あらすじ
●放送開始50年! 今こそ歴史的事実に迫る。
●驚きをもたらす決定的ドキュメンタリー。
●かつてない綿密な考証で定説に挑む!!
「こういうことだったのか…!!」証言と各種資料を丁寧に照合し、ヒーロー誕生の軌跡を再現する。
戦後日本最大のヒーロー「ウルトラマン」は、ちょうど50年前、
1966年7月17日放送の第1話「ウルトラ作戦第一号」でブラウン管にその姿を現した。
銀色に輝く巨大宇宙人という前代未聞のアイディアにたどり着くまで、
金城哲夫をはじめスタッフは文字通り産みの苦しみを味わった。
そして誕生したヒーローの物語は、才能溢れる若者達の情熱によって、驚くべき発展を遂げていく。
各メディアで絶賛された『「ウルトラQ」の誕生』の著者が、
いよいよ本丸「ウルトラマン」誕生の軌跡を追うドキュメンタリー第2弾。
証言と史料をつきあわせ、かつてなく丁寧に、限界まで歴史的事実に迫る。
こうしてウルトラマンは飛び立った。
【伝説から歴史へ。】
・TBS版「WoO」とは何か?
・第1話誕生までの遠い道のり
・作家・金城哲夫の目覚め
・39話で終了したのはなぜか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ウルトラQに続く続編。円谷プロの空想特撮シリーズでの迷走は続く。人気とは裏腹の自転車操業の中で生まれた名作の裏側に迫る。
ウルトラマンは、その後の特撮の形を決定づけた作品だろう。「Woo」「レッドマン」としての企画の始まり。試行錯誤の中から始まった作品。常に40%弱の視聴率を取っていたことに驚かされる。日本中の子供がリアルタイムで見ていたのだろう。
コンセプトが固まらない中で、複数の脚本家、監督で形を作っていく。偶然の積み重ねの中奇跡的な番組となっている。
制作費のかかる特撮。制作に追われる円谷プロだが赤字は変わらない。39話で終わった原因もここにあったようだ。
人気番組だけにウルトラマンについてはかなりの数の本がある。参考文献の多さ、関係者への取材の多さ、筆者の力作。
Posted by ブクログ
ウルトラマンは好きです。
ウルトラQが幼稚園の年長組の時で、ウルトラマンは小学一年生でした。それはそれは凄いブームでした。もちろん家にあるのは白黒テレビです。
銀のコスチュームに赤いラインと知ったのはだいぶ後になってからです。今でも連綿と続くウルトラシリーズの原点をなし、しかも最高傑作と言われる「ウルトラマン」。巨大ヒーローがいなかった時代に一から作り上げた人々の記録を丹念に調べ詳細に描いたドキュメントです。Wooからベムラーになり、レッドマンを経てウルトラマンに至る。ファンには良く知られた話だけれども制作側で携わった人達の記録、メモ、記憶を頼りに丹念に変遷を追っかけていく。成田亨や高山良策は全く出てこない。随分と切り口が異色な作品です。
そのぶん面白く読めました。著者はウルトラQやウルトラセブンも書いているのね。
読まなきゃ!
Posted by ブクログ
子供の頃大好きだったウルトラマン。
それがどの様に製作されたのか、知りたくて購入しました。
子供の頃は、「怪獣博士」と呼ばれていたくらい、ウルトラマンが大好きでした。ですから、この本に出てくる怪獣の名前を聞くだけで、どんな怪獣で、どんな話だったか、すぐに思い出すことが出来ます。
当時はビデオなんてなかったですから、一撃必殺、すごい集中力を持って、テレビの前に正座して毎週見てました。
ジャミラ、ウー、ギャンゴ、ドドンゴ、シーボーズ、キーラ。結構マイナー系の怪獣が好きでしたので、これらの話が出てきたときは夢中にそのページを読んでしまいました!
色々な葛藤がありながら、情熱を持ってどの作品もつくられたことに、感動を覚えました。そりゃ、みんなはまる訳ですよ。
ソフビも懐かしかった。私は、ギャンゴとケムラーを持っていました。やはり、マイナーですね。
次は、ウルトラセブンを読もうかな。
Posted by ブクログ
ウルトラマンの立ち上げから放映終了までを、数々のエビデンスに依って論じる。
資料としても一級のマニア垂涎かと思うが、まだまだ全体に硬い感じがした。わたしのようなパンピーに片足突っ込んでる人間、当時の記憶が曖昧な人間にはちょっと重いか。
見直さないとな、とはずっと思ってるのだが。