白石雅彦のレビュー一覧
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〜時代に抗ったヒーローのドキュメンタリー 緻密な取材と分析で迫るシリーズ完結編!!〜
なに…??
完結編…だと?!(蔓延するSTRウィルス)
だがしかーし!
劇的な解決策を編み出しました
さすがです
さすがですひまわりめろんさん
うん、そんな文章は見なかったことにする
はい、というわけでね
本書はあの『ウルトラマンレオ』の各話を振り返りながら、制作の裏側を覗くドキュメンタリーとなっております
わいはほら、ウルトラマンレオ大好きだったのよ
なぜなら当時のウルトラ兄弟はM78星雲出身のゾフィー、マン、セブン、新マン、エース、タロウという六兄弟と獅子座L77のレオ、アストラのレオ兄弟で合わせてウルトラ八兄弟だったわけね
で、わいは小さい頃よく兄貴とウルトラマンごっこをしたわけな
分かる?兄弟でやるウルトラマンごっこの配役がどうなっているか
これはおそらく全世界共通だと思うんだけど兄ウルトラマン、弟怪獣なのよ!
わいやられ役よ。゚(゚´Д`゚)゚。
やられ役オンリーよ
オンリーユーよ(それは違う)
そんな全世界の弟たちの救世主が『ウルトラマンレオ』いやアストラだったのよ!
しかも二人でかっこいい決めポーズで出す光線とかあるのよ!
二人いないと成立しないのよ!
そうです
世の弟たちがウルトラマン側に足を踏み入れた歴史的番組それが『ウルトラマンレオ』だったのです!
ありがとうウルトラマンレオ!
いや、ありがとうアストラ!
フォーエヴァーアストラ!!
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Posted by ブクログ
ネタバレ川上は、隊長として最初の命令をレオに与える。川上は大きくジャンプすると中空でキリモミをしてすっくと降り立った。キリモミキックをマスターしろ、それはレオのために必要なことだと川上は言う。そしてマスターするまで現場に出動することを禁じる。
戦い方を知らない(技を持っていない)という意味も含めて、ウルトラマンレオの実力は兄弟達に劣ると明確にしているのである。 そもそも『ウルトラマンレオ』の企画は、『ウルトラマンタロウ』で頂点を極めたウルトラファミリー路線の反省から生まれたものだ。兄弟最強と言われたウルトラマンタロウとは逆に、あえてウルトラマンレオを弱く未熟なヒーローと設定したのも前作からの決別であろう。
性格的にはスクエアな方でね、だからウルトラマンみたいな作品の、はじけた発想みたいなものは得意じゃなかったようです。私なんかに、色々尋ねながら打ち合わせをしていました。 同じ番組に同名のプロデューサーが二人ということになったわけですから、ちょっと混乱、困惑していた印象です。橋本さんは、同じ部屋にはいらっしゃるわけですが、映画部の部長ですから、表面ではあまり意見を出してもらえなかったですね。T熊さんに任せた形でした。
第一、二話の前後編は、練り上げられた田口成光の脚本、ハイテンションな真船禎の演出、広角レンズを多用した鈴木清の攻めのカメラワーク、テレビのスケールを超えた高野宏一渾身の特撮によって、幕開けにふさわしい名作となった。惜しむらくは、百子が黒潮島出身という説明を本編では全てカットしてしまったため、島の復活と彼女の回復が上手くリンクしない点だろ
