣博士」と呼ばれていたくらい、ウルトラマンが大好きでした。ですから、この本に出てくる怪獣の名前を聞くだけで、どんな怪獣で、どんな話だったか、すぐに思い出すことが出来ます。
当時はビデオなんてなかったですから、一撃必殺、すごい集中力を持って、テレビの前に正座して毎週見てました。
ジャミラ、ウー、ギャンゴ、ドドンゴ、シーボーズ、キーラ。結構マイナー系の怪獣が好きでしたので、これらの話が出てきたときは夢中にそのページを読んでしまいました!
色々な葛藤がありながら、情熱を持ってどの作品も -
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ウルトラマン、ウルトラセブンならブランクを経て復活したウルトラマンシリーズ。それは時代を反映した青春ドラマと時代の閉塞感。ウルトラシリーズの行先を決定づけた傑作シリーズを関係者の視点から画く。
円谷英二の死去から息子の一の急逝まで。赤字の続く円谷プロがようやく軌道に乗るという皮肉な結果。
あらためておらすじ等で振り返ると「帰ってきたウルトラマン」も傑作が多い。郷秀樹が極限に追い詰められると返信する設定は、人間がベストを尽くした結果としてウルトラマンの力が現れるという意味だったことを初めて知る。
引き続きエース、タロウ、レオと筆者の続編に期待。 -
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これから30分、あなたの目はあなたの身体を離れて、この、不思議な時間の中に入っていくのです…
テレビ草創期、伝説の特撮番組「ウルトラQ」が生まれるまで。TBSと円谷プロの試行錯誤の末にようやく完成し放送される。そこに至るまでの数多くの偶然の積み重ね。多くの証言から丹念に描かれている。
筆者自身が子供の頃に本作を見て、大ファンであることが本書の執筆に良い影響を与えているように思う。
着ぐるみの使い回しやシナリオの見直しなど予算削減のためのスタッフの苦労がエピソードとして楽しい。
筆者はウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンで3部作にする構想を持っており現に刊行されている。怪奇大作戦と帰 -
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「怪奇大作戦」は超トラウマドラマでした。ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンを幼少期の主食として育った自分が、キャプテンウルトラによって、アレ、なに、今度のテレビ、ちょっと味が違う、子供っぽい、と思った時に、作っている会社が違うからだ、と気づいたのが円谷ブランドを認識した最初でした。だから、たぶん少年マガジンのグラビアかなんかで、またその次回作が円谷モノになる、ってことは知っていてものすごい期待で日曜日7時の「タケダ、タケダ、タケダ」にチャンネルを合わせたのです。だけど、今度はヒーローも怪獣も出ず、だけどガッカリはせず、怖くて怖くてドキドキし、なんか大人の感じに親の視線が気になり、かぶりつ