エリー・グリフィスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
結末まではまぁ面白かった。
人の日記を読む、その日記に書き込みをする。警察を翻弄する犯罪もやってのける。
その間も誰からもノーマークで、何食わぬ顔で生活を続けている。
犯罪者としてレベル高い、そんな人物が
なんで最後に、あの行動なのか?
今までたくさんチャンスがあったのに、どうしてあの家まで来たのか、必然性が無いように思えた。
警察の行動もイマイチ。
保護対象を避難させる際も、駅で見送るだけで現地での到着を確認しない。道中、普通誰か付いていくだろう。
犯人はこの人物しかいない!と思いながら読んでいたが、動機がまったく分からなかった。
最後の展開がけっこう雑で残念。 -
Posted by ブクログ
推理作家の生き字引、高齢者向け共同住宅で暮らす90歳のペギー!
彼女は「殺人コンサルト」と名乗り、売れっ子犯罪作家たちの執筆に協力してきた
ところが部屋から死体となったペギーが発見される
介護士でウクライナ出身のナルタカはその死を不審に思い、刑事のハービンダー、BBCの元テレビプロデューサーのエドウィン、元修道士でカフェのオーナーのベネディクトと共に真相を探り始める…
まず登場人物が多く、視点が複数のため、3分の1くらいまでは人物確認でページを行ったり来たり…
ティモシー・シャラメは『わたしの彼はヴァンパイア』なんて作品に出演してたっけ?っと慌て調べてみたり…(笑)
ストーリーにはあまり大き -
Posted by ブクログ
ネタバレ好きなところ
主人公のハービンダーが、時に脇役になったり、傍観者になる(でしゃばらない!頭も良い!)
登場人物が魅力的(シリーズ通して)
いつも犬が大活躍
ここがあんまり、、、なところ
前作ですごく好きだったゴシックミステリ作中作をなくしてしまった
推理小説として淡白
前作の作中作『見知らぬ人』がすごく好きだったから、作中作のタイトルでシリーズ化するのかと思ってた…。ホロヴィッツが今現在その手法でシリーズ化してるからなのか…。でもゴシックミステリの短編っていう点で差別化出来てるし、個人的に本当に好きだったから勿体ない。『断食して神に感謝せよ』とか概要だけでも面白そうだったし、タイトルも良い -
Posted by ブクログ
高齢者向け共同住宅に住む
90才のペギーは自然死したと思われた。
担当介護士のナタルカは違和感を感じて
刑事のハービンダーに相談するが
事件としては扱ってもらえない。
そこで彼女は、なじみのカフェ店員ベニーと
同じ施設に住むペギーの友人
エドウィンとともに調べることにする。
実はペギーは推理小説マニアで
ミステリ作家にアイデアをさずけたりしていた。
その作家のひとりに話を聞いたところ
彼は殺されてしまい…。
単純なミステリとしてもおもしろいけど
ハービンダーやエドウィンはLGBTで
元修道士のベニーは信仰に悩み
ナタルカはウクライナ出身と
それぞれのキャラの抱える問題が
事件にどう関わって -
Posted by ブクログ
ミステリとしては微妙。推理とかトリックを求めるものではなく、情報を順番に公開していって自動的に結論が出る昨今のヨーロッパのミステリによくあるタイプ。登場人物の多くがひねくれていてイギリスっぽいなと思いながら読んだが、途中から本筋とは関係ない彼らの心情描写がノイズに感じ始める。国際情勢、出版界、人種的、性的マイノリティ、などかなり幅広い要素を含むので事件に集中できないところもある。ただ最後には事件をともに経過してきた彼らの変化やこれからの関係にほっこりする部分もあった。この作者の作品は初めて読んだのでどのような作風なのかはわからないが少なくとも今作は事件よりもそれを取り巻く人間関係、イギリスの風
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Posted by ブクログ
ネタバレ勝手に読みにくそうと先入観を抱いていたが、とても読みやすかった!事件とは関係のない描写(登場人物たちの生活や思いなど)が多かったが、それが逆に物語に深みを増していたと思う。(私の大好きなクリスマスに少女は還る、に似ている)犯人は、確かに予想もつかない人物だった。が、犯行理由や逮捕されてからの部分はあまり描かれておらず、フーダニットに重きを置いているわりに人物像が掴めなくてそこが少し残念だった。
ホランドと【見知らぬ人】というサイドストーリーも物語に雰囲気を醸し出していて良かった。最初、ホランドは実在の人物かと思って調べたら、架空の人物だった。そのくらいリアルだった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ高齢者向け共同住宅”シービュー・コート”に住む本好きの老婦人ペギー・スミスが亡くなった。
第一発見者のウクライナ出身介護者ナタルカは、ペギーの名刺に記されていた”殺人コンサルタント”の肩書、ペギーが保有していた本の数多くに彼女への献辞が添えられていることに不審な臭いをかぎ取り、ハービンダー部長刑事(前作『見知らぬ人』でも事件を解決に導いた、同性愛者で実家暮らしのシーク教徒女性刑事)に相談に行く。
決しておざなりに扱われたわけではないけれど、ナタルカは好奇心の膨らみを抑えきれず、ペギーの友人で75歳を越える老紳士エドウィンと、元修道士という異例の経歴を持つ皆の行きつけのコーヒーハウスのオーナー -
Posted by ブクログ
続編出たんだ、と手に取りました。
読んでいて、残り1/4ぐらいになっても事件の全容がつかめてない感じがすごいな、と。色々な人の思惑があったりなかったりするからなんだろうか。
すべてにおいてマイナーというしかないハーベンダー(だったかな)警部(?)が、さまざまな人の助けというか話を聞きながら前進していく感じが良いなぁ。そしてお母さんの料理が美味しそう。うらやましい限り。
個人的には、他の人と違ってなんであの作家だけは不安に思わないんだろうな、とは思いました。作中取り上げられた作品、読んでみたいなと思ったらそれはフィクションだったんですね… でも黄金期の作家、もう一度読み返してみようかな~