蟹江敬三さんは『ウルトラマンA』の僕の回(第十六話「夏の怪奇シリーズ 怪談・牛神男」)にも出てもらいました。こういう変な役は大体、蟹江さんにやってもらっていました。
キングの台詞は強烈である。実際これまで、レオほど過酷な戦いを強いられたウルトラヒーローはいない。MACが存続していれば、状況は違っただろう。そこには、地球を守るもう一人の宇宙人モロボシ・ダンがいる。そして心が折れそうな時には、百子やスポーツクラブの仲間がいる。しかし〝恐怖の円盤生物シリーズ!〟では全てが変わった。地球を守る宇宙人はもはやゲンただ一人なのだ。回を追うごとに危険はトオルや美山家に迫ってくる。今回、いずみが何気なく発した言葉は、ゲンの心に鋭く突き刺さっただろう。だからこそゲンは、罠を承知で咲子を助けに病院へ走った。自分を犠牲にしてでも、美山家を守らなければならないからだ。そしてレオ、最後の戦いが始まろうとしていた。 「さようならレオ! 太陽への出発」は、最強の敵ブラックエンド(注四)襲来を告げるナレー
「レオ……、ようく聞け……。お前にとって最も大切な時が来た……。お前が、愛する人間達の中で……、生きていけるかどうかを……、決める時が来たんだ……。(中略)愛する地球を守るため、お前は戦い、勝たなければならない……。だが……、お前自身が……、宇宙人であることを、人間達に知らせてしまうことになる……。(中略)お前自身が、本当に試される時が来たのだ……。レオ、さらば」
田口 視聴率が下がっていったから、テコ入れが続く。制作費も切り詰めなければいけないから、話が小さくなる。その中で深みを出そうとすると、話が暗くなる。結局、少しずつボタンを掛け違えた感じですね。
阿井 本当にシンプルで、レオがいて、怪獣がいて、子供達がいて、その周りで色々事件が起こるという、それが一番良かったんだと思いますね。でもシリーズがこれだけ続くと、何かを付け足さなければ企画が通らなか
元通り、頑固で馬鹿馬鹿しい父ちゃんが良かった。あまり変化を求めると、大事なところがスポンと抜けてしまう。だからウルトラシリーズは、偉大なるマンネリで通すべきだったんです。
シリーズがエスカレートしていくと、どこかでピークが来て、あとはマンネリになっていく。『ウルトラマンレオ』は、『ウルトラマンタロウ』でやったことを引き算して、当時の世相を加味して、誠実に作るとああいう
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Posted by ブクログ
ネタバレテレビ側と視聴者のニーズのズレがあったままだったんだ
後半は現場も空気が悪かったんだな
監督によってタイプがあったんだな
成城など馴染みのある店が出てくる
テーマ主義エンタメ主義
視聴率との戦い
マイティジャックの失敗
沖縄の話
色んな未出の話や宇宙人があって面白い
脚本おもしろい
いかにしていい番組にしていくか知恵をねりあげる様子
チームプレー
ノンマルトの話、酒の席
円盤が来たの裏話
子供たちおいてけぼり
視聴者がどんなものを見たいか欲しているかマーケティングが大事なんだな!
『ウルトラセブン』は、『レッドマン 覚え書き』に記された〝大人の鑑賞に堪えるものを、但しこれまでの圧倒的な支持を受けてきた低年齢層の理解の範囲を超えない事。つまり、サービス精神を忘れない〟を目指して制作された番組だった。だがこの文言が、どっちつかずに思えてしまうのは筆者だけだろうか?
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Posted by ブクログ
ネタバレこのような時期にスタートした『ウルトラマンA』は、他番組との差別化、視聴年齢層の低下という二つの問題をクリアするために、いくつかの斬新な設定を試みている。男女合体変身、ウルトラ兄弟の登場、怪獣を超える超獣の登場、シリーズ初の共通の敵、ヤプールの存在などがそうである。ヒーロー、ウルトラマンAのデザインも戦闘的で派手になり、多彩な光線技や切断技を繰り出して子供達の目を楽しませた。
その意味で超獣という発想は、キャラクターのマンネリ化にいち早く対応した新機軸だったと言える。
三人の脚本家を競わせるという試みには、『帰ってきたウルトラマン』以上の企画を産み出そうという橋本の気迫が感じられる。そして前作の上原正三に代わって、シリーズのメインライターを市川森一に、というのは、橋本洋二の当初からの構想だった。
脚本かにとって超獣の解釈が違う
僕は『帰ってきたウルトラマン』の頃から言っていたんだけれども、ウルトラマンより怪獣のおもちゃがよく売れるのはどうして? ということ。でも誰も答えられない。子供は、昆虫とか爬虫類が好きなんですが、それが、怪獣を好きになることとつながっているんだと思います。
人間が成長するのがテーマ、ドラマの最大の力は想像力
特撮もので人間ドラマをかくのは好きじゃない
アニミズムの権化
男女合体の行き詰まりからの石堂さん自由
理屈はないけどおもしろけりゃい
具体せいのあるワンシーンをいかすためにつじつまあわせをする
テーマじゃなくてワンシーンが妙に具体性があってそれを軸に発展できるものが見つかったら一気に行くスタイル
自分は張り手で押していく作風
エースの最後は自分で落とし前をつけろ
メインライターの面目たもって敗北宣言せずにすんだ
脚本家の傷になってはならん
内容の差別化の苦労
前半戦での視聴率の低迷
設定変更
レギュラーの突然の降板
メインライターの降板
最終回での復帰
かえまんと似たような道筋
男女合体やヤプールの存在など、初期設定をいかしきれなかったことによる度重なる路線変更は番組のトータルイメージをあいまいなものにした
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Posted by ブクログ
ネタバレブルマァクの由来
第二次怪獣ブーム
人間ドラマや成長物語、すポコン
内部対立不評
ウルトラマンはアウフヘーベン
監督脚本は人それぞれ、スタイルがある
テーマ重視
ハッピーエンドを避けて、めでたしめでたしを覆すのを意識的にやる
序破急
33話げきぎれ
円谷一の功績、借金返済
視聴率の回復
俳優のスケジュールあわせにこっちが巻けちゃいけない
変わるなら変わるでやっぱり劇的にして、その印象みたいなものを見てる人に残さなきゃいけない
反権力の作家
グロテス星人の三下ぶり
たいけんてきにひとのうらがわを観察する術をみにつける
商業ベースにのせられたくない
原因はいくつか考えられる。『帰ってきたウルトラマン』は、当時のラディカルな世相を反映したような、組織内の対立のドラマだった。MAT隊員達は(主に主人公の郷と他の隊員達が)毎週のようにいがみ合い、反目した。つまり初期のエピソードにおける最大の敵は怪獣ではなく、MATという組織の内側に存在したのである。それゆえ、本来主役であるはずの怪獣の魅力が薄れてしまい、子供達の共感を呼べなかったのだ。 また予算的な制約で、第三話以降、山中など、殺風景な場所での戦いが続いたこともマイナスだった。さらに第四話「必殺! 流星キック」、第六話「決戦! 怪獣対マット」と、ウルトラマンが怪獣に敗れる展開が一週空けて続き、伝家の宝刀スペシウム光線でスカッと怪獣を倒す無敵のウルトラマン、という方程式が崩れたことも原因の一つとして挙げられる。
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「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラ
セブン」の制作現場をドュメントしたシリー
ズの続編です。
今でこそ傑作として評価が高いウルトラセブ
ンですが、やはり特撮にはお金がかかるため
借金を重ねたので、とても続編を作る余裕は
なかったらしいです。
なのでウルトラセブンの後の「帰ってきたウ
ルトラマン」までの間隔は、なんと2年半ほ
ど空いているのです。
TV局側はもともとシリーズ化の考えはなかっ
たようですが、制作側の円谷プロは違いまし
た。特撮に情熱を傾け続けていたのです。
晴れて放送が実現しましたが、内容がヒュー
マニズムなど高度な内容であった為に、子供
らに受けなかったとか。
このあたりは後年見直されたウルトラセブン
とは違い、あまり知られていない点です。
この当時から、視聴率という数字を上げるた
めに、裏方がどれほど悪戦苦闘してきたかが
描かれていて、読んでいて楽しいです。
熱い時代の熱い作り手の想いが伝わる一冊で
す。 -
Posted by ブクログ
「ウルトラQの誕生」「ウルトラマンの飛翔」に続く三部作。近年再評価されるウルトラセブンだが、当時の下降線。円谷プロの迷走と脚本家、スタッフの奮闘が楽しい。
幻のプロット等埋もれた資料を基に当時の番組制作の実像に迫る三部作。星人との抗争を主題に対象年齢も上げた意欲作、だが怪獣ブームの中、視聴率は下降していく。円谷プロの赤字は続き制作費も削減されていく。
ウルトラセブンは丁度NHKBSでデジテルリマスター版の放送が行われているので、リアルタイムに興味深く読むことができた。
セブンのスーツアクターの方がウルトラマンに比べ顔が大きいのでバランスを取るため鎧形にしたなど、細かいエピソードも多い。
「マイティジャック」や「怪奇大作戦」に比べればウルトラセブンは成功作なのだが、なにせウルトラマン、ウルトラQの人気が凄まじかったので大いに損をしている。
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Posted by ブクログ
ウルトラQに続く続編。円谷プロの空想特撮シリーズでの迷走は続く。人気とは裏腹の自転車操業の中で生まれた名作の裏側に迫る。
ウルトラマンは、その後の特撮の形を決定づけた作品だろう。「Woo」「レッドマン」としての企画の始まり。試行錯誤の中から始まった作品。常に40%弱の視聴率を取っていたことに驚かされる。日本中の子供がリアルタイムで見ていたのだろう。
コンセプトが固まらない中で、複数の脚本家、監督で形を作っていく。偶然の積み重ねの中奇跡的な番組となっている。
制作費のかかる特撮。制作に追われる円谷プロだが赤字は変わらない。39話で終わった原因もここにあったようだ。
人気番組だけにウルトラマンについてはかなりの数の本がある。参考文献の多さ、関係者への取材の多さ、筆者の力作。 -
Posted by ブクログ
誰もが知っているようにウルトラセブンの前作はウルトラマンです。
この特撮作品は子供達のハートを鷲掴みにして、
怪獣ブームなるものを呼ぶほどヒットしました。
そして2作目です。
普通なら1作目のフォーマットを利用して、
次々と新作を作りそうなものですが、
当時の円谷プロは違いました。
挑戦したのです。
よりリアルな特撮、そして対象年齢の引き上げに。
それがゆえに当時はあまりウケが良くなかったのは
周知の通りです。
今でこそ評価の高い、単に怪獣が暴れるのとは違う
ストーリーなども実は予算の都合などの大人の事情が
あったとか。
世の中何が幸いするかわかりません。
ただ根底にあるものは「いいものを作ろう」
というプロ意識が今の評価につながっていると思います。
そんなプロ魂を知ることができる一冊です。 -
Posted by ブクログ
ウルトラマンは好きです。
ウルトラQが幼稚園の年長組の時で、ウルトラマンは小学一年生でした。それはそれは凄いブームでした。もちろん家にあるのは白黒テレビです。
銀のコスチュームに赤いラインと知ったのはだいぶ後になってからです。今でも連綿と続くウルトラシリーズの原点をなし、しかも最高傑作と言われる「ウルトラマン」。巨大ヒーローがいなかった時代に一から作り上げた人々の記録を丹念に調べ詳細に描いたドキュメントです。Wooからベムラーになり、レッドマンを経てウルトラマンに至る。ファンには良く知られた話だけれども制作側で携わった人達の記録、メモ、記憶を頼りに丹念に変遷を追っかけていく。成田亨や高山良策は全く出てこない。随分と切り口が異色な作品です。
そのぶん面白く読めました。著者はウルトラQやウルトラセブンも書いているのね。
読まなきゃ! -
Posted by ブクログ
子供の頃大好きだったウルトラマン。
それがどの様に製作されたのか、知りたくて購入しました。
子供の頃は、「怪獣博士」と呼ばれていたくらい、ウルトラマンが大好きでした。ですから、この本に出てくる怪獣の名前を聞くだけで、どんな怪獣で、どんな話だったか、すぐに思い出すことが出来ます。
当時はビデオなんてなかったですから、一撃必殺、すごい集中力を持って、テレビの前に正座して毎週見てました。
ジャミラ、ウー、ギャンゴ、ドドンゴ、シーボーズ、キーラ。結構マイナー系の怪獣が好きでしたので、これらの話が出てきたときは夢中にそのページを読んでしまいました!
色々な葛藤がありながら、情熱を持ってどの作品もつくられたことに、感動を覚えました。そりゃ、みんなはまる訳ですよ。
ソフビも懐かしかった。私は、ギャンゴとケムラーを持っていました。やはり、マイナーですね。
次は、ウルトラセブンを読もうかな。 -
Posted by ブクログ
ウルトラマン、ウルトラセブンならブランクを経て復活したウルトラマンシリーズ。それは時代を反映した青春ドラマと時代の閉塞感。ウルトラシリーズの行先を決定づけた傑作シリーズを関係者の視点から画く。
円谷英二の死去から息子の一の急逝まで。赤字の続く円谷プロがようやく軌道に乗るという皮肉な結果。
あらためておらすじ等で振り返ると「帰ってきたウルトラマン」も傑作が多い。郷秀樹が極限に追い詰められると返信する設定は、人間がベストを尽くした結果としてウルトラマンの力が現れるという意味だったことを初めて知る。
引き続きエース、タロウ、レオと筆者の続編に期待。 -
Posted by ブクログ
これから30分、あなたの目はあなたの身体を離れて、この、不思議な時間の中に入っていくのです…
テレビ草創期、伝説の特撮番組「ウルトラQ」が生まれるまで。TBSと円谷プロの試行錯誤の末にようやく完成し放送される。そこに至るまでの数多くの偶然の積み重ね。多くの証言から丹念に描かれている。
筆者自身が子供の頃に本作を見て、大ファンであることが本書の執筆に良い影響を与えているように思う。
着ぐるみの使い回しやシナリオの見直しなど予算削減のためのスタッフの苦労がエピソードとして楽しい。
筆者はウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンで3部作にする構想を持っており現に刊行されている。怪奇大作戦と帰ってきたウルトラマンについての本もある。そちらも挑戦してみたい。 -
Posted by ブクログ
「怪奇大作戦」は超トラウマドラマでした。ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンを幼少期の主食として育った自分が、キャプテンウルトラによって、アレ、なに、今度のテレビ、ちょっと味が違う、子供っぽい、と思った時に、作っている会社が違うからだ、と気づいたのが円谷ブランドを認識した最初でした。だから、たぶん少年マガジンのグラビアかなんかで、またその次回作が円谷モノになる、ってことは知っていてものすごい期待で日曜日7時の「タケダ、タケダ、タケダ」にチャンネルを合わせたのです。だけど、今度はヒーローも怪獣も出ず、だけどガッカリはせず、怖くて怖くてドキドキし、なんか大人の感じに親の視線が気になり、かぶりつくというより恐る恐る見て、わからないストーリーは翌朝学校へ行って、大人びた友人に聞く、という感じでした。なんだか、今までは子供用の雑誌を読んでいたのに、お父さんの持ってくる週刊誌を開いているような気分になりました。テーマソングのインパクトも凄くてギャー!という叫びも脳に溝を刻んでいます。なので、その後も再放送みたり、また「京都買います」「呪いの壷」のVTRを持っている人に見せてもらったりする、常に気になる作品なのであります。そこに、このマニアック本。テレビ番組を作り出すとはこういうことなんだ!という制作の悶絶が記載されています。オンエアからほぼ半世紀。関係者も消えていく中で、ギリギリこのような本が残されることが「怪奇大作戦」の凄さと幸せなのだと思いました。「怪奇大作戦」の直前の「マイティジャック」の失敗も記述されていますが、ともに挑戦しているのは子供向けだけじゃない特撮。「怪奇大作戦」がオンエアされた1968年はマンガを卒業しない子供たちに向けてビッグコミックが創刊された年です。大人と子供の境目が揺れ始めた時代の記録としても書かれてよかった本です。脚本家の上原正三の成長に光を当てているのもマニアックで、「怪奇大作戦」12話「霧の童話」に出てくる少年とヤギに、去年坪田譲治文学賞を受賞した「キジムナーKids」のペーグァとメェ助をダブらすのも、作者、スゴイ!と思いました。